スモールマウスバス釣りにスイミンググラブ

2018年6月14日

スモールマウスバス釣りにスイミンググラブ

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Swimmin’ For Smallies”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:BassResource.com”Swimmin’ For Smallies”By Scott Nielsen(海外サイトです)

スモールマウスバスを釣るにあたって、外してはならないルアーというものがいくつかあります。

私の個人的な意見では、グラブがそのひとつです。

グラブというルアーは、ワームの中のひとつのジャンルではありますが、ワームの種類をいくつか分けた時、たとえばストレート系、クロー&シュリンプ系、シャッドテール系、そしてグラブ系…というようになりますが、中でもグラブ系のワームというのはだいたいどのメーカーの物も同じ形をしていて、ストレート系やクロー系のように多くのバリエーションを持っていません。

それほどこのグラブというワームは完成されているということであって、バリエーションを持たせる必要があまりないという見方もできると思います。

一方、その用途は様々で、ノーシンカーリグ、テキサスリグ、ジグヘッドリグ、ダウンショット、キャロ、ジグトレーラーなどなどでそのまま使える汎用性の広さがあり、ここに多くのバリエーションがあるルアーなのではないかと思います。

おかげで、ルアーメーカーとしては新製品を出しづらいジャンルになってしまったためか、いわゆるカーリーテールグラブとしては新製品情報としてあまり見かけることがなくなり、やや衰退しているような気もしますが、野尻湖でスモールマウスバスをいっぱい釣っているアングラーさん方にとっては無くてはならないルアーで、それはもう20年以上も支持され続けています。

(ちなみに、日本ではカーリーテールグラブのことをグラブと呼んでいますが、アメリカでは本来テールのないグラブの形(いわゆるイモグラブの形)がグラブの基本形で、そこにカーリーテールに限らず何かしらパーツを付けたりしたものをグラブ系としてジャンル分けされているんですね。でも、やはりカーリーテールがついたグラブが圧倒的に多く、それが釣れるということなのでしょうね。)

そんなカーリーテールグラブをスモールマウス相手に使う場合、どんな使い方が有効なのでしょうか。

それには色々あるとは思いますが、この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「Bass Resource」の記事で、スイミングでスモールを釣る方法が解説されています。

なぜ、スイミングなのか。そういった疑問も含め、グラブの使い方をもう一度、おさらいしてみましょう。

スモールマウスをグラブのスイミングで釣ること

One of the most exciting aspects of Western bass angling is the constant challenge of adapting baits and presentations to the myriad of different water conditions we face every day. Angling in the West should never be dull. We have opportunities to take two strains of largemouths, spotted bass, and last, but certainly not least, the smallmouth bass.
My two home lakes offer some of the finest smallmouth angling in the West: Flaming Gorge, and Lake Powell. Over the years, I have learned several tricks that have proven successful in any smallmouth haunt, and in most conditions ranging from dirty water to clean, shallow to deep. I call these techniques “swimmin’ for smallies."
Smallmouth bass love a moving bait. This theory has been proven in my mind countless times over the years. Smallmouths are aggressive fish that seem intent on running down a bait. But they, like other species, suspend at times and become harder to catch.
At some point years ago, I picked up a spinning outfit, tied on a 3-inch grub, and cast it out. Instead of allowing the grub to work its way down the rock piles, or to move slowly along the bottom of the spawning flat, I began to reel the grub back much like I would retrieve a spinnerbait. Smallies really liked this approach, and over the years, this technique has allowed me to target and catch suspended fish.
Developing this new-found presentation, I found that the action on a 3- to 5-inch curly-tailed grub was plenty to entice a strike. I typically use either a Yamamoto or Kalin grub and try to get away with as light a weight as possible – 1/8 to 1/4 ounce depending on the wind.
Swimming a grub can be a deadly search bait. As you move along a shoreline, it is possible to cover roughly the same amount of water that you would if you were throwing a spinnerbait, except you are using a much more subtle presentation. Many times, smaller, more subtle presentations is just what the doctor ordered, and the smallies simply “load up" on it.
Electronics become an invaluable asset when swimming a grub. By charting the cuts, drops, and edges, as well as looking for fish on the graph, you can drop your grub down to the fish quickly, and efficiently.
As in any angling it is important to “match the hatch." Be sure of the size of forage – crawdads and baitfish – and use a single-tail grub that matches the size. It is my experience though, that smallies rarely refuse a downsized bait.

アメリカ西部のバスフィッシングで最も楽しい部分の1つとして、フィールドで日々直面する数多くの異なる状況にルアーやプレゼンテーションをうまく適応させるということがあります。西部の釣りは決して鈍感であってはなりません。我々は、ラージマウスバスとスポッテッドバスの2種を釣り、そして最後に、これも重要なことに、スモールマウスバスを釣る機会があります。

私の2つのホームレイクは、西部では最高級のスモールマウスフィールドのひとつでありますフレミングゴージレイクとレイクパウエルです。長年に渡って私はスモールマウスバスハンティングにおいて、濁った水からクリアウォーター、シャローからディープなど、多くの条件において有効であることが証明されたいくつかの技術を学びました。私はこれらのテクニックを「スイミングフォースモーリー」と呼んでいます。
スモールマウスバスはムービングルアーが好きなようです。この理論は何年にもわたり、私の心の中で何度も証明されています。スモールマウスは、夢中になってルアーに当たってくるアグレッシブな魚です。しかし彼らは他の種と同じように、時折サスペンドし、釣るのが難しくなります。
何年か前に、私はスピニングタックルを手にし、3インチグラブを結んでキャストしました。私はグラブをロックパイルの下をもぞもぞと這わせたり、スポーニングエリアのボトムに沿ってゆっくりとズル引くのではなく、スピナーベイトをリトリーブするように、グラブを巻き始めました。 スモールマウスは本当にこのアプローチが好きなようで、何年もの間このテクニックによって、私は魚を狙って釣ることができました。
この新たに発見したプレゼンテーションをやるには、3〜5インチのカーリーテールがバイトを得るのに効果的であると分かりました。私は通常、ゲーリーヤマモトかカリンのどちらかのグラブを使い、風の強さに応じて1/8〜1/4オンスのウエイトを使い分けます。
スイミンググラブは効果的なサーチベイトになる可能性があります。あなたがショアライン沿いに移動するとき、フィネスなプレゼンテーションを使用しているときを除いて、スピナーベイトを投げている場合とほぼ同じ量のエリアをカバーすることが可能です。多くの場合、スモールは、よりフィネスなプレゼンテーションを望んでおり、そういうものにスモールはシンプルに食ってくるものです。
スイミンググラブをやるとき、魚探は重要な武器になります。地図上で裂け目、ブレイク、棚を見つけ、魚探で魚を探すことで、すばやく効率的にグラブを投げていくことができます。
どのような釣り方だとしても、「マッチザベイト」が重要です。エサとなるもの – ザリガニやベイトフィッシュのサイズを確認し、サイズに合ったシングルテールグラブを使用してください。しかし私の経験では、スモールマウスはサイズの小さいルアーなら拒否することはほとんどありません。

グラブのカラー

Grub colors vary as does a rainbow, but you can always get away with a crawdad color: green pumpkin, watermelon seed, and others. Don’t overlook the shad colors either. Once again, try and match the bait the fish are chasing.
There are certain bodies of water, maybe due to water clarity or other factors in which certain “local" colors are concistent producers. Check with the bait store your destination to determine the best color for your particular destination. It has been my experience, however, that color is secondary to confidence. If you have confidence your bait will catch fish, half the battle is already won.

グラブの色は虹のようにたくさんありますが、グリーンパンプキン、ウォーターメロンシードなどの定番カラーで充分です。 シャッド系カラーも見落とさないでください。 ここでも、あらためて魚が追いかけているエサの色(マッチザベイト)を試してみてください。
あるフィールドでは、そのフィールドの水の色や透明度によって有効となる特定の「ローカルカラー」というものがあります。 特定のフィールドならではの最適なカラーを知るために、そのフィールドごとのベイトを確認してください。 そうです、私の経験では、色は自信に繋がるものです。 自分のルアーのカラーに自信を持つことができるならば、半分はもう勝ったも同然なのです。

使い方とタックル

On the Colorado and Green River reservoirs, jigs have always produced. Many times I’ll swim a jig with a double-tail grub trailer and find the fish ready and waiting for that presentation. Whether it be a jig or grub, the technique is the same. Fish the bait like a spinnerbait,, rarely letting it sit on the bottom. Retrieve your bait with a steady rhythm, and remember to count down until you feel you are at the depth of the suspended bass.
The “swimmin" tackle is a medium/action spinning rod. I throw a G. Loomis SJR782 medium action and a Shimano Stradic 6:1 spinning reel. As I’ve said before, I like 6- and 8- pound-test line, and a grub head with a good sharp hook. I prefer Gamakatsu hooks, Pepper Jigs, and Trilene XL line. Some people swear by painted grub heads, but I don’t make it that complicated. The most important aspect to the grub head I choose is the way it swims.
Rarely is it necessary to Texas rig the grub, the open hook doesn’t snag because the technique keeps the bait above any grass or rocks. If I do Texas rig, I generally will use it in grass and prefer a Big Boy’s tube bait. The nature of swimming a grub or jig is to keep it out of harms way while enticing suspended smallmouths to strike.
The angling opportunities and challenges here in the West make us all better anglers. Pay close attention to the water conditions, depth, clarity, etc., and then tie on a grub or jig and go swimming for smallies. Oh, by the way, more than a few largemouths have been fooled by a swimming bait. Don’t count them out.

コロラド州やグリーンリバーのリザーバーでは、ジグが常に有効なルアーです。多くの場合、私はジグにダブルテールグラブをトレーラーにしてスイミングさせますが、魚たちはそのプレゼンテーションを待っています。それがジグであろうとグラブであろうと、やることは同じです。グラブをスピナーベイトのように使い、ボトムにはほとんど止めません。安定したリズムであなたのルアーをリトリーブし、そしてサスペンドするバスがいるであろう深さまでカウントダウンすることを忘れないでください。
「スイミング」タックルは、ミディアムアクションのスピニングロッドです。私はG. Loomis SJR782のミディアムアクションとシマノ・ストラディックの 6:1のスピニングリールで投げます。私は6~8ポンドラインと鋭いフックを持つグラブヘッド(ジグヘッド)が好きです。がまかつフック、ペッパージグ、TrileneのXLラインを好みます。一部のアングラーは塗装されたジグヘッドが好きなようですが、私はそれほど変わるとは思いません。私が選ぶグラブヘッドの最も重要な要素は、泳ぎかたです。
テキサスリグではグラブはめったに必要とされません、オープンフックを使いますが、上で書かれたような使い方をするため、グラスエリアやロック地帯でもオープンフックで問題ないためです。私がテキサスリグをするのであれば、一般的にはウィードの中でそれを使用するため、ビッグボーイのチューブベイトの方がいいです。グラブやジグでスイミングさせることの本質は、サスペンドしたスモールマウスを誘いつつ、バイトに持ち込むためなのです。
アメリカ西部の魅力的なチャンスとチャレンジは、私たちアングラーを上達させてくれます。水の状態、深さ、透明度などに細心の注意を払ってから、グラブやジグを結び、「スイミングフォースモーリー」しましょう。

ああそうだ。ところで、ラージマウスもスイミンググラブにはめっぽう弱いのです。彼らも仲間外れにしないでくださいね。

スモールマウスバス釣りにスイミンググラブ

Photo by BassResource.com


いかがでしたか。

グラブのスイミングは、私がまだ初心者だったころ、野尻湖の桟橋からゲーリー4インチグラブのノーシンカーで投げて、着底まで結構待って、普通に巻いてスイミングさせてくると「ツン!」という感じでバイトだけがあり、「こいつらなんなんだ」と思ったものです(笑)

あのときにもうちょっと頭を働かせて、サイズやカラーなんかを替えていれば、連発劇があったとでも言うのでしょうか。今となっては、後の祭りですね(笑)

まあ、そういった細かなシチュエーションや悔しい思い出みたいなものも思い出せるのが釣りのいいところなんですけどね。もっと前からいっぱい釣りたかったですねえ。

その初心者の頃はもうだいぶ前の話になりますから、今はスイミンググラブにどれほどの反応があるかはよくわかりませんが、ここに書かれている通り、スモールは本質的に泳いでいるものが好きで、泳ぎ続けているものが好きですよね。泳いでいるものを途中でポーズを入れると、見切りますよね…。そういうスモールの性格みたいなものは感じます。

中層ジグヘッドスイミングというとちょっと上級者的なテクニックのように感じますが、ストレートワーム系でやるのとは違い、グラブでやる場合はもう少し簡単です。カウントダウンしたらシェイクせずに巻くだけでジグヘッドスイミングは完成してますから、あとはツン!とこないか、ルアーの近くまで追って来てないかを良く見て、バイトがあるまでカラーやスピードやレンジをいろいろ変えてみればいいのだと思います。

春から秋まで1年中使えるテクニックです。ぜひ挑戦してみて下さいね。

スモールマウスバス釣りにスイミンググラブ

ゲーリーヤマモト・グラブの売場へ行く

それでは、また。

毎度ありがとうございます!