やっぱり釣れる!今こそスプリットショットリグ
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こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Use a Split Shot Rig to Catch Pressured Bass”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:scout.com”Use a Split Shot Rig to Catch Pressured Bass” By LUKE STONER 10/21/2015(海外サイトです)
スプリットショットリグというものをご存知でしょうか。知っている方がほとんどですかね?
では、スプリットショットリグを結構使うという方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。これはそれほど多くはないかもしれません。
スプリットショットリグは最近はあまり使われなくなったリグのひとつだと思います。
特にここ十数年は魚探の進化、ロッドやリールの進化、ワームそのものの進化、また釣り方の進化などで消えて行った多数の物や事がありまして、スプリットショットリグはその中のひとつになったと言えるのではないでしょうか。
しかし、見たことのないものには興味を示すのがバスの習性のひとつなわけで、誰も使ってないなら一周回って今なら釣れるんじゃないかということで最近スプリットショットリグが見直されている傾向があるようです。
この記事では、B.A.S.S.ツアープロ、 Terry Scroggins(テリー・スクロギンス。あだ名はビッグショウ)氏がそんなスプリットショットリグについて解説してくれています。
スプリットショットリグを知らない方はぜひ、リグの使いどころ、使い方、必要なタックルについて学び、知っている人はさらなる自分のスキルアップのため、このリグを再び取り戻すことを検討してみてはいかがでしょうか。
スプリットショットリグとは
As simple as it sounds, a split-shot rig consists of three items: a hook, a small split-shot sinker, and a soft plastic bait of your choosing. Texas rig your favorite plastic on the hook and pinch a small split shot however far above the bait you want. That’s it.
What’s nice is it can be a finesse Texas Rig, a shaky head or a finesse Carolina rig all in one.
“The lightweight sinker and a small soft plastic make the bait just glide through the water,” said Scroggins. “People don’t realize that, but it’s all about the fall of the bait. A lot of guys stopped throwing it with the introduction of the drop shot, so bass don’t see it too much anymore.”
Scroggins fishes a split-shot much like you would fish a weightless worm, or a wacky-worm presentation. He simply casts the lure to a piece of cover, let’s the bait sink to the bottom and if nothing bites, he reels up and goes on to the next target.
“You can hop the bait one or two times on the bottom if you need to, but the action is all in the fall,” assured Scroggins. “If the bass don’t hit it on the way down, then you aren’t likely to do any good trying to give the bait more action. The only time of the year I’ll really work the set-up is during the spawn. That time of year, I will drag a split-shot back to the boat more like a Carolina rig.”
The split-shot really shines over other presentations during post-frontal conditions, or on heavily pressured bass. When the fish don’t seem to want to eat anything else, a split-shot can oftentimes make them bite.
シンプルという言葉の通り、スプリットショットリグは、フック、小さなスプリットショットシンカー、そしてあなたが選んだワームの3つのアイテムで構成されています。ワームをフックに付け、そのワームの上にはるかに小さなスプリットショットシンカーを挟む。それでおしまい。
それの良いところはライトテキサスリグ、ジグヘッドリグ、ライトキャロライナリグがオールインワンとなっているところです。
「軽量シンカーと小さなワームからなるそのリグは、水中を滑らせるだけなのです」とスクロギンス氏は言います。 「人々はそう思ってないかもしれませんが、このリグはフォールがすべてです。たくさんの人がドロップショットリグの導入でスプリットショットリグを投げるのを止めたので、バスはもはやそれを見たことがないのです。」
スクロギンス氏は、ノーシンカーワーム、またはワッキーリグと同じように、スプリットショットリグで魚を釣り上げます。彼は単にリグをカバーにキャストし、ルアーがボトムまで沈ませて、バイトがなければ次の目標に進みます。
「必要に応じてリグを1〜2回リフトアップすることもありますが、それはすべてフォールのためです」とスクロギンス氏は自信を持って言います。 「バスがフォールで食わなければ、ルアーにもっと動きを与えてもいいことはありません。このリグが一年で一番真価を発揮するのは、スポーニング時期です。その期間は、キャロライナリグよりもスプリットショットリグを使います。
スプリットショットが真価を発揮するのは他に、前線の通過した後やバスに厳しいフィッシングプレッシャーが掛かっている時です。バスが他のものを食べないときでも、スプリットショットでしばしばバイトを得ることができます。
どこを狙うか
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“Anywhere the water is 6 feet or less,” Scroggins said. “I’ve thrown this set-up in so many situations, it is hard to narrow it down to a quick answer.”
After a few minutes to ponder and with fall bass fishing in mind, Scroggins was able to come up with a few specific scenarios when the split-shot rig shines.
「どこだろうと水深は1.8メートル以下です。」とスクロギンスは言いました。 「私はいろんな環境で多くの状況でこれを投げてきましたが、パッと答えるのは難しいですね」
数分の熟考とフォールでのバス釣りを念頭に置いて、スクロギンスはスプリットショットリグが輝きを放ついくつかのシナリオを考え出すことができました。
桟橋
Docks are perhaps Scroggins favorite places to throw a split-shot rig. Especially in the fall months, as bass flood the shallows while many lakes water levels are drawn-down to winter level. Scroggins knows bass will gang up on these pieces of structure and a split-shot gives them something they haven’t seen before.
“You can skip the split-shot rig way up under those docks, and the way the bait glides drives bass crazy,” he said. “Keep your Power Poles down when you do this, too. Cause a lot of time in the fall if there is one bass, there is more.”
桟橋はおそらくスプリットショットリグを投げるスクロギンスのお気に入りの場所です。特に秋の季節には、多くの湖の水位は冬の水位に引き下げられ、バスシャローにいます。スクロギンスは、バスがこれらのストラクチャーに絡むことを知っています。そしてスプリットショットはそれまで見たことのないものを彼らに与えます。
「こういった桟橋の下へスプリットショットリグをスキッピングし、リグのスライドフォールでバスを狂わせることができます。 これをするのであれば、パワーポールを下げてやりましょう。フォールに時間をかけるし、バスが1本釣れれば、もっといるはずです。」
ウッドカバー
Isolated pieces of wood, whether it’s a cypress tree, a stump, a bush or laydown, are all prime areas to utilize the split-shot rig. Countless anglers target these structures with a jig, Texas-rig, or other power fishing techniques, but few bass have seen a split-shot rig.
サイプレスツリー(水中から生えている木)、スタンプ、ブッシュ、レイダウンなど、単発の木のカバーは、スプリットショットのリグを利用するための主要なエリアです。多くの釣り人は、ジグ、テキサスリグ、またはその他のパワーフィッシング系でこれらのストラクチャーをターゲットにしますから、スプリットショットリグを見たことのあるバスはほとんどいないのです。
ウィード
More than simply using this set-up to skip in and around hard targets, Big Show will use the uniqueness of this bait’s fall to his advantage in and around grass.
“If I’ve got a situation where I know there are still some fish using a grass line but they won’t bite bigger baits, I’ll downsize to a split-shot,” said Scroggins. “The big thing these days are to use heavy punching weights, or a big jigs, around grass. If I know a lot of guys are catching them that way, I’ll go right behind them with a split shot and pick up some of the fish they’re missing.”
このシンプルなリグを使っているからといってヘビーカバーを見送るのではなく、スクロギンス氏はこのリグの個性的なフォールを利用して、ウィードの中や周辺で効果的に使います。
「ウィードラインに隠れているバスがいくつかいるようだが、どうも大きなルアーを食べることはないと分かっている状況がある場合、私はスプリットショットにサイズダウンするだろう」とスクロギンスは語った。 「最近の流行は、ウィードまわりでのパンチングや大きなジグを使うことです。私は多くの人がそれでキャッチしていることを知っていますが、私はあえてスプリットショットをして、彼らが釣り逃しているいくつかのバスを拾うでしょう。」
ワームの例
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Arguably the most important part of your split-shot rig is choosing the proper bait profile. Since the entire set-up itself is so light and simple, the soft plastic you thread on your hook becomes extremely important.
Most soft plastics will work on a split-shot but Scroggins most fruitful baits include the YUM Mightee Worm, a YUM Lizard and a YUM Dinger.
“Split-shot rigging a YUM Dinger can be a really effective presentation, “ said Scroggins. “A Dinger has a great shimmying action when you throw it weightless. When you add a split-shot weight, the bait will glide and shimmy its way through the water column. If you see it in the water, you would swear the bait is swimming, and bass think the same thing.”
Scroggins tries not to make things too complicated when it comes time for color selection for his YUM soft plastics.
“I pretty much stick to three colors on soft plastics no matter the application,” said Scroggins. “I’ll throw green pumpkin if the water is clear, Junebug if the water is tannic like what we get in Florida, and black and blue if the water has a lot of color to it.”
おそらくスプリットショットリグの最も重要な部分は、適切なシルエットのワームを選ぶことです。全体のリグ自体はとても軽くてシンプルなので、あなたがフックに通すワームが非常に重要になります。
ほとんどのワームはスプリットショットで使えますが、スクロギンスの最も信頼するワームにYUM Mightee Worm(ヤム・マイティーワーム)、YUM Lizard(ヤム・リザード)、YUM Dinger(ヤム・ディンガー)があります。
「YUM Dingerのスプリットショットリグは本当に効果的なプレゼンテーションになるでしょう」とスクロギンス氏は言います。 「ディンガーはノーシンカーで投げるとき、素晴らしいシミーアクションを起こします。スプリットショットシンカーを追加すると、リグは水中でグライディング&シミーアクションでフォールします。水中のその動きを見れば、あなたは魚が泳いでいるように思うでしょうし、バスも同じことを考えるでしょう」
スクロギンスはワームのカラー選びをするとき、複雑に考えすぎないようにしています。
「それが妥当であるかどうかに関わらずワームはこの3色が殆どです」とスクロギンス氏は言います。 「クリアウォーターにはグリーンパンプキンを投げ、フロリダにありがちなタンニンウォーター(醤油色っぽい濁り)であればジュンバグ、水の色が濃いなら黒や青を投げます。」
タックル
While Scroggins admits there is really no need to overthink the gear for a split-shot set-up, he is very particular about the specifics he uses for this technique.
With the split-shot rig being such a lightweight set-up, Scroggins favors a Lew’s Tournament Pro Spin spinning reel in the 300 size.
He pairs that with his Signature Series Duckett White Ice Scroggins Spinning Rod. Which is a 6-foot, 8-inch rod with a medium-heavy action.
“I love that rod for something like split-shotting because it is long enough to give me the casting distance I am looking for,” said Scroggins. “But it’s still short enough I can stay extremely accurate with my casts. Which is even more important for something as small as a split-shot.”
Scroggins opts for a smaller 3/0 straight-shank Gamakatsu worm hook when rigging the smaller baits he often throws with a split-shot rig. The “Big Show” uses small line with technique since he is often targeting pressured and finicky bass. Scroggins uses 10-pound Hi-Seas braided line as his main line, and 8 to 10-pound Hi-Seas fluorocarbon as his leader line.
While any split shot weight will work, Scroggins has a favorite.
“I use a Bass Pro Shops XPS Clam Shot Weight in the No. 8 size,” explained Scroggins. “The shape of that weight seems to skip a little better and come through cover easier. Those weights adjust easily on your line, which helps with abrasions. You’re already using light line, so you don’t want to nick it or scrape it.”
The myriad of new, flashy baits out on the market definitely merit practice and investigation, but don’t forget about the tried and true lures or techniques of the past. Rigs like the split-shot rig are “old standbys” because they have caught and still catch fish.
スクロギンスはスプリットショットリグのための道具について考えすぎる必要はないと実際に認めていますが、彼がこのテクニックに使用しているものについては非常に特化しています。
軽量なスプリットショットリグでは、スクロギンスは日本で言う3000番クラスのスピニングリールを好みます。
それを6.8フィートのミディアムヘビーアクションロッドと組み合わせます。
「私が求める飛距離を充分に取ることができるので、スプリットショットにはそんなロッドがいいんだ」とスクロギンスは語った。 「充分というには短かいですが、キャストを非常に正確にすることができます。スプリットショットのような小さなものにとってはさらに重要なことです」
スクロギンスは、スプリットショットリグでよく使うような小さなワームをリギングするときに、がまかつのストレートシャンクフックの3/0を選択します。 スクロギンスは、しばしばプレッシャーのかかった気難しいバスをターゲットにすることがあるため、細いラインを使っています。 スクロギンスは10ポンドのPEラインをメインラインとし、8〜10ポンドのフロロカーボンをリーダーとして使用しています。
スプリットショットのシンカーについても、スクロギンスはお気に入りがあります。
「Bass Pro ShopsのXPS Clam Shot WeightのNo.8サイズを使用しています」とスクロギンス氏は説明します。 「そのシンカーの形状は、より上手に、簡単にカバーをすり抜けるようです。そのためラインに擦り傷もつきずらく、ライン上での調整も簡単です。ライトラインでの釣りなので、こすったり傷を付けたくありません。」
無数の新しいルアー、魅力的なルアーが市場に出てくることは間違いなく練習や研究のための利点なのですが、過去に実績のあったルアーやテクニックを忘れないでください。スプリットショットリグのようなリグは、まだまだ釣ることができる「定番」なのです。
スクロギンス氏はどうやら、定番としつつも秘密兵器的に使ってる感じかもしれませんね。
そしてスプリットショットは「フォール専用リグ」、「ミディアムヘビースピニングロッドで使う」といった私が思いもしなかった考え方も出てきました。
まあ、10ポンドのPEラインに8~10ポンドのフロロリーダーをライトラインと言ってしまうのがいかにもアメリカンなんですが(笑)、そういうのはみなさんも日本用に脳内で変換してお考えくださいね。
とはいえ、誰も使わなくなったこのリグを復活させて、なおかつフォールのみで使うという割り切った使い方は、たしかにプレッシャーの高い場所での一発狙いにいいかもしれませんよね。時間もかからないですし。
ちなみに、野尻湖によく通ってらっしゃる方の中には、普通にスプリットショットリグを使ってらっしゃる方もいるようです。ライトキャロではなく、スプリットショットを使うという理由は、やはりフォールにあるのかもしれませんね。その後、ズル引きでも使うという2段活用でですね。
バス釣り界は「日進月歩」ですので、新しいことにチャレンジするのも楽しいですが、「温故知新」古きをたずねることで、新しい何かを知ることができるのもいいところです。
バス釣り歴が20~30年というアングラーさんは、このスプリットショットリグで少年時代に帰れるかもしれませんね!うん、それもいい(笑)
それでは、また。
毎度ありがとうございます!