【バス釣り】野尻湖がウィードレイク復活!?ソウギョ問題と未来への希望

2016年9月25日

251photo by 野尻湖漁業協同組合

こんにちは!店長の小山です!

今日は現在問題となっている野尻湖のソウギョとについてです!正確に言うとウィードレイク化しようとしている野尻湖についてです。あくまでも個人的観点ですが…

 

野尻湖とソウギョ

知っている方は今はもう少ないと思われますが、野尻湖はその昔、ウィードレイクだったそうです。「野尻湖に関する水草帯の復元と保全手法に関する検討」によると、1970年代には23種もの水草が船の航行や漁業にも支障をきたすほど繁茂していたそうで、これは琵琶湖のように水面までウィードが覆ういわゆる「ウィードベッド」状態だったようですね。

そのため駆除目的でソウギョを5000匹ほど放流したところ、なんと3年でその水草を食べ尽くしてしまったそうです。

この結果、水草に産卵する生物が減少、水質の悪化が見られ、生態系に深刻な影響を与えたことが問題視され始めました。

ソウギョの寿命は当初7~8年と言われていたそうですが実は長寿で、今も1m越えのソウギョが悠々と泳いでいるのを見たことがある方も多いかと思います。

 

野尻湖漁協の素晴らしいところ

そこで、野尻湖漁協はソウギョに賞金を懸けました。

釣った1m以上のソウギョ1匹につき1万円の賞金です!

年間を通して賞金が付くわけではありません。

実は今日のブログの本題はソウギョに焦点を当てたものではないのでここでは賞金までの流れには触れません。詳しくは野尻湖漁協のHPに譲りますが、野尻湖漁協は、通常は嫌われ者とされるブラックバス(スモールマウスバス)を駆除することではなく、また別の問題である(生態系を破壊する)ソウギョの駆除に力を入れるところがおもしろいなと思うのです。

ブラックバスによる経済的な恩恵を受け入れ、バスの産卵床を保護する運動を進める上で、その食害以上のワカサギの養殖・放流に挑戦、成功していますし、今度はより生態系の底辺を広げようという活動に繋がると思います。

釣り人にやさしい野尻湖、ますます大好きになりました。

 

ウィードが復活した野尻湖は?

さて、野尻湖でここ何年かボート釣りをされている方なら気付かれている方もいらっしゃるかと思いますが、野尻湖は最近ウィードが増えてきました。増えてきたと言ってもほんのわずか、これウィード?コケ?という程度です。

でも確実にウィードレイク化が進んでいます。

かつては湖のボトムの14%をウィードは占めていたと言われていますので(前述の「野尻湖に関する水草帯の復元と保全手法に関する検討」による)、だいたい水深4mくらいまでは生えていたと思います。

あと10年後?20年後?にはきっと水生植物豊富な野尻湖になっていると思います。そうなるとエビや貝などの生物が増え、バスはワカサギのほかにも食べるべきベイトの選択肢が広がるため、より戦略的に深いバス釣りができる湖になるのではないかと思います。

琵琶湖のように、夏はフロッグやパンチショットでスモールマウスバスを釣る日が来るかもしれません。変な感じですね(笑)

 

野尻湖のルール

ここまで好き勝手に自分の思うことだけを書いてしまいましたが、釣り人にやさしい野尻湖がこれからも保たれていくためには予算をはじめ様々なことが必要です。

私のように外部の人間は、自分勝手な想像をしつつ、現場ではひとまずルールをしっかり守って釣りを楽しむことしかできません。

魚を守るための禁漁期間や遊漁時間を守ること。

釣り券を必ず購入すること。

漁業関係者に迷惑をかけないこと。

こういうことを先輩方が守ってきてくださったおかげで、今も全国的なスモールマウスバスの聖地としての野尻湖がありますし、ワカサギやヒメマスもたくさん釣れます。

野尻湖を楽しむ人たちみんなでこれからもルールに則って行きたいと思いますし、そうお願いしたいです。

今から10年後のJB TOP50野尻湖戦のウイニングパターンは「水深4mのウィードトップを小さめのスコーンリグで流しました!」なんていう妄想をするのも楽しいですよね…そんな未来は自分たちにかかっています。

 

※ブラックバスに反対の方も当然、いらっしゃると思います。個人的観点とは言え勝手なことばかり並べてしまい、お気を悪くされた方がいらっしゃいましたら申し訳ございませんでした…。

 

 

毎度ありがとうございます!