昔ながらのテキサスリグに、新しい工夫を
バスを釣るためには新しいテクニック、新しいリグが有利になることはありますが、昔ながらのリグが釣れないという理由にはなりません。テキサスリグは数十年も姿かたちを変えませんが、新しい工夫はあります。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”A new twist on old-school Texas rigging”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:bassmaster.com ”A new twist on old-school Texas rigging”by Gary Clouse December 22, 2019
バス釣りに限ったことではありませんが、釣りというのはアナログな趣味のような面を持つ一方で、非常に科学的合理的なスポーツという一面も持っています。
スポーツ競技としてのバス釣りを考えた場合、競技である以上は「勝ち」と「負け」に分かれるわけで、選手たちは勝つためにあらゆる手段をもって取り組むということになります。
バス釣りで科学的合理的手段をもって勝つには、ルアーそのものがバスを寄せる性能はもちろん、ルアーが根掛かりにくく、それでいて魚の口には掛かりやすい仕組みが必要になってくると思います。
ルアーの性能は主にメーカーのこなす仕事で、根掛かり回避やフッキング率の向上はルアーの性能に加えて、アングラーによってもその結果は左右されるのではないかと思います。
そんなわけで、私たちは常に新しい技術やリグについて勉強し、実験し、試合か趣味かに関わらず結果を受け止め、成長していくのを楽しんでいますよね。
ただ、プロアングラーの皆さんや強いアングラーさんというのはこれだけではなく他にももっといろいろな要素が積み重なっていると思うのですが、常に未体験の新しいことだけをやっているわけではありません。
新しいテクニックやリグはバスを釣る上で有利になることはあると思いますが、それは古いテクニックでバスが釣れないということを意味しているわけではないということなんですよね。
この記事は、アメリカバスマスターサイトのコラム記事で、エリートプロのゲーリー・クルーズ氏が、昔ながらのテキサスリグについて解説してくれています。
決して懐古主義ではないトップトーナメンターのテキサスリグについて、ぜひ学んでみましょう。
昔ながらのテキサスリグに新しい工夫
アングラーとはルアーのトレンドを追いかけるのが大好きで、より多くのバイトを得たいために次に来る秘密のルアーを追い求めているものです。
私もそれに違いはありませんが、ルアー戦術のレパートリーの中には永遠に変わらないものもあるんだなということはずいぶん前に学びました。
テキサスリグがそうです。そう、それは使い古されたものだとは思いますが、これはどこで釣りをしてもラージマウスバスが釣れる実績のある方法です。
1970年代の半ばを振り返ってみると、それは数も質もいいバスを釣るための一番の方法でした。
このプレゼンテーションは、バスにとって飽きのこないものなのです。
そうは言っても、釣りをすればするほど、このリグは非常に巧妙であることに気づきます。テキサスリグを使おうとするときは、昔からライン、フック、シンカーについて色々と考え、実験を繰り返してきました。
3/0ワームフックに7インチのワームを取り付け、丈夫なラインに3/8オンスのバレットシンカーを付ければ、まずバスは釣れるでしょう。
しかし、さまざまな条件下でバスを釣りたいということであれば、もっと様々な使い方をするようになります。
このリグがひとつ強化されたこととしては、シンカーを固定(ペグ留め)するのに役立つシンプルな「浮き止めゴム」の存在です。現在、バスタックルが販売されているところではシンカーストッパーとして販売されているものです。
この小さなゴムのアイテムをラインに通すことで、ワームのプレゼンテーションに多様性を持たせることができます。
シンカーをフックのすぐ上に固定する必要がある場合は、シンカーの前にストッパーをもってきて、しっかりと固定します。シンカーを自由にスライドさせたい状況にある場合は、シンカーを止めたいところまでラインを滑らせてストッパーを移動するだけです。
フロリダの水路で釣りをするときは、シンカーの前後にストッパーを取り付けて、簡易キャロライナリグのような感じにしてズーム・トリックワームで釣りをしました。ストッパーをスライドさせるだけで、プレゼンテーションをすばやく変更できます。
もうひとつ考えることとしては、シンカーの重さです。フロリダのシャローウィードエリアを釣るとき、多くのアングラーは軽いシンカーを使って釣り、ウィード周りでワームが揺れるようにします。数年前、私はズーム・オールドモンスターワームを3/4オンスのシンカーで試しました。ボトムまでフォールさせたら、30センチくらい上にジャークし、すぐにまたフォールさせました。そのやり方にしたらより多くのバイトを得られただけでなく、ビッグフィッシュを釣ることにもなりました。
フックについては、バスと同じくらい厄介かもしれません。これもまたフロリダで釣りをしているときのことですが、私のパートナーがバカでかい5/0の太軸フックでズーム・トリックワームのノーシンカーリグをキシミーグラスの周りでフォールさせていました。その彼がビッグフィッシュを釣り上げるまでは、私は馬鹿げていると思っていたのです。しかし、フィネスワームに大きなフックが付いていることで、食欲をそそるフォールを演出するための重さが与えられているということに気付きました。
5年前、息子と私でブルーギルのネスト周りでズーム・ウルトラバイブワームをスイミングさせていました。 3/0フックに3/16オンスのシンカーに12ポンドのラインでビッグバスをキャッチしていました。バスのサイズが大きいのでフックを大きくする必要があると考えたのですが、フックを大きくするとバイトは減りました。 そこで3/0フックに戻すと、再び釣れ始めたのです。
おかしな話のように聞こえるかもしれませんが、フックが違いを生むと私は信じています。
ここで私が言いたいのは、テキサスリグというのは本当に効果的で多様なプレゼンテーションであるということです。 シンカーの重さ、フックサイズ、ワームの種類でひとつに縛られないでください。ラインの太さですら結果に違いを生む場合もあります。
実験に時間をかければ、より多くのバスを釣るための自分だけのトレンドを発見することができます。
私は好奇心が旺盛な方ですので、新しいものが好きなタイプだと思いますが、それと同じくらい、古いものが好きでもあります。私が今から知るものと、私が生まれる前からある物は、両方とも同じように私が知らないことであるためです。
今回のテーマでありますテキサスリグというのはずっと昔からほとんど形を変えずに今も使われ続けていますが、これは、形を変える必要がないということなのでしょうね。
たとえば、なにか物を運ぶための手段を考えた時に、車輪という昔からほとんど変わらない道具を使うのと同じくらい、当たり前のようなことなのでしょう。
しかし、同じ車輪でも素材を変えたり、大きさを変えたりすることでその便利さは変わりますので、用途に合わせて少しづつ変えて試すことが大事なんですね。
ベテランプロアングラーのゲーリークルーズさんでも、パートナーの意外な使い方にびっくりしていましたもんね。正解なんてどこに転がっているか分からないものですね。
さすがに、トーナメントの試合当日になって、奇をてらったようなことはできないと思いますが、意外な変更が意外な結果を生むというのがバス釣りの面白いところでもあり、わけのわからないところでもあると思います。
最新のリグ、最新のワームが、昔ながらのテキサスリグに釣り負けるなんてことは充分あり得ることですので、昔からある基本のリグをしっかり使いこなせるようになりつつ、自分だけの工夫なんかができるようになれたらいいですね。
ちなみに私、テキサスリグをするときはピンク色のガラスビーズを間に入れるのが大好きです。特に理由はありませんが。
私の話はどうでもいいですね、すみません(笑)
皆さんもお気に入りの工夫を見つけてくださいね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!