電動フィッシングボート開発経過

2018年9月25日

電動フィッシングボート開発経過

Photo by torqeedo.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Electric-Power Fishing Boat Project Gets Underway in Orlando”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:the fishing wire.com”Electric-Power Fishing Boat Project Gets Underway in Orlando”SEPTEMBER 21, 2018(海外サイトです)

 

先日、当ブログ内で「エレキエンジン」のことを書かせていただいたことがありますが、かなり個人的に興味があっただけのお話でしたのでご覧になられた方は多くないと思うのですが(笑)、どうやら、このエレキエンジン(呼び方は勝手に私が呼んでいるだけです)、確実にシェアを広げているようですね。

https://nojiriko-fishing.net/%E6%9D%A5%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%80%81%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%82%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3/

エンジン(船外機)を電動にすることのメリットはいっぱいあります。それについては後述いたしますが、正直、ガソリンエンジンに比べたらまだまだ馬力不足ですし、取り扱いメーカーも少ないためかやや高額な気もします。

しかし実際に電動化の波は確実に押し寄せていますし、私としましては今後はガソリンエンジンに代わって主力になるものだと、期待の意味も含めて信じています。

さて、この記事ですが、アメリカの釣り新聞「Fsihing Wire」の記事で、現状でエレキエンジンそのものの馬力不足を補うための方法として、エレキエンジンを積むボート側にも専用設計の必要性があるということで、電動フィッシングボートプロジェクトなるものがアメリカのオーランドで発足したということが書かれています。

またもや非常に個人的に興味のあるだけの内容になってしまいますので、お暇でしたら読んでいただければと思います。

 

電動フィッシングボートプロジェクトがオーランドで進行中

ORLANDO, FL — Yesterday Watershed Innovations, Correct Craft’s technology company, hosted a meeting to kick off a project with the University of Central Florida (UCF) to develop a quiet aluminum fishing boat with electric propulsion.

Representatives from UCF, SeaDek and Torqeedo met with engineers from SeaArk Boats at the Correct Craft facility to discuss construction methods and answer questions.

Watershed Innovations President, Sean Marrero, presented Correct Craft’s history and then went on to describe its recent innovative initiative. After opening comments and introductions, the group went through very detailed questions on the overall design and application of the boat that is going to be developed.

From UCF’s senior engineering program there will be fourteen students involved representing mechanical engineering, computer science, computer system engineering and electrical engineering. UCF Professor, Dr. Steiner, will help teach and facilitate the students during this project.

“It was great having all of our partners come together to discuss developing a quieter aluminum fishing boat,” stated Watershed Innovation President Sean Marrero. “Getting outside ideas is a vital part of the work we are doing at Watershed Innovations. Collaborating with the students has also brought a lot of excitement to the project and is a reminder of the bright future we see for the boating industry.”

フロリダ州オーランド ─ 電気を推進力とした静かなアルミニウム製ボートを開発するため、セントラルフロリダ大学(University of Central Florida、UCF)とのプロジェクトを開始するため、先日、Watershed Innovations(ウォーターシェッドイノベーションズ・Correct Craftのテクノロジー会社)は会議を主催しました。

UCF、SeaDek社(ボートメーカー)、Torqeedo社(ドイツのエレクトリックモバイリティ界の第一人者)の代表者は、SeaArkボート社のエンジニアとCorrect Craft社(コレクトクラフト=バスキャット社を傘下に持つレジャーボートの総合メーカー)にて会合し、その工法を議論したり、質問に答えました。

ウォーターシェッドイノベーションズの社長、シーン・マレーロ氏は、コレクトクラフト社の経歴をプレゼンしたのち、近年のイノベーション(革新)における取り組みについて説明しました。はじめの挨拶が終わると、グループは開発されるボートの全体的な設計と適用に関する非常に詳細なディスカッションを行いました。

UCFのシニアエンジニアリングプログラムでは、機械工学、コンピュータサイエンス、コンピュータシステム工学、電気工学を担当する14人の学生が参加しています。 UCFの教授、スタイナー博士はこのプロジェクトの間、生徒への指導を行い、促進の助けになるでしょう。

「より静かなアルミニウム製のフィッシングボートの開発について議論するために、多くのパートナーが集まったことは素晴らしいことです。」とウォーターシェッドイノベーションのシーン・モレーロ社長は述べています。 「外部からのアイデアを得ることは、ウォーターシェッドイノベーション社で行っている仕事において重要な部分です。学生とのコラボレーションはまた、プロジェクトに多くの興奮をもたらし、ボート業界にとって明るい未来を見出せるものです。」

電動フィッシングボート開発経過

Photo by Fishing Wire

Correct Craft http://www.correctcraft.com/

Watershed Innovations http://www.correctcraft.com/watershed/

SeaArk Boats www.seaarkboats.com

Torqeedo www.torqeedo.com

SeaDek Marine Products http://www.seadek.com


 

いかがでしょう、この記事には具体的なことが書かれていませんので、それほど大きなことが進んでいるように思えませんが、アメリカの有名なボートメーカーなどが集まっているところを見ると、この本気度は高いことが分かります。

参考としてTorqeedo社のHPを覗いてみたいと思いますが、ここでは、ボート用の電動の駆動力については大きく4種類ほどあるようです。

電動フィッシングボート開発経過

Photo by torqeedo.com

写真で見ると分かる通り、カヤック用の低馬力のものから、ハンドコンエレキのようなもの、そしてモーターボートタイプの高馬力のものといった風に段階的に商品ラインナップがあります。

注目は右下写真の高馬力モデルですが、これには現在40馬力のものと80馬力のものがラインナップされているようです。

電動フィッシングボート開発経過

Photo by torqeedo.com

かっこいいですね…。80馬力のリモートスロットルモデルで19,999ユーロ(約260万円)ということです。高いなあと思いますが、この値段が本当に高いのかどうかは今の私にはよく分かりません…。すみません。

しかしこれがバスボートに搭載された場合、電動バスボートのメリットはかなり大きいと思います。

燃料代が安い・・・例えばレンタルボートのエンジン船や、フィッシングガイドなどを利用するとかなり高額になりますが、その代金のほとんどは実はガソリン代で消えています。水の抵抗力はものすごく高く、高出力エンジンを使ってスピードを出すにはかなりのガソリンを使ってしまうんですね。電気は充電代はかなり安いですし、ソーラーパワーで充電が可能になればかなりのコストダウンとなると思います。レンタルボート代やフィッシングガイド代も安くなるかもしれません!

音が静か・・・釣りをしている人にとって音が静かであるということのメリットは計り知れないでしょう。自分で立ててしまう騒音はもちろん、釣りをしているそばをエンジン全開で通り過ぎられたときのイライラはしたくないもの。そういう騒音はほとんどないですからね。また全開走行中でも同船者と会話ができるのも、意外とありがたいポイントですよね。

環境にやさしい・・・排気ガスが出ないこと、ガソリンエンジンに必要なモーターオイルが必要ないので、オイル漏れの心配もないことを考えると、アウトドアを愛する私たち釣り人にはぴったりの仕様ではないかと思います。

ボートを持っていない私が考えただけでも、これくらいのメリットは思いつきます。ただしこれを導入するのに必要な更なる経費があるのかもしれません。そのあたりは目を通しておらず、あくまで希望的な考えになってしまっていますので、私のようなレベルの者が気軽に触れることができるようになるのがどれくらい先になるのかは分かりません。

この記事では、大学生を議論に交えているということが書かれていました。若い世代の方々が今後のためのものの開発に携わるというのは、とてもいいことだと思います。

バスボートのような新しいハードウェアが出るというのはワクワクしますね。どんな展開になるのか、今後も楽しみに情報を待っていたいと思います。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!