激変する夏のコンディション:タフった時のバス釣り

2018年7月28日

激変する夏のコンディション:タフった時のバス釣り

Photo by world fishing network.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Solutions for Stubborn Late-Summer Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:worldfishingnetwork.com”Solutions for Stubborn Late-Summer Bass”By: Keith "Catfish" Sutton(海外サイトです)

 

四季のある日本において、春夏秋冬それぞれの季節は各フィールドに、季節ごとの急激な変化をもたらします。

春は雪解けの水が入ることでの増水や濁りなどがあり、秋は気温の急激な低下によるフォールターンオーバーを引き起こし、冬はクリアアップした水に悩まされるというのが大まかな四季のネガティブ要素だと思います。

夏はどうでしょう。通常、夏は減水に悩まされます。基本的には野池の水は農業用に使われるために減水しますし、川も夏は水が少ないことが多いですよね。

そうかと思えば、夏も後半になると今度は台風の本格的な季節になり、増水とそれに伴う濁りに悩まされることがあります。

実際、四季のごとの気象の変化はもっと複雑で、その地域ごとやフィールドごとに様々な変化が起きていることでしょう。

しかし、急激な変化ということになると、夏はその台風に代表されるように、1日にしてフィールドが様変わりしてしまうのが顕著に表れる季節なのではないでしょうか。

そしてそれは、バスの口を固く閉ざしてしまいます。

また、そうでなくとも、不慣れなフィールドに行ったときなども、普段の状況を知らないため、同じようなネガティブな状況、心境になってしまうものではないでしょうか。

 

 

この記事は、アメリカ北西部を中心としたフィッシング専門メディア「World Fishing Network」の記事で、あらゆる突然の変化に対応するための手段が書かれています。

この中で、著者の釣りの師匠であるジュリアスおじさんはこう言っています「いつも自分にとって都合のいい状況にあるわけがない。そして釣りに行くたびに釣れるなんていう魔法の方程式などない。しかし、どういう状況でバスがどう動くかを知っていれば、口を閉ざしたバスを釣りことだってできる。」

ここでは、この夏という季節に遭遇しやすい困難な状況と、それでタフってしまったバスに対しどういう戦術があるのかがいくつか挙げられています。

ぜひ読んでみましょう。

 

問題:前線の通過

A storm front has moved through, and bass-fishing success on the waters you’ve been fishing has dropped off—way off. Big bass, in particular, seem to be affected.

嵐を伴う前線が通過し、あなたが釣っていたフィールドのバスは消えてしまったようです。 特に、大きなバスほど影響を受けているようです。

対策

It may help to alter your fishing approach whenever the barometric pressure rises radically after a storm front. For example, you may want to ignore the dormant lunkers for at least a day or two and try chunking and winding for smaller bass, which usually will remain active to varying degrees. Single-blade spinnerbaits fished along the bottom have a deserved reputation for producing these post-front bass.

After a couple of days, look for thick cover along any sort of drop-off. Such areas are where big bass often go after a front.

Position your boat over the cover and fish with a tube bait, a drop-shot rig or a grub and jighead. Work the bait so slowly you can barely stand it. In fact, just let the lure settle on the bottom and leave it alone. If the bass are there, they’ll let you know when your impatience finally forces you to move the lure.

嵐を起こした前線の通過により気圧が急激に上昇したとき(高気圧で晴れた時)、それは釣りのアプローチを変更する時だと思います。 たとえば、活性の下がったランカーバスはひとまず1日2日は置いといて、それより小さなバスを巻きモノ系で試してみてください。 そして彼らは通常、そんな時でも活性は高いままです。シングルブレードのスピナーベイトをボトムに沿って釣るのが、こういった前線通過後のバスを釣るときに評判がいいです。

2、3日したら、ブレイクライン沿いのヘビーカバーを探してください。 そういったエリアは、ビッグバスがよく前線通過後に入る場所です。

ボートをカバーの上にポジションし、チューブベイト、ドロップショットリグ、グラブのジグヘッドで釣ってください。 これをやっと動く程度にゆっくりと動かします。 実際には、ルアーを底に置いて、そのまま放置してください。 バスがいれば、彼らはイラつき、ついにフッキングの時が来たことを知らせてくれます。

 

問題:クリアウォーター

You finally have a chance to visit the hot new bass lake everyone’s talking about. Problem is, the water is as clear as gin. In fact, you’ve never fished water this clear. A lure is clearly visible 6 feet down.

ついにあなたはよく釣れると評判の湖へやってきました。 しかし問題は、水がものすごくクリアであることです。 実際、あなたはこんなクリアウォーターで釣ったことはありません。 ルアーは水深2メートルでもしっかり見えます。

対策

This situation can be especially frustrating, but if you approach clear-water fishing in the proper fashion, you should be able to score consistently.

Fishing during limited light periods is the key to many anglers’ productivity on clear waters. When the sun is high, bass move to deep, shady areas to avoid bright light. But in early morning and late afternoon, light penetration is minimal, and bass move into forage-filled shallows to feed.

Cloudy days are good, too, but as often as not, night fishing will be the most productive alternative.

When practical, you also should use lines that are more difficult for bass to see. It may be best to switch to a smaller diameter line—8-pound-test mono instead of 12-pound-test, for instance. Or you may want to try super-clear line such as fluorocarbon.

It is also best to make long casts, staying well away from cover you are fishing, so you are not as likely to spook fish.

The types of bass enticements you use are another important consideration under clear-water conditions. Live baits such as crawfish and minnows may work best because there’s nothing phony for bass to observe. If you prefer artificials, though, stick to smaller versions and try working them with a fast retrieve. Don’t give bass time to inspect them.

このような状況にはよくやきもきさせられることがありますが、適切な方法でクリアウォーターにアプローチすることで、コンスタントに釣っていくことができるはずです。

クリアウォーターでアングラーがうまく釣っていくための鍵は、日中にあります。太陽が高くなると、バスは明るい光を避けるためにディープやシェードのあるエリアに移動します。しかし、早朝や夕方は、光の浸透は最小限に抑えられ、バスはベイトが入ってくるシャローへ移動します。

曇りの日も良いのですが、夜釣りが最も生産的な選択肢になります。

実際に釣るときは、バスから見えにくいラインを使用するべきです。例えば12ポンドではなく、より直径の細い8ポンドナイロンに切り替えることが最善であるかもしれませんし、あるいは、フロロカーボンのような見えにくいラインを試してみてください。

あなたが釣ろうとしているカバーから遠く離れ、ロングキャストで狙うのが最善です。そうすれば、魚が警戒する可能性は低いです。

あなたが使用するルアーのタイプは、クリアウォーターという条件下で考えるべきもう一つの重要な事です。ザリガニや小魚などの生きエサは、バスに見切られるはずがないので、一番有効でしょう。あなたがルアーを好むのであれば、より小さなルアーに固執し、ファーストリトリーブで動かしてください。バスにそれらを見切らせる時間を与えないでください。

 

問題:強風

Gusty wind is rocking your boat from side to side. It’s tough to cast, and when you do hit what looks like a sweet spot, the bass aren’t biting.

突風があなたのボートを左右に揺らしています。 キャストするのは難しいですし、良いところに入ったはずなのに、バスはバイトしてきません。

対策

The best way to deal with this problem is to, quite simply, get out of the wind.

Look for areas where wind has the least effect—the calmer end of the lake, the windless sides of coves and the lee sides of islands, for example. These calm areas not only provide relief from wind action against your body, rod and boat, they are also the refuge most bass are likely to seek.

Unfortunately, bass fishing doesn’t always fit itself neatly into logical equations. Bass may not be in those calm areas of the lake, and if not, you shouldn’t waste any time there. In this case, you may want to try drift-casting.

The idea is to let the wind blow you the length of the lake while you cast ahead of the boat. It’s similar to trolling, but your lure is ahead of you instead of behind you.

Cast your lure as far as you can straight ahead of your boat, let it sink until the line goes slack, then retrieve it very quickly.

After a few yards of retrieve, let the lure fall again, then retrieve, let it fall and so on until it is back to the boat. Then repeat the process.

Spinnerbaits are especially good for this technique because they don’t require much forward motion to give them action, and because they’re extremely enticing while dropping through the water. Most importantly, strikes on spinnerbaits are easy to detect, even when the wind cuts your sensitivity to near-zero.

この問題に対する最善の方法は、非常に単純ですが、風から出ることです。

風の影響が最も少ない地域、例えば、湖の静かな側(南風なら南側)、ワンドの風のない側、および島の風裏側を探します。これらの静かなエリアは、あなたの体、ロッド、ボートに対する風の作用を軽減するだけでなく、多くのバスが求める避難場所になる可能性があります。

残念なことに、バス釣りは必ずしも論理的な方程式にきちんと当てはめることはできません。バスは湖の静かなエリアで釣れないと言われていますが、そうでない場合もあるとすれば、そこで時間を無駄にするべきではありません。この場合、ドリフトキャストを試してみてください。

どうするかというと、あなたのボートは湖を長く流されながら、風下側へキャストしていくことです。ドラッギングにも似ていますが、ルアーはあなたの後ろではなく、あなたの前にあります。

あなたのボートが流されて進む方向へできる限りあなたのルアーを遠くへ投げ、ルアーが着底してラインがたるむまで沈めてから、すばやくリトリーブしてください。

数メートルほどリトリーブしたら、ルアーを再びフォールさせてリトリーブし、フォールさせてボートまで回収します。その後、これを繰り返します。

スピナーベイトは、このテクニックに特に適しています。なぜならスピナーベイトは、アクションさせるためにあまり前に進もうとする力を必要とせず、フォールさせるときも非常に魅力的であるためです。最も重要なのは、風のせいで感度がゼロに近い場合でも、スピナーベイトのバイトならば検出されやすいということです。

 

問題:流れがやたら早い

It seems like someone has pulled the plug on the bass lake you are fishing. The water level is falling very fast.

Perhaps the agency that manages the lake has opened the floodgates of the dam, drawing the lake down for summer power generation. Or perhaps the rains have ended after an extended period and the water level is simply returning to normal. You’ve fished several shoreline areas that produced bass last week, but the fish have now vanished, and nothing seems to work.

誰かがあなたが釣っている湖の栓を抜いてしまったようです。 水位がみるみる下がっていきます。

おそらく湖を管理しているところがダムの水門を開け、夏の発電のために水位を下げているのかもしれません。 あるいは、長期間に渡った雨が止み、水位が正常に戻っている最中かもしれません。 あなたは先週にバス釣ったバンクをいくつか釣ってみたところ、魚は今は消えてしまって、何も効かないようです。

対策

Bass tend to leave shallow-water habitats when the lake level begins falling at a fast rate. They know the water is going to drop away from the banks, and their instinct tells them to get out in deeper water until everything settles down. Most will be suspended, holding tight to offshore cover such as flooded standing timber, bottom humps and channels, and the deep ends of points.

To catch these bass, most savvy anglers resort to using a slow approach with relatively small lures. Try down-sizing to smaller jigs, for example—from a 1-ounce model to a ½-ounce version, or from a ½-ounce to ¼.

Or use a 2-½-inch deep-diving crankbait instead of the 4-inch version you might normally fish. Fish each lure very slowly, working each bit of cover and structure as thoroughly as possible.

This is one of the toughest conditions a bass angler faces. And often, when the water is falling fast, you can’t get a largemouth to bite no matter what you tactic you try. The only alternative is to fish slowly, close to offshore cover and structure, using smaller lures. That’s your best bet for success.

バスは、湖の水位が急速に低下し始めると、これまでいたシャローを離れる傾向があります。彼らは、バンクの水位が落ちることを知っています。そして彼らの本能は、すべてが落ち着くまで、よりディープにいるように指示します。大部分は、沈んだ立木、ボトムのハンプやチャンネル、岬のディープエッジなどの沖合いのカバーにタイトに付いたりサスペンドしています。

これらのバスを捕まえるために、エキスパートアングラーたちは比較的小さなルアーでゆっくりしたアプローチを心掛けています。例えばジグなら、1オンスから1/2オンスに、または1/2オンスなら1/4オンスという風に、より小さなものにダウンサイジングを試みてください。

または、通常ならば釣れていたはずの4インチのディープクランクの代わりに、2.5インチのディープクランクベイトを使用します。カバーやストラクチャーの各部分を可能な限り徹底的に動かせる速さで、かつ非常にゆっくりと誘っていきます。

これは、バスアングラーが直面する最も厳しい条件の1つです。そしてやはり、ラージマウスは水が急に流れている時、どんな戦術を試したかに関係なく、なかなか食ってきません。唯一の選択肢は、より小さなルアーを使用して、沖のカバーとストラクチャーの近くでゆっくりと魚を釣ることです。それが成功のための最善の策です。

 

問題:カバーがない

You find yourself on a lake with no cover or structure in sight. No stumps or logs. No lily pads. No riprap, blowdowns or boat docks. This lake is just one big sheet of unbroken water with absolutely no visible cover.

あなたは、カバーやストラクチャーのない湖にいることに気がつきました。 スタンプやログはありません。 リリーパッドも、リップラップも、レイダウンも、桟橋もありません。 この湖は、目に見える範囲にカバーが全くない、ただのプールのような湖のようです。

対策

If you have a sonar fish-finder unit, there’s nothing to worry about. Flip the fish-finder on and look for readings indicating flooded timber, stump fields or other cover that might concentrate fish.

A fish-finder also will help pinpoint shallow flats, channel drop-offs, humps, points, creek bends and other bottom structure where bass are likely to be found.

If you don’t have a sonar unit, there’s still no need to fret. Look for visual clues above the water that help you focus on good bass fishing spots.

Study the general contour of the shoreline. Is the bank straight and smooth? If so, there is probably little cover available for bass along that stretch of shore. If the shore has lots of irregular features, it means more cover is probably available.

If the shore is soft and muddy, you’ll probably have a hard time finding fish, but if it has a hard substrate of sand and/or gravel, it could be favorable.

Shore terrain often continues below the water. Ridges remain ridges or points underwater, flat shoreline usually stays flat, steep banks indicate drop-offs, and steep turns on a reservoir arm may mean you’ve located a submerged stream channel bend. Tune into these visual cues to help pinpoint bass.

もし魚探をお持ちでしたら、心配することはありません。魚探を使って、沈んだ立木、スタンプエリア、その他の魚がたまってそうなカバーを探していきます。

魚探はまた、シャローフラット、チャネルのブレイク、ハンプ、岬、クリークチャンネルのカーブ、他にもバスがいそうなボトムの地形変化を特定するのに役立ちます。

もしあなたが魚探を持っていなくても、心配する必要はありません。良いバス釣りスポットに辿り着くのに役立つ水上の目に見える手がかりを探していきます。

ショアラインの形を大きな視点で見てください。バンクはまっすぐで滑らかですか?もしそうなら、そのバンク沿いにはバスのいそうなカバーはほとんどありません。ショアラインに不規則な特徴がたくさんある場合は、おそらくより多くのカバーがあることを意味します。

バンクが(泥などで)柔らかく、濁っているなら、おそらく魚を見つけるのは難しいでしょうが、砂や砂利のハードボトムであればいいかもしれません。

岸の地形は水中まで続く事が多いです。尾根は馬の背状に水面下まで続き、岸がフラットなら通常は水中も平坦になっていて、バンクが急ならば水中も急斜面であることを示しています。また、リザーバーのアームの岸壁が急カーブになっている場合は、水面下にチャンネルラインの曲がり角がある可能性があることを意味します。バスをピンポイントで特定するために、これら目に見える要素に注意してください。


 

いかがでしたか。

夏というのは、私にとっては遠征の時期でもあります。

待ちに待った春のバス釣りをひと通り楽しんで、初夏の虫パターンをやったころ、次はどこかいったことのないフィールドへ行きたくなるタイミングなんですかね。

しかし、遠征した先で待ち受ける夕立、減水、不慣れなマッディーウォーター・・・皆さんはどう思いますか?

私はそれほど頻繁に遠征する方ではないと思いますが、遠征するのが多い方ほど、こういったイレギュラーなシチュエーションに直面することも多いのではないかと思います。

そしてそういう不慣れな場面を攻略することに少しワクワクしているのではないかと思います。私も実は、そんな感じです(笑)

 

逆に遠征しないで地元のフィールドで嵐に遭ったり、ひょうが降ったみたいなことになるとものすごく損した気分になるんですけどね、あの気分ってなんなんでしょうかね(笑)

それでもそこで帰ってしまったりするわけでもなく、結局釣りを楽しんでみるのですが、どちらにしても、こういう時にはバスはこういうところにいるみたいなことを知っている方が良かったと思います。

はじめに出てきたジュリアスおじさんの言うとおり、自分の都合のいい状況になんてなってくれるわけがありませんので、やはりいろんなシチュエーションを体験して、勉強して、楽しみたいものですね。

記事内に夜釣りを推奨するものと、強風での釣りの対策がありますが、このブログで推奨するものではなく、あくまで翻訳したまでに留まります。夏は突風、竜巻、雷なども起きやすいので、くれぐれも安全第一でお願いいたします。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!