活性の低いバスを釣るには完全サスペンドのロングポーズが鍵

活性の低いバスを釣るには完全サスペンドのロングポーズが鍵

Photo by mid west outdoors.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Hang Time is the Key to Catching Sluggish Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:midwestoutdoors.com ”Hang Time is the Key to Catching Sluggish Bass”by JOE BUCHER|MAY 2017

 

サスペンド系のルアーは皆さんはお使いになりますでしょうか。

代表的なものにはサスペンドジャークベイト、シャッド、ビッグベイト、ダウンショットなど、他にもクランクベイト、バイブレーションなど、もともとルアーをサスペンドさせて使うことを目的としたものから、通常はフローティングやシンキングのものにサスペンドタイプとして別にラインナップされているものまでありますよね。

では、このサスペンドタイプのルアーというものはどんな時が出番となるのでしょう。

皆さんはどんな時に使われますか。

私の意見では、ルアーをサスペンドさせたいときというのは高いフィッシングプレッシャーがかかっているフィールドや低水温期など、バスが低活性になっていると考えるときです。または、活性は高そうでも口を使いづらいと感じた時でしょうか。

他にはバス自体は沈んでいるけど、目線は上を意識しているんじゃないかと感じるときなんかも出番になります。

あるいはスモールマウスバスを狙う時は、スモールはそもそもサスペンドルアーが好きなんじゃないかという単純なイメージなんかもあります。

こうして挙げていくともっともらしい意見のように聞こえるかもしれませんが、結局のところ、根拠は「なんとなくそう思う」ぐらいしかなく、その状況が本当に合っているのかどうかは定かではないんです。恥ずかしながら…。

しかし、サスペンドルアーを使いこなしている方は違います。

彼らのような方はサスペンドルアーが最も有効になるタイミングやシチュエーションを知っていて、さらにルアーにもこだわりを持っています。

その中でも一番強く感じる部分が、「完全サスペンド」へのこだわりです。

止めて食わせるのがサスペンドルアーの一番の売りである部分ですから、完全サスペンドにこだわるというわけです。

そこにはどういった理由があるのでしょうか。

この記事は、アメリカのルアーフィッシング専門メディア「MIDWEST OUTDOORS」の記事で、主にミノーのサスペンドのチューニング方法やその有効性などを共有してくれています。

これまで完全サスペンドにそれほどこだわっていなかったという方は、ぜひ読んでみてください。

 

完全サスペンドを実現するには

Working minnow-style lures in this fashion is certainly nothing new. In fact, bass anglers have been working minnow baits in a jerkbait fashion for decades. Even before the tackle market started producing true suspender-style lures, savvy bassers were modifying floaters with lead tape, oversized hooks and even drilling holes in the lure bodies to decrease their buoyancy and promote the desired hang time over a likely bass haunt.

That lack of buoyancy is the key to success with this style of fishing. Ideally, you’re striving to find or create a lure that neither floats nor sinks. It’s a lofty goal to seek perfect neutral buoyancy since different water temperatures along with line test, composition and terminal hardware, all affect the hang time of any given lure. In fact, you may become frustrated occasionally by lures that either sink or float, but never truly suspend. Most of the factory-made suspender jerkbaits sold today rarely suspend perfectly; most of them sink slowly. You can offset and eliminate sinkage by simply changing the lure’s trebles to a lighter-gauge set. Switching to a floating line such as mono or braid over flourocarbon is bound to kill or slow down the sink rate on most lures.

The opposite trick is equally effective. If your suspending minnow bait floats, you can easily decrease or completely eliminate its buoyancy by replacing the stock trebles with a larger set. Then, snap or tie it onto a rod/reel combo loaded with a flourocarbon line, which has naturally has a sinking nature to it. That same lure will lose most of its float characteristics.

Most tackle shops today also stock stick-on lead tape, Suspend-A-Dot, for this application. By attaching a few dots or strips of lead tape to your lure in the center point area of its underbelly, a floater becomes a suspender or even a sinker in short order. Admittedly, I am addicted to this product Suspend-A-Dot and use it all the time to alter the weight and buoyancy of my favorite baits. It is a mainstay in my tackle box. By the way, many hardware chains also carry stick-on lead tape for various applications and it works well for fishing lure modifications.

Precisely where you attach stick-on tape on a lure greatly affects its performance, castability and action. Some jerkbait specialists like a lure that suspends perfectly level in the water while others prefer a nose-up or nose-down profile. Generally, what I like to do is find the balancing spot on any given lure by lightly pinching the sides between my forefinger and thumb. If the nose dips downward, I’ll move my pinch toward the nose, and vice versa. Once I find a balance spot I mark it and apply lead tape to that area initially to decrease buoyancy. Additionally, I’m apt to apply more tape in front or behind that spot to modify the lure’s action to suite my needs at any one moment.

ミノースタイルのルアーを使うことは別段、新しいことではありません。実際にバスアングラーは何十年もの間ジャークベイトとしてミノーを扱ってきました。ルアー市場にサスペンドのルアーが登場する前から、エキスパートアングラーたちは浮力を減少させ、おそらくバスがよく釣れるであろうレンジに長い時間停めるために鉛テープ、大きなフック、そしてボディに穴を開けるなどして、浮力を調整していました。

このように浮力を減少させることがこのスタイルの釣りで成功するための鍵です。理想的なのは、浮きも沈みもしないようなルアーを探し出すか、自分でそうさせることです。ラインの太さ、素材、スプリットリングやスナップなどのターミナルタックルなどのほか、水温によってもすべてのルアーのサスペンドタイムに影響するため、完璧なるニュートラルな浮力を追求することは非常に大きな目標です。ルアーが沈んだり浮いてしまったりで時々イライラするようなこともあるかもしれませんが、それは完全サスペンドではないのです。現在販売されている工場で製造されたサスペンドジャークベイトは、ほとんどが完全にはサスペンドしません。ほとんどがスローシンキングです。ルアーのトレブルフックをより細くするだけで、沈みを相殺して解消できます。フロロカーボンラインを使っている場合はナイロンやPEのようなフローティングラインに切り替えると、ほとんどのルアーでフォールを遅くすることができるでしょう。

反対のことも同様に効果的です。サスペンドさたいミノーが浮いてくる場合は、トレブルフックをより大きなものに付け替えることで、浮力を簡単に減らすか無くすことができます。また、沈む性質を持っているフロロカーボンラインが巻かれたリールを使うこと。これも同じルアーでも浮力を失うことができるでしょう。

今日では多くのタックルショップで、そのための粘着テープである、Suspend-A-Dot(サスペンドット)を在庫しています。ルアーのベリーの中心点あたりにサスペンドットまたはサスペンストリップなどの鉛テープを付けることによって、フローティングルアーも手っ取り早くサスペンドまたはシンキングにもなります。私もこのサスペンドットという製品に夢中になっていて、私のお気に入りのルアーの重さや浮力を変えるためにいつも使っています。私のタックルボックスの真ん中を陣取っています。ちなみに、多くのホームセンターでも、さまざまな用途に使用される貼り付け式の鉛テープが販売されており、釣り用のルアーの修正にも適しています。

活性の低いバスを釣るには完全サスペンドのロングポーズが鍵

ルアーのどこに鉛テープを取り付けるかで、その性能、キャスタビリティおよびアクションに大きく影響します。ジャークベイトの専門家の中には、水中で完全に水平になるようなルアーを好む人もいれば、ノーズアップ(頭上がり)またはノーズダウン(頭下がり)になるのを好む人もいます。一般的に私がやっているのは、人差し指と親指でルアーのボディの適当な場所を軽くつまみ上げることで、ルアーのバランスをとっている場所を見つけることです。鼻が下に下がる場合は、つまんでいる場所を鼻の方向に動かします。バランススポットを見つけたら、そこに印をつけ、まず最初にそこに鉛テープを貼ります。さらに私はその前後にもテープを貼ったりして、私の好きなアクションが出るようにしていきます。

 

サスペンドジャークベイトを効果的に使うには

The best way to work a suspender jerkbait is to vary a lot, according to conditions. For example, in the early season or late season with colder water temperatures of 52 degrees or less, usually this requires a slower overall retrieve combined with prolonged pauses. Conversely, warming water temperatures are almost sure to demand a faster pace. Typically, I like to mix it up inside any given retrieve no matter the conditions, but I nearly always allow extra hang time when the lure is near a promising spot such as a weed clump, brush pile, sunken log, large boulder or man-made fish crib. However, once the lure is away from cover, I speed up the cadence considerably. This allows me to cover far more water in a shorter time while allowing the lure to do its hang time at critical stages.

Size is often critical to success. Generally, I fish the 3 1/2- to 4-inch versions the most, but I don’t hesitate to move up to a larger size when the bass are running big. Perhaps the best time for a bigger bait is when casting over flats with larger schools of mixed-sized bass. The bigger profile seems to discourage more of the smaller to midsized fish while attracting aggressive responses from lunker-class bass. In fact, upsizing to jerkbaits over 5 inches is sometimes necessary to really cull out small fish in the large schools.

Finally, experiment with colors endlessly until you hit on a winner. Generally, I start out with bright-colored patterns and even chromes that I can see well. But sometimes gin-clear-water bass want a nearly translucent pattern. Keep testing the fish with various color patterns until you notice a better response to one over the other.

サスペンドジャークベイトを使うベストな方法は、状況に応じて変えていくことです。たとえば、水温が10℃度以下の早春や晩秋のシーズンには、通常はリトリーブが全体的に遅くなり、ポーズが長くなります。逆に水温が温かい場合は、ほぼ確実により速いペースになるはずです。本来は条件に関係なく任意のリトリーブの中にポーズを混ぜていくのが好きなのですが、ウィードパッチ、オダ、沈んだ木材、大岩、人工漁礁などのような見込みのありそうなポイントの近くにきたらほとんどの場合はロングポーズを入れたりします。しかし、ルアーがそういったカバーを通りすぎると、リズムはまた速くなります。これは私がより多くの範囲をより短い時間でカバーすることを可能にする一方で、ルアーが重要なところではしっかりポーズを入れること可能にします。

サイズを考えることも不可欠です。一般的に、私は3.5インチから4インチ(約8.9~10.1センチ)のもので多く釣りますが、バスがもっと大きい魚を追っているようなときはもっと大きなルアーサイズに変更することを躊躇しません。より大きなルアーにするのに最もよいタイミングは、いろんなサイズのバスが入り混じるフラットエリアの地形変化にキャストするときです。ルアーサイズが大きいほど、小バスから中バスが食って来てしまうのを防げる一方で、ランカークラスのバスからの積極的な反応が得られるようです。実際、5インチ(12.7センチ)を超える大型ジャークベイトへは、大規模な群れのなかの小バスを避けるために時々必要となります。

最後に、成功するまではカラーを無限に試してください。私は通常は視認性の高い明るい色柄のものやクローム(メッキ系)から始めます。しかし時にジンクリアウォーターのバス相手にはほぼ半透明(ゴースト系カラー)を使いたくなります。他のカラーよりも一段高い反応があることに気付くまで、様々なカラーや柄を替えてテストフィッシングをし続けてください。


 

すごいですね。完全サスペンドの中にも、水平姿勢、頭下がりや頭上がりなど、更なるこだわりが人によってあるということが分かりました。

非常に奥が深い世界なんだなと思います。

完全サスペンドにするのは、ロングポーズを入れてもストライクゾーンに長くとどまることを目的としているだけかと思いましたが、サスペンド姿勢でバイト率が変わるということであればまたなにか別の理由があるということなのでしょうか。

そういう理由も知りたいところではあるのですが、まずは低活性時などの状況ではひとまず完全サスペンドにこだわってロングポーズを入れてみることが前提にあって、さらにカラーや姿勢もいろいろ試してみることが近道なのかもしれません。

水温が低かったり超クリアウォーターの誰も釣れていないような時でも、ジャークベイトで釣っている方はいるものです。そして、そういう時こそのジャークベイトでもあるわけですから、面倒くさがらずにしっかり調整するクセを付けてみたいと思います。

面倒臭がりな私には耳の痛い話なのですが、なんとなくそれをやれば釣れるような気もしてきました(笑)

ぜひ次は鉛シールをタックルボックスに入れていこうと思います。

 

それではまた。

 

毎度ありがとうございます!