小型ルアーの有効性

2017年8月10日

小型ルアーの有効性

Photo by scout.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”How Scaling Down Lures Can Catch More Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:scout.com”How Scaling Down Lures Can Catch More Bass”By David A. Brown – Sep 21, 2016(海外サイトです)

 

ここ最近では、ジャッカルの水野浩聡プロがプロデュースしている「デラシリーズ」を代表するように、小型ルアーが釣具店での売り場をとるようになってきましたよね。

それまではビッグベイトブームと言いますか、むしろビッグベイトや比較的大型のルアーはもはやブームではなく定番化していますので、その光景に見慣れてしまった私たちにはより小さいルアーのように感じます。

大きなルアーは釣れればビッグバスオンリーですが、販売価格が高く、釣りもリアクションの釣りという意味合いが強まってくるので、ちょっとテクニカルと言いますか、条件次第みたいな部分が強く、全体的に敷居が高いイメージがあります。

対して小型ルアーは「誰でも気軽に釣る」というコンセプトなものもあり、販売価格も控えめで、釣れるバスのサイズは選べないかもしれないけど、ピーカンだろうがプレッシャーの高いフィールドだろうがよく釣れる、というイメージがあります。

しかし、小型ルアーの特徴はそれだけではありません。

この記事では、アメリカFLWのツアープロ、マーク・ローズ氏が、試合でよく使う小さなルアーを3つとりあげ、その解説を、また同じくルーク・ダンキン氏が小型ルアーの有効性について語ってくれています。

特に、ダンキン氏は「ベイトのサイズが小さい場合、そのサイズにしか反応しないことがある」とまで言っています。

ツアープロが使うわけですから、お気軽フィッシングではなく、勝つためのビッグバス狙いのはずです。

どんな内容なのでしょうか。読んでみましょう。

 

ミニクランク

“We’re all familiar with the Strike King KVD 1.5 square bill crankbait, and that’s one of my favorite shallow running crankbaits,” Rose said. “But the 1.0 is one of my favorite baits for when I just want to get in a pocket and cover a lot of water and catch keepers.

“I can fish skinny water, maybe the bite is tough; but I can hit targets like brush piles, stumps, or whatever and catch fish.”

Rose appreciates the 1.0’s ability to accommodate No. 5 treble hooks. That’s big enough for him to feel comfortable with the bait’s ability to keep a big fish buttoned up.

「私たちにとって、ストライクキングのKVD 1.5 スクエアビルクランクはお馴染みのものです。私の好きなシャロークランクベイトの1つでもあります。 しかし、カバーやポケットに撃ちまくってキーパーをキャッチするとき、KVD1.0は私の好きなルアーの一つです。」

「激浅な場所で釣りをするときは、なかなかタフな釣りになります。 しかしオダやスタンプなどのターゲットに当てていくことで、釣ることができます。」

ローズ氏はNo.5のトレブルフックが付いているKVD1.0の能力を高く評価しています。 それはビッグフィッシュの口にしっかり掛けておくのに十分な大きさであると感じているからです。

 

ミニバズ

The choice when Rose thinks the fish are in the mood for feeding up, this 1/8-ounce bait has a low profile so it casts well, even on 17-pound fluorocarbon line. Tracking true, the Mini Pro Buzz offers optimal control on a windy day.

Even with the shorter profile, Rose always adds a trailer hook to his buzzbait.

ローズ氏が魚がフィーディングしそうな気配を感じたときの選択肢は、この1/8オンスの控えめなルアーを、17ポンドのフロロカーボンラインでよく投げます。 もうひとつ言うと、ミニバズは風の強い日にも最適なコントロールを提供します。

シルエットは小さめですが、ローズ氏は常にバズベイトにトレーラーフックを付けています。

 

ミニメタルバイブ

Kind of a sleeper, blade baits like the Rage Blade Blaster, comprises a metal blade with a lead head and a feathered treble in the rear. Favoring the 1/4-ounce size in tough conditions, Rose employs this bait when he finds schooling fish.

“You just cast it a mile and wind it like a lipless crankbait or a vibrating jig,” Rose said. “It has a good flash with that willow blade body, so I’ll cast it into schooling fish and pull it right through them.”

ラージブレードブラスターのようなメタルバイブは、リードヘッドがあり、リアにフェザーフックが付いた構成が大体ノーマルな仕様です。 タフコンディション下でバスの群れを見つけて釣る時にローズ氏は、1/4オンスのサイズを好んで使います。

「それをロングキャストして、バイブレーションやチャターのように巻くだけです」とローズ氏は言いました。 「そのウィローブレードボディが良いフラッシングをするので、それをバスの群れにキャストし、その中を通してくるだけです。」

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ベイトのサイズ

Getting back to the forage distractions, one of the biggest challenges of the fall is competing with young-of-the-year baitfish. This is a vexation well suited for tiny lures like minnows, or the cranks, poppers and shad baits in Rapala’s Ultra Light series

Covering the gamut, FLW Tour pro Luke Dunkin’s diminutive arsenal includes a 2 1/2-inch Lucky Craft Sammy 65, a 1/4-ounce Strike King Redeye Shad, 3-inch Zoom Tiny Fluke and a Charlier Brewer Slider Double Action Grub on an 1/8-ounce lead head, along with the occasional prop bait and segmented swimbait.

“The shad that were fry in early summer have now grown to 2-3 inches long and the bass get really keyed in on those baitfish,” Dunkin said. “It can be a really frustrating time if you throw a bait that’s too big, so you have to go to that small stuff to get bit.”

冒頭で挙げたとおり、秋の最大の課題の1つに、当歳魚の小さなベイトフィッシュの対策があります。 これには、ラパラのウルトラライトシリーズのミノーやクランク、ポッパー、シャッドのようなタイニールアーがうってつけです

FLWツアープロのルーク・ダンキン氏は、2.5ンチのラッキークラフト・サミー65、1/4オンスのストライクキング・レッドアイシャド、3インチズーム・ミニフルークやシャリアーブルワー・スライダーダブルアクショングラブを 1/8オンスのジグヘッドで、時折の小型のプロップベイトとスイムベイトとすべて含めて持っています。

「初夏に孵化したシャッドは今や2〜3インチに成長し、実際にバスを釣るにはそのベイトフィッシュが鍵を握るようになる」とダンキン氏は語った。 「あまりにも大きいルアーを投げれば、バスを警戒させてしまうことがあるので、バイトを得るためには小さなルアーで行く必要があるのです」

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小さなベイトを見つける

This time of year, Dunkin expects to find those small baitfish over shallow flats, usually near deep water.

“Sometimes it’ll be in the back of a creek or the back of a pocket, but a lot of times it can just be a main river flat,” he said.

Within that larger scope, the schooling activity he seeks might occur in open water, but docks, points and even laydowns are fair game.

Dunkin points out that bass will actually use bait schools as cover, like a mat with a heartbeat.

“They’ll swim under those minnows for hundreds and hundreds of yards,” he said. “All of a sudden, you’ll see them come up to feed.”

ダンキン氏はこの時期、このような小さなベイトフィッシュを、ディープが隣接するシャローフラットで見つけようとしています。

「時にはバックウォーターやワンドの奥にいることもありますが、主要なリバーフラットにいることが多いです」と彼は語った。

それはかなり広い範囲になりますから、彼が求めているスクールはオープンウォーターということになるかもしれませんが、桟橋、岬、そしてレイダウンさえも標的となり得ます。

ダンキン氏は、バスは実際にそのカバーの下でドキドキしながらベイトフィッシュの群れがやってこないか待っていると指摘します。

「彼らはかなりの距離を、それらのベイトフィッシュの下について泳いでいます」と彼は語った。 「突然、ボイルが始まるのを見ることがあるでしょう。」

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そこでやるべきこと

Birds are your allies when looking for the yearling shad buffet. Watch for gulls and terns circling an area and remember, they do this for a living, so trust their signals.

Birds covering water are looking, but those that circle an area, criss cross a particular spot or make frequent downward glances have spotted something they like. It’s usually a pod of bite-sized minnows and the sky rats are waiting for bass to push the groceries within reach.

Screeching, diving, white water splashes — that’s game-on

In deeper water, side-scanning sonar can help you spot these opportunities before the craziness breaks the surface. However, in shallower areas, it’s mostly a visual game.

“I’ll ride and look for the schools of small baitfish; I’ll watch for the sun to glimmer on them,” Dunkin said. “You can catch a glimpse of those little baitfish moving around on top.

“They’ll all push at the same time and make like a spray when the bass are close. You can tell the ones that are nervous.”

当歳魚のベイトフィッシュの群れをお探しのときは、鳥があなたの味方をします。そのエリアを回るカモメなどの水鳥を見てみましょう。彼らは生きるためにこれを行うため、そのサインは信頼できます。

鳥は湖全体で見ることができますが、特定のエリアを旋回する鳥、特定の場所だけを横切る鳥、または頻繁に下を向いている鳥は、好きなものを探しています。それは通常、一口サイズの小魚の集まりで、卑怯者の彼らはバスが小魚を手の届くところまで追いつめてくるのを待っているのです。

鳴き声、ダイビング、水しぶきが上がる、それはゲームスタートの合図です。

ディープでは、魚探のサイドスキャンが、水面でボイルが発生する前に、このチャンスを見つけるのに役立ちます。しかし、シャローエリアでは、ほとんどビジュアルゲーム(半サイト)です。

「私は近づいて小さなベイトフィッシュの群れを探すでしょう。彼らが太陽によって光るのを見つけるのです」とダンキン氏は言った。 「水面でキラキラする小さなベイトフィッシュの群れを、あなたも見ることができるはずです」

「もしバスが間近にいれば、スプレー缶を押したようにワッと散ります。こうなったら期待してください。」

小型ルアーの有効性

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強い引きに耐える

Considering the lighter baitcasting — or medium spinning — tackle necessary for throwing these smaller baits, you’ll lack the luxury of overpowering your catch. Patience pays big dividends for Dunkin.

“The biggest thing is take your time when you get one hooked and realize you’re not horsing it on a flipping stick and 25-pound line,” he said. “You just have to play them down.

“With smaller hooks, if you take your time, you’ll land more than you do on the bigger stuff. I think that’s because the fish can’t get as much leverage against that hook or lure to throw it.”

Dunkin likes to fish those smaller baits really erratic — as fast as you can stand to fish it. That’s because you’re competing with hundreds of other baits that look just like what you’re throwing.

“Something that makes your bait stand out will get you bit.”

これらの小型ルアーを投げるためには柔らかめのベイトロッドか、ミディアム程度のスピニングロッドが必要になると考えると、バスの引きに耐えるパワーが不足してきます。 しかしこれを耐えることで大きな代償を手に入れます。

「一番に考えなくてはならないのは、それをフリッピングロッドと25ポンドのラインでやっているわけではないことを自覚することです。あなたは慎重にやり取りする必要があります。」

「弱いタックルでは時間もかかってしまうし、より強いタックルで行う方が、もっとランディング率はいいでしょう。 ただ私は、その小さなルアーを投げないと多くの魚をバイトに持ち込むことができないと考えています。」

ダンキン氏は、このことをちゃんと守れるのであれば、この小さいルアーで釣るのが好きなのです。 それはあなたが見ている何百ものベイトフィッシュとしっかりマッチしているからです。

「そこに何か目立つものを加えれば、もっと多くのバイトを得られるでしょう」


 

いかがでしたか。

小型のルアーが決して、お手軽に釣りを楽しむためだけのものではないことがよくわかりますよね。

実際に、ハイプレッシャーなフィールドでまず1匹釣りたいとなれば、そういうお手軽という意味合いで使うこともあるでしょうし、それができる素晴らしいジャンルのルアーだと思います。

でももし、自分の通っているフィールドでは、今バスが追っているのはこんなちいさなベイトフィッシュなんだとわかっている場合は、いつものルアーを通してみてもダメな場合に、こういうタイニールアーを試してみるのは大いにありなのではないかと思います。

なんかちょっと小さいルアーを使うのは恥ずかしいというか、みっともないみたいな風潮があるのも確かに感じますが、スモールマウスバスを主に釣ってきた私はまったくそうは思いません(笑)

ちょっと昔ですが実際に琵琶湖でタクちゃん(タク石黒プロ)と秋に釣りをしている時、ディープクランクがメインの時だったのですがその日は反応が悪く、1/4ozのメタルバイブにしてみたら58㎝が釣れたり、別の秋のまた釣れない時にはビーフリーズ65という小さなミノーで50アップが釣れたりと、ベイトの大きさに合わせたら急に反応が良くなったという体験をしました。

そして琵琶湖はウィードがあるのでそのタックルだとキャッチするのが確かに大変だという思いもしました(笑)

 

どのフィールドでも、ベイトフィッシュは毎年生まれます。そしてバスがその小さなベイトを追っている時期が必ずあります。

もし何らかの理由で小さなルアーを使ったことがないという方も、デカバスを釣るための武器として、持っておいてみてはいかがでしょうか。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!