初秋のベイトフィッシュとバス釣り

2018年10月29日

初秋のベイトフィッシュとバス釣り

photo by bassfishingtips-tactics.com

 こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”early fall and the baitfish factor”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassfishingtips-tactics.com"early fall and the baitfish factor"(海外サイトです)

※この記事は2016年9月21日の記事を再編集しています。

 

秋はベイトフィッシュ。

バス釣りをしていると、秋の釣りのヒントといいますか、もはや格言としてこんな風に言われることを耳にされたことはあるのではないかと思います。

バス釣りをしている以上、バスを釣りたいですから、その季節ごとにどこにいるのか、何を食べているのかというバスの生態まで勉強して、じゃあ釣り方はどうすれば、タックルはどうすればという風になりますよね。

だいたいの季節はそれで大丈夫で、バスの居場所さえ絞り込めれば、効率よくバスを釣っていくこともできます。

しかし秋は、居場所を絞り込むことがなかなかできません。

なぜでしょうか。

それが、秋はベイトフィッシュという言葉に関係していて、バスはどこかの場所についているのではなく、ベイトフィッシュについて回っているものですから、絞り込むことができないんですよね。ベイトフィッシュそのものが、バスよりもずっと、回遊性の高い魚なんですからね。

ということは、秋はベイトフィッシュの生態についても学ばなければならない。ということでしょうか。

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「bassfishingtips-tactics.com」の記事で、初秋のベイトフィッシュの動きとバスとの関係を解説してくれています。

実際は、日本にはいないシャッドという魚についての解説ですので、厳密に言うと日本では役に立たない記事になってしまうかもしれません。それでもよろしければ、読み進めていただければと思います。

 

初秋のベイトフィッシュとバスの動き

During the summer, baitfish such as shad and herring reside in deepwater, main lake areas just as many bass do. Once the water temperatures start to slowly decrease, baitfish start to migrate to the shallower bays and flats in the lower portions of creek arms in search of forage (plankton) as they prepare for the coming winter period.

Both the baitfish and bass tend to remain near sections of major creek arms and bays closest to the main lake during this early fall period. As a result, bass are somewhat scattered and are sometimes hard to pinpoint while in a pseudo-transition state. Structure and weed beds located near the entrance to creek arms and bays as well as deep weed-laden flats are typical haunts used by early fall bass and baitfish.

If aquatic weeds are a significant type of fish-holding cover in the lakes, rivers or reservoirs you fish, carefully monitor the pattern of dying vegetation. Remembering to key in on deeper, more vibrant weed beds and weed-lines as shallow vegetation dies off can often provide excellent dividends in both the quantity and quality of the bass caught in weed-infested waters …

Even though bass are still transient in nature and are typically scattered during the early fall period, they are already starting to feed heavily and can be readily caught when located. A definite plus for the early fall bass angler …

夏の間、シャッドなどのベイトフィッシュはバスとともにメインレイクのディープエリアで過ごしています。水温がゆっくり下がり始めると、来るべき冬に備えてより浅いワンドやクリークアーム下流のフラットエリアにプランクトンを求めて移動を開始します。

ベイトフィッシュとバスはこの初秋期間にメインレイクの近くの主要なクリークアームとの合流点またはワンド内に残る傾向があります。そのためバスは散らばっていて、この期間にバスの居場所を正確に突き止めるのはやや難しくなります。クリークアームやワンドの入り口や、ウィードのあるディープフラットの近くに位置する地形変化やウィードベッドは、初秋のバスとベイトフィッシュがよくたまる典型的な場所です。

よく釣りをする湖、川、リザーバーにウィードの種類がかなり多いようであれば、枯れかけのウィードを丁寧に探します。シャローのウィードが次々に枯れていって、よりディープよりに力強く生えるウィードラインを見つけたら、それをマークするのを忘れないでください。ウィードと同じように質と量の両方が高いバスが釣れることがよくあります。

たとえバスが秋を感じ始めて一時的に散っている状態だとしても、そこにいるバスはすでにかなり食べ始めていて、居れば喰ってくる状態なのです。アングラーにとってはプラスです。

 

初秋の間の戦術

Since bass are scattered and tend to roam in early fall, a prime objective is to target fish associated with shallow structures. These shallow bass are actively feeding therefore it is usually easy to take advantage of their aggressive behavior and experience some truly exceptional days on the water.

Fish are typically keyed on larger forage to prepare for the slower conditions during the winter season. Not only do you want to select lures that can cover water quickly but you also want to use larger profile artificial baits.

Primary candidates for early fall artificial lure selections include:

• Spinnerbaits and buzzbaits with big blades,
• Larger shallow and deep running crankbaits in baitfish patterns,
• Jump-baits and large topwaters,
• Lipless crankbaits and
• Light colored swim jigs.

Theses lures can all be productive when presented to early fall bass under the right conditions.

After refining your lure selection there are a couple of key points to remember about early fall bass location.

First, early fall bass are often on the move and scattered so isolated structures are often more productive during this time than areas where structure is more densely packed. Additionally, remember to note the condition of aquatic vegetation you are planning to fish and shift to deeper weed beds as shallower vegetation shows signs of stress.

Secondly, since the fish are targeting schools of baitfish, early fall bass will often suspend in the upper parts of submerged structure (tops of weed beds, bushes or suspended over rock piles. It is important to keep your lure presentations higher in the water column since the bass are usually NOT relating to bottom structures.

バスが秋になるにつれ回遊しやすく、散らばっている傾向があるわけなので、主なターゲットはシャローの地形変化に付く魚を狙うことです。
彼らはアグレッシブな状態にあるわけですから、活性の高いバスがフィーディング入ってくるようなシャローは、通常は釣るのが簡単です。こんな時は、トップウォーターで忘れられない1日を過ごすことができます。

魚は、冬のより低活性な状況に備えるために、一般的には大きなエサを取るようになります。
このためエリアを広く素早くチェックできるルアーを選ぶだけでなく、より大きなシルエットのルアーを使うべきなのです。

初秋に有効なルアーは以下の通り:

  • ビッグブレードのスピナーベイトまたはバズベイト
  • シャロー、ディープともにベイトフィッシュカラーの大きめクランク
  • ジャンプベイトまたは大きめトップウォーター
  • バイブレーション
  • 明るい色のスイミングジグ

正常な状態での初秋のバス相手であれば、これらはすべて有効です。

使うルアーを選んだら、初秋バスに対して覚えておくべきキーポイントがいくつかあります。

第1に、この時期のバスは散っているため、ストラクチャーが高い密度であるエリアよりも、単独のストラクチャーの方がこの時期は有効になることがあります。さらに、シャローのウィードが枯れてくる兆候を注意深く観察し、よりディープのウィードベットに移行していくといったウィードの変化に注意するのを忘れずに釣りをしてください。

第2に、バスがベイトフィッシュの群れを狙ようになると、初秋のバスは水中のストラクチャーの上部でしばしばサスペンドしています(ウィードベッドのトップ、水中のブッシュ、ロックパイルの頂上)。バスがボトムのストラクチャーに付いていないと感じた場合は、バスの目線より上を通すことが重要です。

 

初秋から秋の天気とバス

During most of the early fall and into the midfall period, both windy and rainy weather can play a key role in increasing bass feeding activity. The effect of both conditions on surface results in lower levels of light penetration, adding increased levels of dissolved oxygen (DO) and slightly cooling temperatures. Even though these same conditions tend to shut-down bass fishing in the late fall, all three factors can significantly enhance bass feeding activity earlier in the fall season.

初秋から秋になっていく期間の大部分で、強い風と雨の両方がバスのフィーディングを増加させるのに重要な役割を持っています。雨と風の両方が表層に与える影響は小さなものです。そして水温の低下に伴った溶存酸素を増加させ続けます。これらは秋晩秋になると逆にバスの活性を下げてしまう要因になってしまうのですが、この3つの要因は初秋に活動するバスの活性を上げる効果があります。


 

初秋のベイトフィッシュとバスの関係について、いかがでしたか。

アメリカの代表的なベイトフィッシュであるシャッドという魚のことを主に指して解説されていますので、例えばワカサギや小鮎などの日本らしいベイトフィッシュの動きに完全に当てはめることはできないと思うのですが、それでも、野尻湖の秋のことを考えながら読んでいると、少なからず合点が行く部分が多いように感じます。

ただ、日本にあるような(アメリカと比べて)狭いフィールドでは、ベイトフィッシュを探し出すことはそれほど難しくはないと思います。アメリカの湖や人工的なリザーバーは果てしなく広大なものになると思いますので、ベイトフィッシュのいる・いないがかなり極端なのだろうと思います。

そういう意味では日本の方が簡単にバスもベイトも探しやすく釣りやすいと思いたいのですが、結局のところ、魚を探し出したとしてもずっとそこにいるわけでもなく、気が付くと魚が何もいないところで釣り糸を垂らしていることに気付いてしまったり(笑)、なかなかうまくいかないものですよね…。

もうちょっと経験を積めばそういうことも減らせるのかもしれませんが、ひとまず秋とベイトフィッシュの関係、よく覚えておこうと思います。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!