プロを目指す人がやってしまう6つの間違い

2017年12月15日

プロを目指す人がやってしまう6つの間違い

Photo by scout.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”6 Mistakes You’re Making with Fishing Sponsorships”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:scout.com”6 Mistakes You’re Making with Fishing Sponsorships”by Walker Smith 12.12,2017(海外サイトです)

 

私がSNSをするようになったのは、恥ずかしながらつい最近で、自分のお店を始めてからようやく参加するようになったのですが、やはり気にしているのはバス釣り関連のことです。

そして嬉しいことに、SNSの中で見る若い方々のなかにはプロになりたいとか、好きなメーカーのスタッフになりたいとかという書き込みがかなり多く見られ、この業界に対する熱意や釣りへの愛情を感じることができたのです。

昔のバスプロ界の情報は、業界の意思とは無関係に今ほど広く伝わることがなく、私の(あくまで個人的な)イメージですが、なんというか独特の閉ざされた空間という感じを受けていました。(勝手なことを言ってすみません)

しかし現在はと言えば、次代を担う新しいバスプロのための門戸は開かれていますよね。逆に言えば、誰にでもチャンスがある代わりになおさら狭き門になった、と言えるとも思います。(勝手なことを言ってすみません)

この記事は、バスプロを目指す(若)者たちに対し、アメリカのフィッシングメディア「Wired 2 Fish」の記者ウォーカースミス氏が、自身が業界人たちと接見してきた印象をもとに、プロを目指そうとする者たちがやってしまいがちな6つの間違いを指摘しています。

大勢の同じ夢を見る仲間たちの中からどうしたらスポンサーの目に留まるのか。そして今の時代に合ったアプローチとはどんなものか、真剣にプロを目指す方なら読んでみて損はないかと思いますし、プロを目指していない方でも読んでみれば、意外と面白いかと思います。

 

1:ダイレクトメッセージは意味がありません

Anyone who manages major social media accounts within the fishing industry can attest to the fact that they’re bombarded by hundreds of direct messages each week, all asking for the same thing: Sponsorships.

There’s one major problem, however. Your messages probably aren’t going to someone with that type of decision-making power.

“The chances of your direct message being seen by the right person are somewhere between slim and none,” one industry professional said. “Most of these companies hire outside public relations firms or social media consultants to run their accounts. It’s not like you’re sending these messages straight to the marketing manager. The job of these social media gurus is to address warranty issues and the like.”

Another industry professional to whom I spoke further addressed the ineffectiveness of direct messages, but for a different reason.

“The fishing industry is a great group of people and we all live the same lifestyle,” the source said. “But that doesn’t mean that professionalism should be thrown out the window. A direct message is no better than an improper text message. We need to understand that you can eloquently articulate your point and that’s almost impossible in a 500-character Instagram message.”

If you’re determined to send that direct message regardless, consider politely requesting the marketing director’s contact information for potential promotional opportunities. If you don’t receive a response, you have your answer.

釣り業界(メーカー)の中で主要なソーシャルメディアのアカウントを管理している人は、毎週何百ものダイレクトメッセージを受信していることがわかりました。皆さんは同じく「スポンサー契約をしてほしい」ということを求めています。

しかし、1つの大きな問題があります。あなたのメッセージは、おそらく上層部の人には届いていないでしょう。

「そういった人があなたのダイレクトメッセージを見ている可能性は、ないに等しい。」と、ある業界専門家は言いました。 「これらの企業のほとんどは、外部のPR会社やソーシャルメディアのコンサルタントを雇い、アカウントを運営しています。これらのメッセージをマーケティングマネージャーに直接送信しているようなことはありません。これらのソーシャルメディアの専門家の仕事は、製品についての保証の問題などに取り組むことです。あと「いいね」をしたり。」

私が話した別の業界専門家は、ダイレクトメッセージの非効率性を、別の理由でさらに指摘しました。

同氏によると、「釣り業界は多くの人々の集団であり、すべて同じライフスタイルを過ごしています。しかし、そこでプロ意識を外に向けてアピールすればいいというわけではありません。ダイレクトメッセージは、不適切なテキストメッセージと同等なのです。メーカー企業は、あなたが要点をかいつまんで自分の意見を明確にすることができる能力があることを知りたいと思ってはいますが、500文字のインスタグラムメッセージでそれはほとんど不可能であることを理解する必要があります。」

それでも構わないと、ダイレクトメッセージを送信すると決めた場合は、自分の可能性をプロモーションしたいので、代表者の連絡先を教えて下さいと、礼儀正しく問い合わせをしてください。もし回答が来ないようであれば、それはあなた自身が察してください。

 

2:自分のSNSアカウントに配慮が足りていない

If you’re fortunate enough to have a decision maker interested in your promotional abilities, you can bet they’re going to thoroughly research you. Personally speaking, I do the same thing when reviewing potential Wired2Fish contributors. I’ll spend several hours—yes, hours—going through their social media profiles with a fine-tooth comb. Companies work hard to build a reputation and it only takes one guilty-by-association incident to ruin it.

“We’re looking for very specific things in these profiles because we want to make absolutely certain our company is being represented well,” said one marketing manager. “Foul language, insults, incessant arguing and badmouthing of other companies and/or anglers isn’t acceptable.”

Now, let’s be real and not make this sound so stuffy: Most of us get tagged in “inappropriate” memes and videos by our rowdy friends and some of ‘em are pretty darn funny. But you can set up your Facebook account in a way that you have to personally approve any post or tag to your timeline before it goes public. Small details like this can make all the difference in the world when you’re trying to land a legitimate fishing sponsorship.

幸運にも代表者があなたの宣伝能力に興味を持ったとしたら、次は徹底的に調査されるはずです。個人的に言えば、このWired2Fishのスタッフとして入社を検討するときも同じことをします。私はそこに時間をかけるでしょう。はい、その時間とは、ソーシャルメディアでの人物像から細かくふるいにかけるということです。企業は信頼を築き上げることに努力しており、それを失うのにはたった1つの失言があれば良いのです。

マーケティングマネージャーは、「われわれは企業として良好な立場をとっていることが絶対ですので、人物像は非常に具体的なところを見ています。 他の企業や釣り人たちへの汚い言葉、侮辱、いつも言い争っていたり悪口などは容認できません。」

こういった要素は本当に排除しましょう。私たちのほとんどは、自分の仲間や友人たちの悪ふざけによって「不適切な」投稿や動画もタグ付けされてしまうことがありいます。しかし、Facebookアカウントを公開する前に、タイムラインに投稿やタグを投稿される前に承認が必要になるように、自分のFacebookアカウントを設定することができます。このような小さなことが、正当な釣りのスポンサー契約をしようとしたときに他との違いを生むことができます。

 

3:価値観の違い

People hashtag and tag fishing manufacturers every single day on social media; and they do it for free simply because they believe in the product. These companies don’t have to pay people—or give away free or discounted product—to do that. It’s one of the many positives of an engaged social media following.

“Lots of people like to fish,” said an industry executive. “Lots of people have an Instagram or Facebook page. Lots of people fish tournaments. Lots of people use hashtags. This is a supersaturated arena right now, and you need to ask yourself, ‘What am I going to do for a company that’s different than what anyone else is doing?’ Hashtags and ball caps don’t equate to value for many companies.”

There’s a lot of truth in that statement and it makes me think of one very particular example in the bass fishing world: Brandon Palaniuk. Sure, he’ll do some hashtags on his social media pages, but they’re supplementary to his outstanding camera work, engagement and teaching ability. Young anglers like him and Hunter Shryock have found a niche-within-a-niche that allows them to provide loads of value to their partners and they have been rewarded for it, and rightfully so.

Don’t question what a company can do for you. Instead, question what you can do for a company that can result in a tangible increase in sales.

人々は毎日ソーシャルメディアで釣り具メーカーのハッシュタグを打ちます。彼らはシンプルにその製品を信じているので、無料でそれをやってくれます。これらの企業は、これを行うために人を雇う必要はなく、無料または割引き価格で商品を送る必要はありません。それがソーシャルメディアの多くのメリットのうちの1つです。

「多くの人々が釣りが好きです。 多くの人がインスタグラムやフェイスブックなどのページを持っています。たくさんの人々がトーナメントで釣ります。多くの人がハッシュタグを使用しています。あなたがハッシュタグをしたりメーカーのアパレルを着用した写真をアップすることは、多くの企業にとって今やそれほど価値があることとは言えません。あなたは、みんながやっていること以外でそのメーカーにとって何をもたらしていると言えるのでしょうか?」

この言葉には多くの真実があるでしょう。そして、私はバスフィッシングの世界で、非常に特殊な例の1つに、ブランドン・パラニュークがいると考えています。確かに、彼はソーシャルメディアのページで多くのハッシュタグを行っていますが、彼は優れたカメラワーク、動き、そして伝える能力を持っています。彼やHunter Shryock(ハンター・シャーロック)のような若い釣り人は、スポンサーに価値あるものを提供することを可能にする特定の能力を備えていたため、報われてきました。

メーカーには自分のために何をしてくれるかなどと質問しないでください。そうではなく、メーカーに対して売上の増加をもたらす可能性として具体的に自分に何ができるかということを質問してください。

 

4:文法や会話のスキルを軽く考えないこと

“There’s not a human being on planet earth who makes a living catching bass.”

That’s what an industry friend told me a few days ago on a phone call. Upon hearing that, it’s tempting to use the Kevin VanDam example, but if you dig a little deeper, you’ll learn that catching bass is only a small part of his legendary career.

“Roland Martin’s mother actually made him take acting classes in high school and he made his son, Scott, do the same thing,” he said. “She wanted Roland to learn how to enunciate and speak comfortably in front of crowds. If someone wants it badly enough, anyone can take the time to learn public speaking. Study the greats like KVD, Scott Martin and Brandon Palaniuk. Pay attention to their inflection and use of good grammar. That’s the kind of stuff that will get companies salivating.”

「バスを釣って生活できている人はこの地球上にはいないんだよ。」

これは数日前に業界の友人が電話で私に言ったことです。 そう聞くと、ケビンバンダムを例として引き合いに出したくなるのですが、少し深く掘り下げれば、バスを釣っていることは彼の伝説のキャリアの中のほんの一部であることがわかります。

「ローランド・マーティン(バスプロ)の母親は、実際に高校で息子を演劇部に所属させ、ローランド・マーティンも(バスプロを目指す)息子のスコットにも同じことをさせました。 彼女はローランドに、群衆の前で気持ちよく話したりする方法を学んでほしかったのです。 望めばだれでもが話術を学ぶ時間を取ることができます。 ケビンバンダム、スコットマーティン、ブランドンパラニュークのような偉人から学びましょう。 文法の使い方や抑揚のつけ方に注意してみてください。 さもなくばメーカーにつばを吐くことにもなりかねません。」

 

5:フィッシングショーを軽く考えている

The bass fishing industry is incredibly small and company executives catch on to things pretty darn quick. The next time a fishing tackle show or a championship event—the Bassmaster Classic or Forrest Wood Cup—is held within a reasonable drive of your home, you need to be there. Eventually, someone is going to start recognizing you.

“Nothing in the world replaces a handshake and direct eye contact,” one Promotions Manager said. “You can tell a lot about someone after a quick conversation.”

This doesn’t mean that you need to print out a 3-inch stack of resumes and act like you’re going to a job fair; let’s be clear on that. There’s also no need to walk around asking for sponsorship deals. But if you can swing by a booth—when they’re not busy or talking to anyone—and exchange a quick handshake and maybe a brief conversation, you’re ahead of the game.

Now, I’ll be honest based on what I’ve seen over the last several years: There are a lot of guys wandering around these shows in their jerseys and neon-colored tennis shoes. So why do the same thing? Iron some slacks, throw on a sharp-looking polo shirt, shave that neck beard and be different.

バス釣り産業は非常に小さく、会社の役員はすごく早く物事を理解します。次回のフィッシングショーやフィッシングイベントが、あなたの家のそばで開催されるのであれば、あなたはそこに行く必要があります。あなたの存在を認識させるためです。

プロモーションマネージャーは、「世界中の誰にとっても、握手や直接触れ合うことより大きなことはないのです。」と述べました。 「あなたはちょっとした会話の後に自分が何者かについて話すことができるのです。」

これは、わざわざ名刺や履歴書を印刷して、就職活動でするような行動をとる必要があることを意味するものではありません。そこは間違えないようにしましょう。また、スポンサー契約を求めて歩く必要もありません。しかし、ブースで印象に残すことができれば (彼らが誰とも話したりしてなくて、握手や会話をサッサと済ませている状況でなければ)、あなたには有利に働きます。

ここ数年、私が見たことに基づいて正直に言わせてもらうと、(誰かのプロの真似をして)ジャージやネオンカラーのテニスシューズでフィッシングショーを歩き回っている人がたくさんいます。なぜ同じことをするのでしょうか?スラックスにアイロンをかけ、ポロシャツの襟を正し、あごのひげを剃り、違いをアピールしてください。

 

6:スポンサーのことを気にし過ぎている

As I mentioned earlier, this is a small industry and everyone talks to one another. These companies are plugged into tournament standings and trends, whether you realize it or not.

“Focus on the fishing to start with,” a marketing manager said. “Don’t forget why you started fishing in the first place. As you move up the ranks, trust that companies are paying close attention. They know who’s winning regional tournaments and they definitely know who’s going to shows.

“If you deserve a break, you will get a break. I fully believe that. You’ll turn someone’s head that matters, but you just have to keep your nose down and move up those ranks. It will happen, but it’s going to take some time.”

先に述べたように、これは小規模な業界であり、誰もが互いのことを知っています。 あなたが理解していようがしていまいが、これらの企業はトーナメントの順位や傾向を気にしています。

マーケティングマネージャーは、「まず第一に釣りに集中してください」と言います。 「優勝するという気持ちを忘れないでください。 ランクが上がってくるほど、メーカーはあなたに注目してくると信じてください。 メーカーは地方のトーナメントであっても誰が優勝しているのかを知っており、誰がフィッシングショーに出演するのかも間違いなく知っています。」

「あなたがブレイクする価値があるなら、ブレイクするでしょう。 私はそう考えます。 あなたは誰かの目に留まるのが大事だと思うでしょうが、ひたむきな努力でランキングを上げるだけです。 きっとできます、時間はかかろうとも。」


 

いかがでしたか。

私も思います。バス釣りに限らず、どこに行っても、なにをやっても、自分と同じくらいの人間など死ぬほど大勢いるということを。

 

ちなみに私から見たバスプロさん達は、ものすごく釣りが上手なのは言うまでもありませんが、他の能力も普通とは違う方が多いと思います。

ここにも書かれていましたが、たとえば伝え方の上手さとしゃべりの上手さは似てるようで違います。でも、しゃべりも上手いですし伝え方も上手いですし、しかも、感じてから伝えるまでが早いんです。

フィッシングショーでインタビューさせていただいたプロの皆さんは、私がしゃべってほしいお題を差し出すと、ほんのちょっと考えて、数秒後には「じゃあいきましょうか」と言ってわかりやすくしゃべってくれました。皆さんほぼ初対面なのにです。

他には、つまらないことかもしれませんが、ストレスを感じないレベルも皆さん高いように感じます。長距離の車の運転や、仕事やロケなど長い拘束時間に慣れているからなのか、それともトーナメントがよほど想像を絶するストレスがあって、日常には何も感じないレベルなのかわかりませんが、周りの方に気が長いと言われる私でさえ、この人たちは平気なのかと思うほど気が長いというか、ストレスを感じている様子を周りに見せません。

 

ああ、すみません、プロを目指す若手アングラーさんを見て、応援したい気持ちでこの記事を書いているのに、なんだか余計にハードルを上げてしまったみたいになってませんかね…。

でも、ハードルの高さが少しでも見えてくれば、何をすべきかが見えますもんね。

こういった情報は、私が昔、勝手に持っていたバスプロ界の閉塞感(勝手なことを言ってすみません)がある状態では見えなかった情報です。

そして私が接したことがある若手のトーナメンターの方々は、この記事に書いてあるほど無礼や無知なことはなく、みなさん礼儀正しく、ひたむきな方が多いです。私の同年齢の時とは全く違います(笑)

そういう方が真剣にバスプロを目指すのであれば、ぜひその夢をつかんで欲しいと思います。

誰に言うわけでもないのですが、頑張ってくださいね!

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!