フロッグのフッキングを科学する

フロッグのフッキングを科学する

Photo by fish code studios at Youtube Channnel

こんにちは!店長の小山です!

本日はフロッグのフッキングについて、”Topwater frog fishing: the science of setting the hook”というYouTube動画がありましたので共有させていただきます。

引用先:fish code studios”Topwater frog fishing: the science of setting the hook”2018/05/03

 

夏のバス釣りの代表的なルアーのジャンルのひとつ、トップウォーター。その中でもある意味最強のルアーのひとつがこの「フロッグ」というルアーではないでしょうか。

ロングキャストが効き、ドッグウォーク、スプラッシュ、テーブルターンなど多彩なアクションができるほか、なによりどんなややこしいカバーの中に投げても無傷で帰ってくるという特筆すべき性能を持っています。

また、魚を釣る能力そのもののほかにも、ヒシモやリリーパッドの隙間からバスがボスン!と突然襲い掛かるその様は私たち釣り人のハートをダイレクトに揺さぶり、病み付きになってしまう釣りなんですよね。

例えるなら、怖いけど剣を刺さずにはいられない「黒ひげ危機一髪ゲーム」のようなスリルがあるんです(ちがうかな

そんな素晴らしいフロッグゲームですが、弱点があります。フロッグを愛する方ならもうお分かりかと思いますが、そうです、「フッキングが決まらない」という問題があるんですよね。

ウィードレス性能が高いほどフッキングが悪くなるという、カバーを攻めるバスフィッシングにおいて最大のジレンマを抱えるルアーの頂点がこのフロッグかもしれません。

 

この動画は、アメリカ・フロリダ大学のゲイネスビル研究所のジミー・リョウ准教授のYouTubeチャンネルで、魚の生態学や神経学の観点から魚の行動メカニズムを研究し、釣り人にフィードバックしているといった感じのチャンネルなのですが、そこでブラックバスのフロッグフィッシングのフッキングについて動画にまとめられたものです。

フロッグ好きアングラーを悩ますフッキング問題。解決方法はあったのでしょうか。動画の内容を翻訳していますので、動画と併せてぜひ読んでみて下さい。

 

 気になるところだけ読んでもOKです 

フロッグフィッシング:フッキングを科学する

Ever wonder what is going on UNDERWATER when a bass blows up on your frog? Here I use military-grade high speed video (2000 frames per second!) to SLOW DOWN the motions of bass blowing up on frogs. We show never-before seen video to help you set the hook more effectively on big bass!

あなたのフロッグがバスに吹き飛ばされたとき、水中では何が起こっているのでしょうか?ここでは、軍事レベルのハイスピードカメラ(毎秒2000フレーム!)を使用して、バスがフロッグを吹き飛ばす場面をスローモーション再生します。我々は、あなたがビッグバスに対してより効果的なフッキングをするのに役立つ、これまで見たことのない動画をお見せします!

 

There is no more exciting way to catch bass then on top water.
But sometimes you have to take it to where they live and that’s in the grass.

Hi, my name is Jimmy liao from fish code studios and today we’re gonna talk about how bass blow up on frogs.
Now there’s probably no better bait than a hollow-body frog for searching out big bass and grass mats.
Now the problem has always been missed strikes, how do you hook up with these fish and get them into the boat.
You know these baits are notorious for missed fish.
Now you hear pros preach about ripping the bait out of the fish’s mouth.
Is that really true can you really rip the bait out of the fish’s mouth fast enough.

We’re gonna test this out with some serious science.

A bass can detect your frog on first plop using multiple sensory cues sound vision and the lateral line system.
This fish is just locked on visually.
Now here’s the pre attack note that all the fins are splayed out for maximum stability before committing to the strike.
Now before committing the bass comes in for a closer look.
Is this rejection moment will it happen now it’s a go time.
Over 20 muscles and interconnected bones are activated.
The average human reaction time is about a quarter of a second, which is about how fast it takes for you to blink.
That means you can’t start moving the rod fast enough.
Let alone set the hook, that means you cannot react fast enough to pull the frog out of its mouth.
Unless it’s a three pounder or larger this one is about a pound and a half.
Or if the fish has a clear shot at the Frog let’s say in open water. But’s usually don’t take the bait in once.
Instead it will pray process which means that it will use its body and its jaw movements to get bait into its mouth cavity.
As the head turns to one side and down to force the prey under the caudal fin activates to drive the fish back down.
Now it’s amazing how many bubbles are formed in the mouth.
You can see that the frog was captured but depending on the size of the fish and the accuracy of the strike it may not be entirely in its mouth.
Now what do you think would happen to be set this up now.
I know what I would say I can’t believe I missed that fish or they aren’t biting it good today because it’s so cold out.

Now it’s impossible to jerk the bait out of the fish’s mouth before it closes, so we’ve busted that map.
What’s happening when you miss a fish on a frog is that it doesn’t have a frog in the mouth cavity yet.
It’s probably because the angle the strike or the size of the fish.
So what do you do. well, you have no idea how much air is entrained into the mouth of the animal you have no idea What angle it grabbed the bait from so the best thing to do? is wait one two maybe even three seconds before you swing.
Now you might say “hey!" the bats might spit the beta that’s the downside right but take it from scientists.
If you wait longer before you swing you’ll set the hook on a lot more fish.

─ バスをトップウォーターで釣るほどエキサイティングな方法はありません。しかしそれには、あなたは彼らが住んでいる場所に投げなければならず、そしてそれは草の中だったりします。─

こんにちは、私はフィッシュコードスタジオのジミー・リョウです。今日は、フロッグにバスがどのようにアタックしてくるのかをお話します。
ビッグバスをグラスマットで探し出すためには、フロッグほど適したルアーはないでしょう。
問題は、バイトしてもよく逃げられてしまうことで、どのようにこれらの魚にフッキングし、ボートにランディングするかということではないでしょうか?
あなたはこれらのルアーが魚をバラしやすいことで有名であることはご存知かと思います。
魚の口にしっかりルアーを掛けることについてバスプロの説明を聞いたりもします。
その説明で本当にあなたは魚の口にルアーを充分にフッキングすることができたでしょうか?

私たちは確かな科学をもってこれをテストしようと思います。

バスはまず、最初の着水音を複数の音感覚と側線を使用して、その合図を感覚的な手がかりとして検出することができます。

フロッグのフッキングを科学する

Photo by fish code studios

この魚は視覚でロックオンしたところです。
今ここでは、バイトしようとする前に安定性を最大にするためにすべてのヒレが広がっているという攻撃前の兆候が見られます。
バスは攻撃の前にもっとよく観察しようと近づきます。
一瞬ためらいますが、ここで行動に出ます。
20以上の筋肉と相互に結合された骨が起動します。
人間が反応する平均時間は約4分の1秒です。これは、あなたが瞬きするのにどれくらいの時間に匹敵します。
それは、その速さでロッドを動かし始めることはできない事を意味します。
つまり魚の口からフロッグが出てしまう前にフッキングをするような速さでは反応できないということです。
バスが3ポンド以上であれば良いかもしれませんが、これは約1オンス半のバスです。
または、もし魚がオープンウォーターなどで明らかにフロッグにバイトすればいいのかもしれません。しかし通常は、一度にはルアーを飲み込まないのです。
ただし、口の中にルアーを入れようとして体とアゴの動きを使用するプロセスがあります。

フロッグのフッキングを科学する

Photo by fish code studios

頭の向きを変え、尾ビレの下を動かして強制的に魚の姿勢を元に戻し、ルアーを抑え込みます。
このとき、口には驚くほど多くの泡が形成されています。
あなたはここでフロッグにバイトしたように見えると思いますが、魚の大きさやバイトの正確さによっては、口の中に完全には入っていないかもしれません。
今ここでフッキングしたらどうなると思いますか?「NO!!」
私は、この魚をバラしたことが信じられないと話したり、今日は気温が低いからバスが乗らなかったんだろうと言うと思います。

さて、バイトがあっても魚の口が閉じる前にフッキングするのは不可能なので、それを計画することはできません。
フロッグで魚をバラしたときに起こっていることは、口の中にまだフロッグが入っていないということもわかりました。
これはおそらく、バイトの正確さや魚の大きさや角度が原因です。
そんな時あなたはどうしたらいいのでしょうか? このとき、どのくらいの空気が魚の口に混入しているのか分かりませんし、あなたはどんな角度からルアーを咥えたのかもわかりません。ここは、あなたがフッキングする前に1秒…2秒…そうですね、3秒間待ちましょう。
あなたは “ウソでしょ!"と言うかもしれません。それじゃ結局は吐き出されても同じじゃないかと思われてしまうかもしれませんが、科学者としてはそう言わざるを得ません。
あなたがフッキングの前にもっと長く待てるなら、もっと多くの魚にフッキングを決めることができます。


 

いかがでしたか。

口やエラからたくさんの気泡を吐き出すバス、かっこいいですよね。

 

この実験に使われていたバスは1ポンド半(約700グラム)ということですから、フロッグをいきなり丸飲みというわけにはいかなかったようです。この魚がもっと大きければ、こうはならないかもしれないと言われていましたね。

そして私の経験上ですが、ボフッと出ても、ルアーは水面にプカーっと浮いていることも良くあり、そもそもバイトが上手くないというのがこの釣りの特徴でもあるんですよね。

そしていざルアーが消える爆発バイトが起きた!という時でも、慌てず3秒待つこと。これなら、1本ポンド半のバスでも、ビッグバスでもフッキングに持ち込みやすいということなんですかね。

バイトがあってから3秒なんて、いざカウントしたら果てしなく長く感じそうですが(笑)、まずはやってみることかなと思います。

結局のところ、フッキングが決まりづらいことに変わりはないのですから、「バイトはあるのにどうしても乗らない」という方は思い切って数秒待ってからのフッキング、試してみてはいかがでしょうか。

 

しかしこれには注意点もあると思います。

ウィードエリアでフッキングを数秒遅らせるということは、それだけルアーを咥えたバスがウィードの中深くまで入っていくということです。

この時に弱いタックルを使ってしまうとラインブレイクの危険があり、ラインが切れてしまってはバスの口にフロッグとラインを付けたままになってしまうということが起きてしまいますので、しっかりとしたタックルで臨まなければならないなと思います。

アワセ切れを起こさないためと、潜られたときにウィードごと引きずり出すためのライン選びをして、フロッグゲームを楽しめたらと思います。ナイロン・フロロなら20~30lb、PEなら50lbくらい欲しいのではないかと思います。

 

この研究所の映像はまだ数が少なく、どのくらいのペースでアップされていくのか、またその内容などもまったくつかめない状態ではありますが、このような動画はとても興味深く、楽しめる物だと思いますので、また何かありましたらここでご紹介させていただこうと思います。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!