バス釣りは人間対バスなのか【初心者さん向き】

バス釣りは人間対バスなのか【初心者さん向き】

 

こんにちは!店長の小山です!

本日はバス釣り初心者のみなさんに、私なりのバス釣りの上達法みたいなものを書いてみたいと思います。

上達法と言いましても「こういう練習をすればいい」と言ったような具体的なことではなく、どちらかと言えば楽しみながら上達する方法みたいな考え方みたいな内容になってしまいますので、手っ取り早くバスを釣りたい方法などをお探しの方はこのほかのバスプロさん方の記事を検索されることをおすすめいたします。

またこれは、プロでもなんでもない、趣味で楽しむレベルの私なりの考え方と表現方法ですので、「こういう人もいるんだな」という感覚で読んでいただければと思います。

 

バスへのアプローチ

バス釣りに限らず、ルアーフィッシングという趣味・スポーツは、やること自体は、1.ルアーを投げ、2.回収する。という極めてシンプルなものです。全くシンプルなのですが、釣りを長くやっている方ほど、釣りは難しいと言います。

シンプルなものほど、複雑さを楽しみ、複雑なものほど、シンプルに楽しむ。これは私の考える趣味の楽しみ方で、だいたいどんな趣味にも当てはまると思っています。まあ、これは、どうでもいいんですけも(笑)

バス釣りに関しては、釣り自体は非常にシンプルではあるものの、いざバスを手にするまでには多くの要素が重なってきます。

それは天気であったり、水温・水質であったり、もちろんルアーやタックルであったりという感じです。人によっては、10個以上の要素から仮説を導き出してバスに辿り着くという方もいらっしゃると思います。私もそんなバス釣りの複雑さが大好きで、ハマりまくっています。

しかし、多くの要素が必要ではあるものの、その多くは、主に必要となる2つの要素の副因的なものにすぎません。ですので、まずはその2つの主な要素について考える必要があります。

ここから、その2つの主な要素についてお伝えしたいと思います。

 

1.バスはお客さん

私がバス釣りと多くの共通点を見出しているのは、飲食店です。

こう考えてみてください。「自分が飲食店を経営していて、バスがお客さんだとしたら、バスが望むものは何か」ということ。

人間の場合、子供が好きなものはハンバーグ、カレーライス、玉子焼きでしょうか(昭和のセンスですみません)。大人だったらお刺身、ステーキ、蕎麦なんて感じになるかもしれません。それは人によってさまざまな意見があることでしょう。飲食店を経営するとなれば、こういったお客さんの要望に応えていく必要があります。

これはルアーにあたります。

大きなバスが好みそうなもの、小バスに効くもの、色々あると思いますので、色々なバスを想定してルアーを集めていきます。

次は、いつ、そのルアーを食べたくなるか、です。

夏になって、「冷やし中華始めました」という貼り紙のない中華屋さんはあまりありません。冬になっても、冬に旬を迎えるブリやカキのない居酒屋さんもあまりありません。そのメニューがいつ食べたくなるかを知ることが大事ですし、その季節に揃えておくことも大事です。

その他、女性のお客さんが好みそうなもの、痩せたお客さんが好きそうなもの、太ったお客さんが好きそうなもの、といった具合に、色々なお客さんが、いつ、その料理を欲しがるかを想定してメニューを増やしていきます。

これにはお金がかかりますが、多くのお客さんを呼びたいですから、仕方ありません。その代わり、色々な好みや好みの移り変わりを研究して、適材適所でルアーをチョイスできるようになってくると、客足(釣果)は安定してきます。

大事なのは、「その料理(ルアー)が持っている魅力は何なのか?」を考えることです。それが、お客さん(バス)が求めているものだということになりますので、ルアーのことをしっかり理解してみてください。

 

2.お客さんに届ける技術

お客さんの欲しがるものが分かってきたら、いえ、分かってなくてももちろん大丈夫です。こういうことだろう。という仮定・仮説で大丈夫です。そこが面白い部分ですのでね。

次は、その料理をお客さんに提供するための技術が必要です。

カレーライスをメニューに追加したのに、作り方を知らないのであれば話になりません。カレーの作り方を覚えなければならないのです。

カレーひとつとっても、野菜を切る、焼く、煮るという風に多くの技術が必要ですし、好みは人それぞれあります。

とにかく早く出してほしいというお客さんには適当にカットして味付けも適当でとにかく早く提供する方が喜ばれる場合があるので早く作る技術が必要になるかもしれませんし、辛すぎて食べられないお客さんのために甘口や中辛を作る技術も必要になるかもしれません。

これはバスへのアプローチの部分になります。

そのルアーが活きるスピードであったり、今日のバスが好みそうなスピード、見せ方、通すコース、ポーズする場所などを見つけ出すことがそれにあたります。

これは、お客さん(バス)がどういう状況にあるかを考えることです。

お腹がペコペコなのか、暑くて食欲がないのか、寒くて暖かいものを欲しがっているのか、ボリュームのある物が欲しいのか、食べやすいものが欲しいのか、そんなことを考えて、自分の料理(ルアー)を提供してあげると、お客さんは喜んでくれると思います。

また、お客さんが来やすい場所(バスの通り道)にお店を構えることも大事になってきますので、そういうことも含めて、バスの気持ちを理解してあげるといいと思います。

 

釣れると嬉しい

以上の2つが、私のバス釣りなのですが、いかがでしょうか。

私が考えるバス釣りとは、人間対バスというのとはちょっと違うのかもしれません。

バスが敵なら憎らしいわけで、それはそれで釣りのモチベーションになるかもしれませんが、私はバスを愛しています。ですので、釣れると嬉しいですし、ありがとうと思います。やはり、飲食店とお客さんの関係のイメージの方が近いのです。

 

さて、他にも大事な要素として「運」というものもあるでしょう。運は関係ないとおっしゃる方も多いのですが、失礼ながら、私は完全同意とは言えません。

例えば、トーナメントで勝った方へのインタビューでは「運が良かった」と口にする選手は多いですし(これは謙遜しているだけかもしれませんけども)、例えば、多くの方が訪れる釣り場で釣れる方と釣れない方に分かれるのは、技術だけではないような気がします。

トーナメンターからサンデーアングラー、初心者の方までそれぞれに、少しの運が絡んでいると思います。

いえいえ、それを言うならその前に他にも色々あるよとおっしゃる方も多いでしょう。

「魚探の使い方」「ロッドやリールの選び方」「ポイント選び」「服装」・・・本当にその通りだと思います

まさに、バス釣りそのものはシンプル、しかし複雑。長くやっていればやっているほど、バス釣りは難しいと言う、そういう風になっていくんですよね。

 

バス釣りが複雑であるなら、楽しみ方も人ぞれぞれですので、それでいいと思います。

私の場合は、「このルアー釣れるから使ってみてって言われたっけ」ですとか「みんな使ってるから釣れるんだろう」という気持ちでルアーを買うよりは、「これバス好きそうだな」と思って買って使うことが楽しいと思っています。

きっと、私たちのお母さんは、私たちがお母さんが作ってくれた料理を「おかわり」すると嬉しかったと思います。私も、自分の考えで、自分で選んだメニューで、自分の考えた方法でお客さんが食べてくれて、さらに「おかわり」までしてくれたら、とても嬉しいです。

私はきっと、こういう感じが性に合っているんだなと思います。のんびり、気楽にやっています。

 

ただし、こういう考え方ですと成長スピードがものすごく遅くなってしまう可能性がありますので、早くバス釣りが上手になりたい方にはオススメできないと思います、結局のところ、こんなこと言ってすみません(笑)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!