スモールマウスバスは予測可能か?

2019年1月30日

スモールマウスバスは予測可能か?

Image by bassmaster.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Smallmouth are predictable — sort of, anyway”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com ”Smallmouth are predictable — sort of, anyway”by Dale Hightower January 24, 2019

 

スモールマウスバスの特徴のひとつ、回遊性の強さ。

私がスモールマウスバスの特徴を説明するのもおこがましいものではあるのですが、実際、私レベルでもそれを感じる話なんていうものがあるのです。

たとえばディープフラットで魚探に映ったバスらしき群れ。これを狙うためにアラバマリグを投げるといい感じに反応してきたとします。数匹釣った後、反応が悪くなったところでまた午後にでもやってみようとその場を離れ、再び戻ってみた時、そこにはバスは一切いなくなっていたなんていうことは何度か経験しています。

逆に、ある地形変化に映った単独のバスを釣ってやろうとボートを止めて狙っているとき、強風が吹いたタイミングでボートのすぐそばで大規模なボイルが発生したなんてこともあり、「こんなにいっぱいどこにいたの!?」と思うこともあります。

こういうことを経験していくうちに、よくスモールマウスの本なんかに書かれているような「スモールは回遊性が高い」という言葉をつくづくと実感するものです。

そんな魚だからこそ、狙って釣った時や読みが当たった時の嬉しさが忘れられず、また追いかけたくなってしまうのですが、スモールマウスバスの行動を理解することというのはできるものなのでしょうか。

この記事は、アメリカバスマスターサイトのコラム記事で、エリートプロのデール・ハイタワー氏が、スモールマウスバスの動きを読むことについての解説をしてくれています。

アメリカのトッププロはスモールマウスの回遊性についてどのように考えているのでしょうか。

ちょっと読んでみましょう。

 

 気になるところだけ読んでもOKです 

スモールマウスは予測可能だ、多分、きっと

You hear it all the time: Smallies are nomadic. They move constantly, seemingly without reason or purpose. They’re here today and gone tomorrow. They’re difficult, if not impossible, to target or pattern.

It’s true that they move a lot, but that doesn’t mean there’s no rhyme or reason to where they go or why they go there. They don’t just take off across the lake for parts unknown for no reason. There’s a purpose behind what they do and why they do it.

Before we get into all of that, however, I want to make sure you understand something. Most of my experience with smallmouth bass is with those that live at the southern edge of their range. I don’t claim to know a lot about the ones farther north. What I do know about them leads me to believe they’re different from their southern relatives.

Southern smallmouth can be hard to find because for the most part they move with schools of baitfish. If you find concentrations of baitfish, you’ll find concentrations of smallies. Baitfish move constantly so it’s no surprise that brown bass do the same thing. And, that movement is both horizontal and vertical.

On the horizontal side I believe they can and do move miles in a day. I’ve seen times when you’ll find them in a well-defined spot, but the next day they disappear. Run around the lake with an eye out for baitfish schools and you’ll find them under the baitfish, and farther away from yesterday’s spot than you’d have ever thought. It’s crazy.

They do pretty much the same thing vertically. When the baitfish are shallow, like on a windy and cloud covered day, the smallmouth will be holding shallow under them. That’s shallow by smallie standards, though — maybe 10 or 12 feet.

But, when the sun peaks through the baitfish go deep and so do the smallies. But, they’ll still be under the baitfish. Sometimes that depth change from one day to the next can be as much as 40 feet. That’s crazy, too.

I’ve seen them do this a lot at Lake Texoma. It’s a massive body of water so the movements are massive.

The only other general observation about their vertical movements I’d make is that they don’t care to be real shallow. If you fish for them in the backs of the cuts, hollows and bays you’ll have some long days. Stay out where there’s deep water close by that they can reach with just a couple of flicks of their tail.

The one thing about smallmouth bass that is consistent is that they tend to school. I’m not saying you’ll never find one alone, but I am saying it won’t happen very often. How big the schools are is anyone’s guess. There’s no way to know for sure. My guess — and it’s just a guess —is that most of the schools hold between 30 and 100 bass. I think the size of the smallmouth school depends mostly on the size of the baitfish school.

The thing they don’t always do, though, is school by size. I’ve fished big schools where every fish was basically the same. If you didn’t know better, you’d think you were catching the same one over and over.

I’ve also fished schools where you’d catch a handful of 2-pounders and then, all of a sudden, a 4-pounder would grab your lure. There doesn’t seem to be any reason for the difference, at least none I’ve been able to figure out. All any angler can do is fish for a while and see what happens.

Both of these situations are common on Table Rock Lake. Some of the smallies there seem to want to be with their twins, others couldn’t care less about size.

Smallmouth bass are a worthy adversary. Sometimes you’ll think you have them figured out. A day later you’ll realize you don’t know much at all about them. But hey, that’s fishing. If it was easy, it wouldn’t be any fun.

あなたも聞いたことがあるでしょう。「スモールマウスは遊牧民です。彼らは絶えず理由も目的もなしに動いています。今日はここにいたけど明日はいない。不可能ではないにしても、狙って釣ったりパターン化するのは難しいです。」

彼らが大きく動くのは事実ですが、それは彼らがどこへ行くのか、なぜそこへ行くのかについての道理や理由がないという意味ではありません。理由もなく未知の世界を求めて湖を横断することなどありません。彼らの動きと、そしてなぜそれをするのかの背景には目的があります。

しかしその前に、私はあなたがスモールについてどこまで理解しているかについて確認したいと思います。私がスモールマウスバスの経験したことの大部分は、彼らの生息域の中でも南端のものを釣った経験なのです。私は北部に住むスモールについて多くを知っているとは思っていません。私が彼らについて知っていることは、南部のラージマウスバスと釣り比べたときに信じるに至ったことです。

ほとんどの場合、彼らはベイトフィッシュの群れと一緒に移動するので、南部のスモールマウスバスは見つけるのが難しいと言われています。ベイトフィッシュが集中しているのを見つけた場合は、スモールマウスも集中していることがわかります。ベイトフィッシュは絶えず動いているので、スモールマウスバスが同じことをしても不思議ではありません。そして、その動きは横方向と縦方向の両方で見ることができます。

横方向で言えば、彼らはかなりの距離を移動することができ、またそうすると考えています。いい感じの地形変化で彼らを見つけることができる時がありますが、翌日には消えます。湖じゅうのベイトフィッシュを探しては注意してみると、ベイトフィッシュの下に彼らがいることが分かり、想像できないほど昨日のスポットから遠く離れた所にいることあります。それはもうクレイジーと言えます。

それと同じことを垂直方向にも行います。風が強くて雲りの日など、ベイトフィッシュのレンジが浅いときは、スモールマウスバスはベイトの下の浅いところにいたがります。スモールの普通で考えると浅いということで、それは3~3.6メートルといったところでしょうか。

しかし、太陽がベイトフィッシュに当たっている場合はレンジが深くなり、スモールたちも深くなります。しかしそれでも彼らはベイトフィッシュの下にいるでしょう。その日その日でレンジの変化は12メートルにもなることがあります。それもまたクレイジーです。

私はそれをレイクテクソマで多くの経験をしてきました。このフィールドはかなり大規模であるため、動きも大きくなります。

彼らの垂直方向の動きに関する観察でわかったただ一つのことと言えば、彼らは超シャローには入りたがらないということです。小さなワンドやポケットの奥でスモールを釣ろうとすれば、長い日々を過ごす事になるかもしれません。尻尾を数回動かすだけで行けるような深さのエリアには出かけないでください。

スモールマウスバスのセオリーとして言われていることのひとつは、彼らは群れを作りたがるということです。私は単独でいるスモールを見つけることはないと言っているのではありませんが、それほど頻繁に起こることはないということを言っています。群れの大きさというのは誰にもわかりません。確実に知る方法もありません。私の推測(あくまで推測ですが)ではほとんどの群れは30から100匹の間でバスが群れを作っていると思っています。スモールマウスの群れの大きさは、ベイトフィッシュの群れの大きさに大きく依存すると思います。

しかし、必ずしも近いサイズの群れではないということが言えます。私は釣れる魚がほぼ同じくらいの大きな群れを釣ったことがあります。よく知らなければ、同じ魚が何度も何度も釣れていたと思ったかもしれません。

他にも、キロフィッシュの群れをいくつか釣っていたら、突然、2キロの魚がルアーにヒットすることもあるでしょう。違いは何もないように思います。少なくとも私には理解することができませんでした。釣り人にできることと言えば、しばらくの間釣りをして、何が起こるのかを見ることだけです。

これらの状況はどちらもテーブルロックレイクでは一般的です。金太郎あめ状態のスモールマウスバスのこともあれば、サイズは全く関係ないこともあったようです。

スモールマウスバスは価値のある敵です。時々、あなたは彼らについて理解できたと思うでしょう。翌日には、あなたは何も理解していないことに気づくでしょう。でもね、それが釣りなのです。簡単に釣れてしまったら、それは決して楽しいことではないでしょう。


 

いかがでしょうか。

結局のところ、アメリカのトッププロでもスモールマウスバスの動きには手を焼いていることがよく分かりますね(笑)

実際に、トーナメンターさんやトッププロになればなるほど、スモールマウスの厄介さを知っているように感じます。

上手な方というのは、その厄介さをよく知ったうえで最終的にはスモールに辿り着き、釣ってきます。私なんかは厄介さを知ったうえで、最終的には釣れずに帰着して「厄介だなあ」と笑う程度です。

そういう程度の差はあるのですが、おそらく、どちらにしても楽しいことには変わりないと思うんです。

ハイタワーさんも言っていますが、なんとなく分かったことがあったとしても、次の時には全然わかってなかったと思い知らされることはしょっちゅうあります。

それの繰り返しで少しずつ本当に分かってくるのですが、それがやはり楽しくて、結局また追いかけているんですよね。

トーナメンターさんやトッププロの方々でも、私なんかよりもっと高いレベルですが、おそらく同じようなことが起きているのではないかと思いますし、きっとそれを楽しんでらっしゃるのではないかと思います。

 

もしまだそれほどスモールの経験がない方でも、そういう面でのラージマウスとは違う部分をぜひ楽しんでいただければと思います。

もしちょっと釣れなかったとしても、諦めないで、何度か通ってみてくださいね。

きっとたまらない反応が返ってくると思いますので。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!