スモールマウスバスの攻撃性

2017年5月3日

スモールマウスバスの攻撃性

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Smallmouth aggression”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com”Smallmouth aggression”By Stephen Headrick September 27, 2013(海外サイトです)

 

スモールマウスバスの性格について、皆さんはどれくらい知っておられますでしょうか。

スモールマウスバスとラージマウスバス、あるいは他のフィッシュイーターフィッシュの性格を比べてみた時、スモールマウスバスの特徴ってなんなんでしょうか。

残念ながら日本ではスモールマウスバスの歴史が浅いため、そういった文献を探すことはなかなかできません。

本場アメリカでは、生物学者が研究したスモールマウスバスの資料は探せばありそうですが、英語が難しすぎて結局よくわからなくなってしまいそうで、読むことができません(笑)

私の意見では、スモールマウスバスは熱しやすく冷めやすい、それでいて気分屋で好みがコロコロ変わるという、惚れてしまうとお付き合いするには非常に難儀する相手と思っています…。

この記事は、バスマスター・エリートプロであるステファン・ヘッドリック氏が釣り人目線でのスモールマウスバスの攻撃性について解説してくれています。

私の意見なんかより、プロの話です(笑)。スモールマウスバスの性格を知れば、釣りにも役立てるかもしれません。

日本では貴重なスモールマウスバスの性格についての情報、ちょっと読んでみましょう。

 

 気になるところだけ読んでもOKです 

スモールマウスバスの攻撃性

With the Elite Series fishing smallmouth waters lately, we’re all hearing a lot about smallmouth aggression. It’s a concept that’s worth thinking about.

There’s no doubt that smallmouth bass are generally more aggressive than largemouth bass but that doesn’t mean they’re psychotic or that they just eat, kill and maim anything else that lives in the lake. And it certainly doesn’t mean that they’ll grab any lure anytime you put it in the water.

Nevertheless, they do seem to bite more than their relatives. The question is why. I have a theory about that. I’ll remind you again that I’m not a fisheries biologist. I’m just an angler with a fair amount of experience. That said, I think my years on the water have put me onto something.

Let’s think about water for a minute. Most largemouth live in water that has some color to it. That’s pretty much a given. Most smallmouth live in water that has almost no color to it. That, too, is pretty much a given. I think that makes for a big difference in how they feed and in how they react to our lures.

Maybe it isn’t so much that smallies are more aggressive. Instead, maybe they can see their prey better.

If a largemouth is under heavy cover along a murky shoreline, he or she can only see so far. If the bait isn’t put right in front of them, they can’t find it or it’s possible that they don’t even know it’s there. We say they’re not as aggressive but it might be that they are trapped into using a small feeding zone by environmental factors. They don’t chase our baits because they don’t know they’re there or because they can’t get to them.

Smallmouth, on the other hand, are typically holding offshore on a point, rockpile or channel break in clearer water. They can see much farther. So, when our bait is 5 or 6 feet away from them, they swim out and grab it. To us that looks like aggression. A better description of their activity might be opportunity.

I know there are exceptions to what I’m saying. Kentucky Lake is one that comes to mind. It has a wonderful smallmouth population and the water has some color to it. But even there the smallmouth tend to be in the clearer sections of the lake, and I don’t hear very much about guys flipping and pitching along the shore for them. At the same time, Kentucky Lake largemouth are legendary for holding out on the ledges that are a good distance from the shore.

So, I’m not saying that all the fish follow the pattern I’m describing. It’s a general idea with many exceptions. Still, thinking about it in this way has value. It’s helped me a lot, anyway.

I’ve come to the conclusion that, in general, smallouth are a different kind of bass. I agree with anyone who says that. The biggest difference, though, is where they live and the opportunities that are available to them. We need to think about that when we’re out fishing for them.

最近、エリートシリーズでスモールマウスバス戦があった時、私たちのなかでスモールマウスバスの攻撃性について多くのことが話されました。それは考える価値のある概念でしょう。

スモールマウスバスは、一般的にラージマウスバスよりも積極的ですが、それは猟奇的であるとか、むやみに湖に住む他のものを殺して食べまくっている、という意味ではなく、ルアーなら何でも投げれば食う、ということを意味しているわけでもありません。

とはいうものの、スモールマウスバスは他の種よりも多くバイトしているようです。問題はその理由です。私はそれについての理論を持っていますが、私は漁業生物学者ではないことをもう一度思い出しておいてください。私はただ、かなりの量の経験を持つ釣り人というだけです。これは何年にも水面に浮いて感じたことです。

水について考えてみましょう。大部分のラージマウスは濁りの入った水域に住んでいます。皆さんご存知の通りです。ほとんどのスモールマウスは、濁りがほとんどない水域に住んでいます。それも皆さんがご存知の通り。私は、彼らがどのようにフィーディングし、どのようにルアーに反応するのかの大きな違いは、そこにあるのではないかと考えています。

実は、スモールマウスバスはそれほど積極的ではないのではないでしょうか。その代わりに、おそらく彼らは獲物をより良く見ることができるのだと思います。

ラージマウスがマッディーウォーターのショアライン沿いのヘビーカバーの下にいる場合、少ししか見渡すことができません。ルアーが彼らの目の前に置かれなければ見つけることができないか、またはルアーがそこにあることさえ知らない可能性があります。我々は彼らが積極的ではないと言いますが、環境要因によってフィーディングゾーンが狭いだけという罠に陥っているのかもしれません。彼らはルアーがそこにあるのかどうかわからなかったり、または彼らの場所までルアーを送ることができないので、彼らは私たちのルアーを追いかけることはありません。

一方、スモールマウスは通常、岬の沖合、ロックパイル、またはよりクリアなチャンネルブレイクでサスペンドしています。彼らははるかに遠くまで見ることができます。そのため、私たちのルアーが彼らから1.5~2メートル離れていても、彼らは泳いでそれにバイトします。私たちにはそれが攻撃的なように見えるのです。言い方を変えれば、チャンスが多いということかもしれません。

私が言っていることには例外もあることはわかっています。ケンタッキーレイクを思い出します。それは多くのスモールマウスバスがいるのですが、水には濁りが入っています。しかしそこでさえ、スモールマウスバスは湖のよりクリアな部分にいる傾向があり、私は多くの人がスモールを釣るためにショアラインに沿ってフリッピングやピッチングをすると聞いたことはありません。同じように、同じケンタッキーレイクのラージマウスは古くからショアラインから離れた岩棚に付いています(ショアライン沿いのヘビーカバーの下にばかりいるわけではありません)。

このように、すべての魚が私が解説するようなパターンになっていると言っているわけではありません。あくまで一般的な考えです。それでも、このように考える価値はあると思います。その考えはとにかく私の助けになりましたからね。

私は、一般的にスモールマウスバスは異なる種類のバスであるという結論に至りました。同じ意見の方には私も賛成します。しかし、最大の違いは、彼らが住んでいる場所とチャンスの多さにあると思っています。バス釣りをするときには、そのことは頭に入れておく必要があります。


 

いかがですか。

野尻湖や木崎湖でビッグベイトやI字系ルアーなんかでスモールマウスバスを釣っていると、下からとか、どこからともなくでっかいスモールがウワーと湧いてくるので面白いんですが、なかなか食うというところまではいきません。

投げた回数とバイトがある割合は、ラージマウスとあまり変わらないと思います。

見えてしまうので攻撃的な印象を受けますが、性格というより環境の違いだったんですかね。

この記事を見た私の結論は、だからやっぱりスモールは面白い!ということでしょうか(笑)

だって、春から初夏にはビッグベイトにはよくチェイスしてくれますし、夏は虫パターンでも近寄ってきて、食うかどうか迷って、食った!みたいな一部始終が見れて、秋には表層のワカサギの群れを襲うスモールマウスバスの群れが丸見えになることもあります(その魚がなかなか釣れませんが)。

クリアじゃない水域でのブラインドのラージマウスバスも最高に楽しいですが、バイトする魚が見える興奮も替えがたいですよね。

ルアーをキャストして、ああ、釣れない、回収…ということでシャーッとリールを巻いて回収するとき、ルアーが見えるか見えないかギリギリのところまで来たらリールをパッと止めてみてください。

実はルアーを見ていたスモールがそこでバイトすることがあって、ギラッと反転するのが見えるかもしれません。

スモールは、あなたのルアーを見てますよ…遠くから…

 

さあ、ぜひ野尻湖や木崎湖を楽しんでくださいね♪

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!