ケビンバンダム:甦る伝統

ケビンバンダム:甦る伝統

Photo by bassmaster.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Bringing back old-school tactics”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com”Bringing back old-school tactics” By Kevin VanDam January 12, 2018(海外サイトです)

 

皆さんの中には、以前はめちゃめちゃ使っていたのに、今ではほとんど使わなくなってしまったルアーやリグなどは、ございますでしょうか。

もし、そういうルアーやリグがあるとしたら、それはどういった理由で使わなくなってしまったのでしょうか。

私にも、そういう使わなくなってしまったルアーはいくつかあるのですが、理由といたしましては、

  • もう売っていないから
  • 釣れなくなった気がするから
  • 飽きたから
  • 釣れ過ぎて封印した
  • 推しプロ(メーカー)が変わったから

こんなところでしょうか。こう書くとなんだかたいそうな理由のようにも感じますが、実際はそんなことはなく、とりたてた理由もなしに、言われてみればなんとなくこんな感じかな、という程度のことです。

時代やトレンドが変わっていく中で、釣れると評判のルアーは使ってみたいですし、手に入りやすいもので釣れるのであれば、ロストしても補充が効くので、その方が安定した釣果が見込めるわけです。それは普通のことだと思います。

しかしその一方、心の片隅では「みんなを出し抜きたい」「誰も思いつかなかった方法で釣ってみたい」「これで釣ったらかっこいいなあ」などという邪念?欲望?があることも確かで(笑)、趣味の世界にはそういうとんがった部分があるところが、また自己満足度を満たしてくれる素晴らしい部分なんだとも思います。

 

では、どうやってその欲望を叶えるのかといいますと、手っ取り早い方法のひとつとしては、古くからあったものをもう一度掘り起こすというやり方があります。

ファッション業界なども10年周期でブームが再来するというのは有名な話で、それと似ています。ある人からすれば古いのに、ある人からすれば新しい。そういうことが、その業界をまた活性化するということに繋がるんですね。

 

この記事では、かのケビン・バンダム氏が、そういう忘れられてしまったルアーやテクニックについてバスマスターサイトのコラムで語ってくれています。

「歴史は繰り返す」世界のトッププロが語るのですから、重みが違いますね。こういう現象をどんな風に捉えているのか、ぜひ読んでみて下さい。

 

 気になるところだけ読んでもOKです 

古いテクニックを取り戻すこと

Because I’ve been around bass fishing for most of my life, I’ve seen a lot of trends and bait styles come and go.

And resurge.

The buzzbait is a good example. It was highly popular a few decades ago but lost its pizazz, but now you’re seeing more anglers pick it up again.

Ditto the Texas-rigged worm.

How do such successful baits fall out of favor? It’s not because the bass lose their appetite for them. It’s usually because a new technique or lure design comes along and pushes them aside.

It wasn’t that long ago that everyone was flipping tube baits into cover. Even though the bass still bite it, anglers have gravitated toward more creature or craw-style baits.

Carolina rigging is another example. When I started fishing, everyone Carolina rigged soft plastics. It’s what you did to catch fish, whether it was during spring through fall and shallow or deep.

But then drop-shotting came along and the Carolina rig was pushed to the bottom of preferred techniques along with some of the baits that made it popular – lizards and French fry styles.

If you’re a young angler, you probably don’t remember the French fry bait craze. It was one of the forerunners to today’s stick worm fad. The fry is similarly shaped and sized to the wavy French fry we love to eat.

Back in the day – well before we had stick worms – I was skipping boat docks and catching a ton of fish with French fry baits. In fact, I was going through some baits the other day and came across a bunch of cucumber-colored fries that were killer on our northern lakes years ago.

Well, I’ll let you in on a pro tour secret – Carolina rigging, lizards and fry baits are making a quiet comeback and rightly so.

Those two style baits offer different, yet productive presentations when Carolina-rigging or even Texas rigging.

The bulky lizard falls slowly, but it has several appendages that move and displace water. It has a great swimming action, whether you fish it shallow with a light sinker or deep with a bigger Carolina rig sinker.

The lizard can be a great choice during the spring when you have high water and the bass are around shallow cover. That’s when I will Texas-rig it with a light sinker and catch bass that others don’t get.

One of my favorite Carolina rigging lizard situations is during the spring while covering water on barren or gravel banks. I can’t tell you how many bass I’ve caught with that rig during spawn or postspawn by just dragging it around flats where I had no specific targets.

The fry is more of a finesse presentation, ideal for those post-frontal days when the bite is slow or there is a lot of fishing pressure. You can Carolina rig it, or use it Texas style or wacky. It has a subtle action that can be deadly, especially when bass are finicky or spooky.

In fact, the “KVD Supa Fry” was one of Strike King’s new production introductions for this season. When lure designers were kicking around new product ideas a year ago, our pro staff veterans agreed that the fry-style bait was extremely deadly, had been forgotten by most anglers, and the market needed one to meet today’s demands.

The Supa is slightly bigger, bulkier, softer and heavily salted. It has a flat bottom and rounded/ribbed sides. It will work as a heavy Carolina rig, a finesse Texas rig or rigged wacky for skipping docks.

So when you are organizing your tackle or pondering techniques to put to use in the upcoming season, consider some of those old-school presentations. It will give you a chance to offer bass “something different” and be on the front side of newly developing trends.

私は人生の大半でバス釣りと関わってきましたので、多くのトレンドやルアースタイルの流行り廃りを見てきました。

そして復活もです。

バズベイトが良い例でしょう。数十年前には非常に人気があったものですが、一旦はその勢力が衰えるものの、今また多くのアングラーが使っているのを見かけます。

ストレートワームのテキサスリグも同様です。

どうして釣れるはずのルアーが廃れていくのでしょうか?バスたちがそれを食べる気を失くすからではありません。だいたいが、新しいテクニックやルアーデザインが登場し、それらを隅に追いやるからでしょう。

ずっと昔の話ではなく、みんながチューブワームを使ってカバーのフリッピングをしていたころ、バスはまだそれで釣れているのに、釣り人はクリーチャー系やクロー系などより多くのルアーへと傾いていきました。

キャロライナリグもまた別の例です。私が釣りを始めたときは、誰もがワームの釣りをしていました。それは春なのか秋なのか、シャローかディープかにかかわらず、魚を釣るためにしていたことです。

しかし、その後ダウンショットリグがやって来て、キャロライナリグは、それまで人気だったリザードワームやフレンチフライワームなどのいくつかのワームとともに、優先順位の一番下へ追いやられてしまいました。

あなたが若い釣り人ならば、おそらくフレンチフライワームのすごさを知らないでしょう。それは、今日のスティック系ワームの流行の先駆者の1つでした。私たちがよく食べている波型のフライドポテトの見た目とサイズ感のやつです。

ずっと前、(スティックワームが発売されるより前)、フレンチフライワームを桟橋の下へスキッピングし、たくさんの魚を釣っていたものです。実は先日私は、数年前にアメリカ北部で必殺カラーだったキュウリ色の大量のフレンチフライルアーと出くわしましたっけ。

さて、ここでプロトーナメントのシークレットをひとつあなたにお届けします – リザードやフレンチフライワームのキャロライナリグが今ふたたび静かなブームを呼んでいるのです。

これらの2つのスタイルのルアーは、キャロライナリグやテキサスリグでやったとき、異なった素晴らしいプレゼンテーションを提供します。

バルキーなリザードワームはゆっくりとフォールしますが、水を掴んで掻き回すいくつかのパーツがあります。軽いシンカーでシャローを釣っても、大きなキャロシンカーでディープを釣っても、素晴らしいスイミングアクションが得られます。

リザードは、春になって水位が上がり、バスがシャローカバーの周りにいるときに、素晴らしい選択となります。そこで軽いシンカーでテキサスリグにすると、他の人には得られないバスをキャッチすることができます。

私が好きなリザードのキャロライナリグの状況のひとつは、春に砂利や石底のバンクを流していくことです。私がスポーンからポストストーンの間に、特に目標も持たずにズル引いて、そのリグで釣ったバスの数は教え切れません。

フレンチフライワームはもう少しフィネス寄りのプレゼンテーションで、バイトが遠かったり、タフな釣りを強いられている時に理想的です。キャロライナリグで使ってもいいですし、テキサスやワッキーで使うこともでき、特にバスが怯えているときや、警戒心が強いときには、すばらしく絶妙なアクションをします。

実は今シーズン、 “KVD スパフライ"がストライク・キングの新作発表のひとつになっています。一年前にルアーデザイナーが新しい製品アイディアを披露した時、ベテランプロスタッフからはフライ系ワームは非常に有効で、多くの釣り人に忘れられてしまっていることに同意し、これで今日の市場のニーズに応えることが必要であるとしました。

スパフライはやや大きく、バルキーで、柔らかく、濃い塩分を持ちます。また平らな底面とサイドに丸みを帯びたリブを持っています。これはヘビーキャロライナリグ、フィネステキサスリグ、またはワッキーリグで桟橋へスキッピングさせるのにも有効です。

もし、あなたがこのシーズンに何を使って何をしようかと悩んでいたり考え方を整理しているならば、こういった昔のプレゼンテーションをいくつか検討してみてください。それはバスにとって「何か違う」ものを提供し、新たなるトレンドの先駆けになるチャンスとなるでしょう。

ケビンバンダム:甦る伝統


 

いかがでしたか。

ケビンバンダムに限らず、他のプロの間でも、フレンチフライ系やリザード系のキャロライナリグが密かなブームになっているなど、たとえ昔だったとしてもバスに対し有効だったものへ再び注目するという流れはあるようですね。

それは、トッププロが試合に勝つために導き出す答えなのかもしれませんし、私のようなごく普通のアングラーがただただ楽しみたいためにほじくり返すだけのパターンもあると思いますが、それがバスにとって効果的であることは間違いないようです(私がやってみてもそれほど効果的ではないです)。

おそらくみなさんも色々な釣具屋さんをまわっておられると思いますが、時々「おっ」と思うようなルアーがあるものです。ただ、なんとなく「こんな無名のメーカーのじゃ釣れないでしょ」とか「好きなメーカーじゃないからいいや」といった感情が邪魔をして、買わないことがあります。そういうのばかり買う人もいますけど(笑)

それは、直感なんです。おっ、と思うのは多分、何かの縁なんです。

もしかしたら、自分を高めてくれることを自分でなんとなく察知しているかもしれないんです。

 

自分の直感を信じて、たまには無名メーカーのよくわからないルアーであっても試してみるのはいかがでしょうか。

私のような邪念や欲望ではなく、純粋に自分だけのバス釣りを楽しむ時間が、そこにはあるかもしれませんよ。

 

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!