ケビンバンダム:小さなことが、大きな違いを生む

ケビンバンダム:小さなことが、大きな違いを生む

Photo by bassmaster.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Little things produce big results”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com”Little things produce big results”by Kevin VanDam May 4, 2018(海外サイトです)

 

アメリカのトーナメントの最高峰であるバスマスター・エリートシリーズの第3戦(第2戦が延期になったため実質的には第2戦)のグランドレイク戦を勝利したケビンバンダム。

ケビンバンダムはこれまでアメリカのトーナメントで賞金600万ドル(6億円)以上を稼ぎ出した現役最強と呼ぶにふさわしいバスプロなのです。

アメリカのバストーナメントというとラージマウスバスのイメージがあるかもしれませんが、大きく分けるとシリーズ前半がラージマウスレイク、後半がスモールマウスレイクに分かれる傾向がここ数年続いていて、気まぐれなスモールマウスバス戦をいかに上位で切り抜けるかがアングラーオブザイヤー獲得のカギとなることが多く、そんなスモールマウスにめっぽう強いのもケビンバンダムの特徴でもあります。出身がアメリカ5大湖のあるミシガン州だからでしょうか。

賞金総額6億円もあれば、さぞ高級なタックルを使っているかと思えばそうでもなく、メインスポンサーのひとつである「BASS Pro Shops」のオリジナルタックルを使っています。日本で言えばちょっと古いですが上州屋ブランドのケンクラフトのタックルを使っている感じです。

決してバスプロショップスやケンクラフトを下に見ているわけではありません。高品質なタックルを安く提供してくれるメーカーという意味ですからね。

誰もが買える価格帯のタックルでアメリカのトッププロの試合を次々と勝っていく、本当に夢のあるアングラーだと思います。

さてそんなケビンバンダムが今回のグランドレイク戦に勝ったことをバスマスターサイトのコラムに投稿してくれました。

その中で、彼はとても大事なことを共有してくれています。小さなことが、大きな違いを生むという言葉、試合の中のエピソードですが、私たちにも通用することだと思います。ぜひ読んでみましょう。

 

 気になるところだけ読んでもOKです 

小さなことが、大きな違いを生む

Winning a Bassmaster Elite event requires so many elements to come together, not the least of which is being able to dial in a winning pattern.

I was fortunate to do that at the Academy Sports + Outdoors Bassmaster Elite at Grand Lake last week, but winning any tournament requires so much more than that.

When you’re fishing against the best of the best, you have to take precautions to put you in the best position to win and leave little margin for error. One or two lost fish can not only make the difference in winning, but also in qualifying for the next Bassmaster Classic.

In other words, the little things you do to put yourself in position to win are just as important as the obvious things.

It was those little minute details that really made a difference for me at Grand. While I heard other anglers bemoaning the facts they lost one or more fish each day, I only lost one all week.

As you probably heard, I caught most of my fish on a Strike King KVD 1.5 square bill and a Structure Jig. I fished the crankbait around rocky ledges, and the jig was pitched around docks. I’m sure other anglers fished similarly.

But the difference maker for me was that I went the extra mile to get the right rod, reel, line and hooks to match my baits. The Quantum KVD composite crankbait rod paired with low stretch Bass Pro Shops XPS Fluorocarbon and the crankbait all came into play in how well I hooked, played and landed a fish successfully.

That isn’t a commercial, it’s a fact.

For example, I replaced the No. 4 stock hooks on the KVD 1.5 with Mustad’s No. 2 KVD TG76 Triple Grip trebles. They have a larger gap and an extra short shank, thus they gave me a bigger bite and yet didn’t tangle.

I helped design those hooks with this type of fishing in mind. They are my favorites for crankbaits and have literally won me millions, including two Bassmaster Classics.

Mustad’s UltraPoint is the sharpest and most durable points I’ve used for fishing around rough bottom, but they take a lot abuse in the environment where I fished.

I was constantly rechecking the points and, because I fished those lures so much each day on that rocky bottom, I stopped to replace the belly hook multiple times a day. Of course, I was retying my line about 10 or 15 times a day as well.

Some anglers may take time to sharpen hook points that are taking a beating on rocks, but I’m convinced I can’t sharpen one as good as they come new, so I just replace them.

Also, the prespawn fish I was catching weren’t inhaling the bait and often times would just bump it. Several of the big fish I landed were barely hooked, yet that Triple Grip design allowed me to still get them in the boat.

I was equally conscious with the hook size on my jigs and that’s something many anglers don’t consider when fishing soft plastics. Factor in the size of the hook, its gap and wire diameter and match it to the size of line and type of cover you’re fishing.

You don’t want too small of a gap on a bulky plastic or too big of a gap with a finesse hook, nor do you want to fish a light wire hook on heavy tackle. Match it appropriately and you will get the maximum action and best performance in your fishing application.

So, the point of all this is don’t just concern yourself with the pattern and the type of bait you use; think about all of the smaller details that will increase your odds for success.

Fishing is all about the attitude, and a good attitude includes factoring in the small details.

バスマスター・エリートの試合を勝つには、非常に多くの要素が必要となります。そしてどんな方法がウイニングパターンになるのかなど見当もつかないものです。

私は幸運にも先週のバスマスターエリート、グランドレイク戦を勝つことができました。しかし、どんなトーナメントでも勝つにはそれなりのことが必要になります。

この最高峰の舞台で釣りをするとき、勝つためのベストなポジションに身を置きつつ、わずかな失敗も許されないことに注意を払わなければなりません。 1つか2つバラした魚が勝敗を分けるだけでなく、次のバスマスタークラシックの予選にも関わってきます。

言い換えれば、勝つためのポジションに身を置くために行う小さな事というのは、当たり前にやっていることと同じくらい重要ということです。

グランドレイクで私にとって差が出たのは、ちょっとした細かいディテールでした。他のアングラーは皆、毎日1本以上の魚をバラしていたということを聞きましたが、私は一週間のうち1本をバラしただけでした。

ご存知かもしれませんが、私はストライクキング・KVD 1.5スクエアビルクランクとストラクチャージグでほとんどの魚をキャッチしました。岩盤の周りではクランクベイトで釣り、ジグはドック周りで投げていました。他の選手も同じような釣りをしていたと思います。

しかし、私にとっての違いを生んだものは、自分の使うルアーに合う正しいロッド、リール、ライン、フックになるよう、一層の努力をしたことにありました。クァンタム・KVDコンポジットクランクベイトロッドに伸びの少ないBass Pro Shops・XPSフロロカーボンラインにフックをすべて交換したクランクベイトを組み合わせたことで、食わせからランディングまで非常にうまくかみ合いました。

これは宣伝ではなく、事実なのです。

例えば、私はKVD 1.5クランクのNo.4フックをマスタッドのKVD TG76トリプルグリップトレブルNo.2に交換しました。これはよりワイドゲイプと超ショートシャンクであるため、ビッグバイトが来ても動揺することはありませんでした。

私はこの手の釣りを想定してこのフックのデザインに関わってきました。これはクランクベイト用の私のお気に入りであり、おかげで2回のバスマスタークラシックを勝ち、数百万ドルを獲得しました。

マスタッドのウルトラポイントは、非常に鋭く高耐久の針先で、荒れたボトムで使ったりと、かなり酷使する使い方でも私はこれで釣ってきました。

私は絶えずフックポイントを確認しました。クランクを岩場のボトムでかなりの時間を釣っていたので、一日に複数回ベリーのフックを取り替える度に釣りを止めていました。もちろん、私は1日のあいだに約10〜15回もラインを結び直していました。

一部のアングラーは、岩場を叩いたときはフックポイントを研ぐことに時間を使うかもしれませんが、新品同様のシャープさにすることはできないと考えているので、私の場合は交換しています。

また、私がキャッチしていたプリスポーンフィッシュはルアーを吸いこむということがなく、多くは体当たりしてくる感じでした。私がランディングしたビッグフィッシュのいくつかはかろうじてフックが掛かっている状態でしたが、マスタッドのトリプルグリップデザインはそれでもボートまで持ちこたえてくれました。

同じようにジグのフックサイズも意識していました。それはワームを使って釣るときに多くの釣り人が考慮していないものです。フックサイズ、ゲイプ、ワイヤー径を考慮し、使っているラインに合わせたり釣っているカバーに合わせるのです。

バルキーなワームなのにゲイプが狭かったり、フィネスフックなのにゲイプを大きくしたり、ヘビータックルにライトワイヤーフックで釣るのはよくありません。正しくマッチすることで、その釣りに合わせた最大のアクションと最高のパフォーマンスを得ることができます。

つまり、この話のポイントは、あなたが使用するルアーの種類やカラーばかりを気にしないでくださいということです。成功の確率を増やすには細かなことまですべてについて考えてみてください。

釣りはすべてが心掛け次第であり、良い心掛けとは小さな細かいことまで考えることが含まれています。


 

いかがでしたか。

グランドレイク戦のケビンバンダムは2位に5ポンド(2.2㎏)というかなりの差をつけて勝ちました。

グランドレイクはアメリカ中部にあり、北緯で言うと日本の八郎潟と同じくらいの北にあるということで、これを読む限りですとまだまだ全然気温も低く、バイトも弱く、皮一枚のバイトをバラす選手が多かったということのようですね。

そんなショートバイト対策をしっかりとったことで、バラしが減り、この差につながったということなのでしょう。

まあ、他の選手もバケモノみたいに強いトッププロたちですから、ショートバイト対策を全くしていなかったとは考えにくいのですが、私たちに伝えたいメッセージとしてとても大事だと言いたかったのではないかと思います。

 

 

私はものすごく面倒臭がりで、フックを交換することはほとんどありません。錆びてしまった時ぐらいです。こんな私でも、タックルバランスはちょっとは気にしています。

スモールマウスを釣る時、彼らは口が小さいので、小さなワームが食べやすいと思います。すると、小さなフックが必要になります。小さなワームですので、ラインも細くしてあげたほうがよく飛びますし、ディープまで早く沈みます。扱いやすいです。そんなタックルですから、強く合わせたり強引なファイトをすると、ラインが切れるか、フックが曲がるか折れるかしてしまいます。

そして、細いラインを使ってスイープなフッキングや優しいファイトを心掛けていると、太いフックでは今度は刺さらなかったりします。

タックルバランスってこういうことでいいんですかね(笑)?

ケビンバンダムとはレベルが違いすぎるのですが、使うラインに応じてルアーやフックを替えるというのはこういういことも含んでいるのかなと思いました。

 

私のような面倒臭がりでもこういう事を気にするのですから、もっともっと細かなことに気を配ってらっしゃる方はたくさんいるのだと思います。

そういう気配りが功を奏した時は「してやったり」という気分にさせてくれますので、ますます釣りが楽しくなってくるものでしすよね。

例えば、もしショートバイトに悩まされる日があったら、良いフックに替えてみただけで、あっさりと解決するかもしれません。

もっと身近なことでは、ワームをまっすぐ刺すことにとことんこだわるだけでも、バイトが増えるかもしれません。

スーパートッププロのケビンバンダムでも小さなことをおろそかにしないというのはいい話だったと思います。

面倒臭がりでお金もない私ですが、できることを気付いてやってみようと思いました。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!