スポーニング時期のバス釣りの難しさ!プリ・ミッド・アフターのバスが同時に存在

2018年5月11日

スポーニング時期のバス釣りの難しさ!プリ・ミッド・アフターのバスが同時に存在

Photo by scout.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Finding Bass during a Mixed Spawn Season”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:scout.com”Finding Bass during a Mixed Spawn Season”ByWALKER SMITH May 23, 2017(海外サイトです)

 

スポーニングシーズンになるとよく聞かれるプロの言葉、「プリ、ミッド、アフターのバスが混在している状況」を攻略するということ。

私のようなサンデーアングラーからすると、この言葉は「スポーニングベッドのバスを狙わずに他の段階のバスを狙う方法」としてポジティブな情報ですし、同じプロの方からしても、ウエイト的に有利なプリかアフター回復のバスを狙うという意味で、こちらもポジティブな情報になると思います。

プリスポーン時期やアフターのバスが濃厚である時期はそれほど考えずに済みますが、ベッドが多く見られる時期になってくると、やはりできれば釣り分けたい。ベッドの魚はできれば避けたい。というアングラーさんは多のではないかと思います。

私もそう思ってはいるのですが、釣り分けるというほどのレベルには到底なく、特に天候は毎年微妙に変わるわけで、例年の傾向が崩れた時などはすぐに混乱してしまいます。いいやり方があるならもっともっと教えてほしいと思っています。

この記事は、アメリカのフィッシングメディア「Wired2Fish」の記者、ウォーカー・スミス氏が、ベテランアングラーであるマーク・デイビス氏に取材をしたものです。

経験豊富なアングラーは、この時期をどう過ごしているのでしょうか。

 

 気になるところだけ読んでもOKです 

混在するスポーンフィッシュの探し方

“With the milder winter, bass began spawning much earlier than usual this year, so when a fisherman heads to a lake this month, he’s probably going to find some bass in post-spawn, others on spawning beds and even a few still in the prespawn stage,” notes Davis, a three-time B.A.S.S. Angler of the Year and winner of the 1993 Bassmaster Classic. “The fish are doing a lot of different things, but not a lot of them are doing the same thing.

“It’s a real curve ball, because some bass may be in water only a foot deep while others can be in water 20 feet deep, and the rest of them are somewhere in between.”

The first solution Davis offers for catching these fish is for an angler to simply begin fishing the way he wants to fish, using the lures and techniques in which he has the most confidence.

He should decide which type of spawning fish he wants to catch, choose an area of the lake where that is likely to be happening and then concentrate entirely on those fish.

For example, if he prefers to go after post-spawn bass, Davis suggests looking for slightly deeper water in the 15 to 20-foot range and fishing a deep-diving crankbait, a football head jig or a Carolina rig and staying in that area of a lake.

“If you decide on this approach, you really need to forget about any shallow water bass,” Davis says. “Because if you don’t commit totally to what you’re doing, you’ll never fish as effectively as you need to. Just remember, you’re probably not going to find a lot of bass because they’re so scattered.”

Davis describes his second—and completely opposite—solution as “junk fishing,” in which a fisherman does work both shallow and deep water. If he sees a potential shallow water target, he can cast to it, then turn and make his next cast toward standing timber in deeper water. He might follow with a third cast ahead of the boat to another spot. Junk fishing usually involves a lot of running to different places and it frequently means fishing entirely new water each day. This spring, it’s been a technique used by many of the tournament pros in both Bassmaster and FLW events.

“This is how I fished the recent Elite tournament at Toledo Bend,” Davis admits. “I started the tournament in deep water looking for post-spawn bass, and I caught 24 keepers the first day, but all of them were small fish and I only weighed in about 12 pounds. You can’t even place in a Toledo Bend event with weights like that, so I changed completely. The rest of the tournament I junk-fished water down to about 10 feet, working shallow for spawning and pre-spawn bass, and I eventually finished 36th overall.

“It wasn’t the way I wanted to fish, but on Toledo Bend there is a huge bass population so I actually moved up in the standings each day. On lakes that don’t have a large population of fish, a spring like the one we’re having now can really make fishing difficult.”

Another part of the problem, adds Davis, is the increased fishing pressure bass are receiving now, which also makes them more difficult to catch. Because fish are seeing more lures than ever before and many are being caught and released multiple times, anglers need to remember to keep trying different lures and retrieves until some combination starts bringing strikes.

“We’re just having a ‘trickle-down spawn’ this year,” the Yamaha pro concludes. “We’re not seeing waves of bass moving shallow to spawn all at once or finding big post-spawn schools concentrated on offshore structure or cover. Conditions like this occur periodically, which is why I knew I needed to develop these two different fishing strategies, and I’ve been able to use them for years.”

「冬が穏やかになると、この時期は早めにスポーニングが始まります。ですので、今月に湖に向かうアングラーは、アフタースポーン、ベッドをも持っているバス、またはプリスポーンのバスを見ることになるでしょう。」と1993年にバスマスタークラシックを獲ったデイビス氏は注意します。 「魚はさまざまな段階にあり、すべてが同じ段階にあるわけではありません。」

あるバスは水深30センチの深さにいるかもしれませんし、他のバスは深さ6メートルにいたり、残りはその中間にいるため、非常に変化に富んでいます。

デイビスがこれらの魚を捕まえるためにすすめる最初の方法は、アングラーはシンプルに得意な釣りと信頼のあるテクニックから始めるということです。

彼の場合は、キャッチしたいスポーンフィッシュの種類を決め、湖の中でそれが起こっている可能性が高いエリアを選び、その魚に完全に集中しています。

例えば、彼がアフタースポーンのバスを好むならば、やや深めの水深4.5~6メートルの範囲で、ディープダイビングクランクベイト、フットボールジグ、キャロライナリグで釣り、湖のそのエリアにとどまることを提案します。

「このアプローチに決めた場合、シャローのバスを忘れる必要があります」とデイビス氏は言います。「あなたがやろうとすることに専念できなければ、思っているほど効果的に釣ることはできないからです。バスは非常に散らばっているので、あなたはたぶん多くのバスを見つけることができないでしょう。」

デイビスは次に、全く正反対の案としてシャローとディープの両方を狙う「ジャンクフィッシング」を提案します。彼はいい感じのシャローを狙ってキャストしては、次はディープの立木に向かってキャストをする。また次にはボートの前方など別の場所にキャストするかもしれません。ジャンクフィッシングは通常、さまざまな場所へとにかく投げまくり、日々全く新しい水を釣ることを意味します。この春は、バスマスターとFLWの両方の大会で多くのトーナメントプロがこのやり方をしていました。

「これは、私がトレドベンドで行われた最近のエリート大会で釣った方法です。私はポストスポーンバスを探してディープからトーナメントをスタートし、初日は24本のキーパーをキャッチしましたが、すべて小さな魚で、ウエイトは約12ポンドでした。そんなウエイトではトレドベンドの試合にすら参加することもできないので、私は完全に変わりました。トーナメントの残りの日は、水深を約3メートル以下に決めてジャンクフィッシングをし、プリスポーンからスポーンニングのバスを捕らえ、最終的には36本を釣り上げました。」

「それは私が釣りたかった方法ではありませんでしたが、トレドベンドはバスの魚影が非常に濃いため、実際に毎日順位を上げていきました。バスの魚影があまり濃くない湖では、私がやったような春の釣りはかなり難しくなってしまうと思います。」

問題は他にもあります、とデイビスが追加するのは、フィッシングプレッシャーの増加をバスが受け続けることで、バスをキャッチすることが困難になることです。バスはこれまでより多くのルアーを見ており、多くのものが釣られ、何度もリリースされているため、釣り人側はいろいろなルアーやリトリーブを組み合わせて試し続けていくことを覚えておく必要があります。

デイビス氏はこう述べています。「今年は、トリクル・ダウン・スポーンの年だと思っています。バスが産卵のために一気にシャローへ動いたのを見たり、沖のストラクチャーやカバーにアフタースポーンのバスの大きな群れ見つけることもできません。このような状況は定期的に発生するため、私はシャローとディープの異なるレンジ攻略を開発する必要があり、そのことを知っていたので、今年それを使用することができました。」


 

いかがでしたか。

文中のトリクルダウンスポーンについてですが、聞いたことのない言葉でしたので少し調べてみたところ、トリクルダウン理論というものがあり、「富が富裕層に行き渡ると、庶民にも自然と富が降りてくる」といった感じの理論で、ピラミッド状に積まれたグラスにシャンパンを注いでいくと、徐々に下のグラスまでシャンパンでいっぱいになっていく、あのイメージだそうです。

これをスポーニングに当てはめると、大きなバスがスポーニングしなければなかなかスポーニング全体が進まない、という感じでしょうか。

たしかに、今年はスポーニングしないのかなあ、と思うような年があります。自分的には見えないところでスポーニングは行われていると思っていましたが、全体的にスポーニングしないということもやはりあるのでしょうかね。

こんな年はこんな年の攻略をしなければならないのでしょうね。

 

トリクルダウンスポーンについてはかなりイレギュラーなことかと思うのでひとまず置いておくとして、通常のこの時期について話を振り返ってみると、まずは自分が得意な釣りをすることだということでした。魚はいろんなレンジにいるので、得意な釣りが一番ハマる時期だということなのでしょう。

確かにその通り…これが一番よく釣れるのでしょうし、得意な釣りをさらに磨くのにもいい時期なんですね。

そして、もしデイビス氏のようにある段階のスポーンフィッシュを狙うのであれば、それ以外の魚は忘れろということ。これも確かにその通りで、自分はアフター回復の魚が釣りたいと思って少しディープの釣りをしていても、もっとシャローでロッドを曲げているボートをたくさん見てしまうと、心が揺らぎます…(笑)

でも、ここでブレずにやり通すことで、回復して筋肉モリモリの魚がドーンと来ると、やっぱりたまりませんもんね。

しかしだめなら切り替えるということの大事さも、デイビス氏は同時に教えてくれていますので、この時期は柔軟に、スレた魚が多いことも考えて、いろいろ試す時期なのだと思います。

それと、新しい釣り、新しいジャンルのルアーをマスターするにもいい時期なのだと思います。

 

この時期の釣りを、自分なりに楽しんでいきましょう。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!