スピナーベイトの使い方:スローロール

2019年4月16日

スピナーベイトの使い方:スローロール

 

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”How to Use Spinnerbaits: Slow Rolling a Spinnerbait”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:anglr.com ”How to Use Spinnerbaits: Slow Rolling a Spinnerbait”April 2, 2019 by Shaye Baker

 

スピナーベイトというルアーは基本的なルアーの構造とはかけ離れたヘンテコな形状にもかかわらず、もう何十年も定番化されています。

私はこのルアーを初めて見た時はまったく釣れる気がせず、使い始めるまでに時間がかかったような覚えがあるのですが、使っていくうちにこのルアーの良さが分かってきて、今では大好きなルアーのひとつでもあります。

ルアー業界としてもこれまではそれほど多くのバリエーションを持たせることもなかったように思えますが、ここ数年で急激にバリエーションが増えました。

カラーブレードモデル、ビッグブレードモデル、超小型スピナーベイト、V字型スピナーベイトなどのラインナップを各ルアーメーカーさんは充実させていて、その使い方も有効なシチュエーションごとに細分化されていると思います。

アラバマリグやチャターベイトやテールスピンジグなど、なんとなくスピナーベイトに似たようなルアーも古くからあったり新しく誕生もしてきましたが、スピナーベイトが廃れることはないんですね。

こういう定番化しているルアーというのは、使いこなせればかなり強力な武器になるということなのだと思います。

さて、私はそんな強力な武器を使いこなせているのでしょうか。

この記事は、アメリカのフィッシング専用アプリメーカーであります「Angler」社の記事で、スピナーベイトのテクニックのひとつ、スローロールについて解説してくれています。

スローロールとは日本でも馴染みのある言葉でありテクニックですので、ご存知の方も多いかと思います。基本的には、ゆっくりと使うということですよね。

ちなみにスピナーベイトというルアーはソルトウォーターにはありません。ほとんどのバスルアーはソルトウォーター用にも同じような物を見ることができますが、ソルト用のスピナーベイトというとラバースカートがないものが一般的です。スカートがないだけですので同じと言えば同じなのですが、スカートのあるなしでガラッと性格が変わるルアーですので、この違いは大きいと思います。

ソルト用のスピナーベイトにスカートがない理由はおそらくですが、ラバースカートがあることによって水の抵抗が増えますので、ルアーが沈みづらく、浮き上がりやすくなります。淡水より重く、抵抗の強い海水の中で、バスよりももっと広大なエリアをスピーディーに釣らなければならないソルトルアーフィッシングにはラバースカートの存在はあまり好ましくないのでしょう。

逆に言えば、よりスローに使えるラバースカートの存在が重要になるバス専用ルアーであるということですから、ゆっくりと使うこのスローロールというテクニックをマスターすることが、スピナーベイトマスターへの王道なのかもしれません。

スローロールという使い方がどんなものなのか、改めて読んでいくことにしましょう。

 

スローロールのやりかた:遅くします

Patience is not only a virtue, it’s essential when slow rolling a spinnerbait. Partly because this style of fishing doesn’t usually catch a lot of numbers, but it does draw big bites. So you’re going to need to be patient and stick with it. Secondly, it can be really hard to fish slow enough. A spinnerbait is often thought of as a fast-paced search bait. But when slow rolling a spinnerbait, it’s almost like dragging a football jig.

So how slow do you have to go?

You just want to “feel the blade”. Spinnerbaits for slow rolling in low visibility situations are built with blades that have a lot of thump. Whether it’s two Colorado blades or a number 6 willow leaf, you want a lot of thump so the fish can find the bait. Those blades cause the bait to have a lot of lift in the water. So you have to slow your retrieve to a crawl in order to keep the bait down. I want to fish the slowest I possibly can and still keep the blade turning.

All that being said, I do not use a slow gear ratio reel for this. Yes, it would take some of the mental strain away by mechanically slowing the retrieve of my normal cadence. But, I have had too many fish over the years slam a slow rolling spinnerbait and make a quick run, one that I needed a fast gear ratio reel to combat. If I were using a 5.4:1 reel in a situation like that, the fish would have a much better chance of putting slack in my line on the initial run and spitting the bait before I could even catch up to it to set the hook.

忍耐という言葉には美しい響きがあるのですが、それだけでなく、スピナーベイトのスローロールには必要不可欠な言葉です。その理由は、このスタイルの釣りは通常は数釣りには向いていないからです。そして出ればデカい。ですのでこれには忍耐が必要であり、それにこだわる必要があるのです。第二に、遅く釣るというのは実は難しいということが言えるのです。スピナーベイトはテンポの速いサーチベイトとして考えられています。しかしスピナーベイトのスローロールと言えば、フットボールのジグのズル引きにも匹敵するのです。

では、どれくらいの遅さで使わなければならないのでしょうか?

それは、やっとブレードを感じるというくらいです。濁り・ローライト時など視認性が低い状況でスローロール用のスピナーベイトというのは、振動の強いブレードで作られています。魚にルアーが発見されやすいよう、2枚のコロラドブレードが付いていたり、#6のウィローブレードなど、強い波動が必要になるのです。そしてこういったブレードは揚力といって、水中で持ち上がろうとする力が多くなります。ですのでルアーの浮きあがりを抑えつつしっかり泳がせるためにるためにリトリーブを遅くしなければなりません。可能な限り最もスローに釣り、それでいてブレードもちゃんと回転させ続けたいのです。

このテクニックには、私は低いギア比のリールを使いません。そうなんです、確かに、ただ巻いているだけで自動的に遅く巻ける方が精神的なストレスにはなりにくいのです。しかし、私は長年にわたり、多くの魚をスピナーベイトのスローロールで掛けてきましたが、そのファイトのためにはハイギアのリールが必要になるとわかりました。ここで5.4:1のローギヤリールを使用していた場合、追いバイト(反転しないでこっちに向かってくる食い方)があった時にフッキングする前にたるんだラインを回収できず、ルアーを吐き出され、フックアップしない可能性が高くなるのです。

スピナーベイトの使い方:スローロール

Photo by anglr.com

 

スローロールのやりかた:不規則な動きを入れる

Usually when I’m fishing a moving bait under the surface of the water, I’m adding some sort of erratic movement to the bait by twitching my rod. With squarebills, swim jigs, spinnerbaits and chatterbaits, mine is never a simple heave and retrieve approach. I want the bait to be unpredictable.

The same is the case when I’m slow rolling a spinnerbait, but I will say the movement is much less exaggerated.

Where I’ll put a pretty good pop in my rod tip when burning a spinnerbait through shallow grass, it’s more of a slow and steady extra pull every three or four feet of the retrieve when I’m slow rolling a spinnerbait. It gives off just a little different vibration from the blades and gives you a half second at the end of the pull to let the bait sink back down a little and let the blades flutter. That’s when I’ll get a lot of my bites. I believe the fish are tracking the bait and just run into it when I give it that brief pause. The blades are also much more visible when they are fluttering like that.

This short pause is referred to as ‘killing it’.

Killing a spinnerbait right as you pass by a piece of shallow cover is going to create a moment to remember if you do it enough. A lot of them over time. There’s a specific fish catch that happened 14 years ago with my dad that I can remember vividly to this day. He pulled his spinnerbait over a stump and killed it. As the bait nearly broke the surface and began to flutter down all you could see was an upward aimed open mouth and then the side of a big bass as it rolled down. The battle ensued and a 6-pounder made its way to the boat. Stuff like that you can’t unsee… thankfully.

通常、水中のルアーを動かす時は、ロッドをトゥイッチングしてルアーに何らかの不規則なアクションを加えています。スクエアビルクランク、スイミングジグ、スピナーベイト、チャターベイトを使うとき、私は決して単純な感じでは使いません。ルアーの動きを予測できないようにしたいのです。

スピナーベイトのスローロールのときも同じですが、アクションとしてはそれほど大げさにはしません。

シャローのウィードエリアでスピナーベイトの早巻きをするときはロッドティップでいい感じにポップを入れて使いますが、スピナーベイトをスローロールさせるときは、リトリーブ中に1メートルから1.2メートルごとにゆっくり確実に引っ張る感じにしていきます。これによりブレードがほんの少し違った波動を出し、0.5秒ほどルアーを少し沈ませて再びブレードが回り出すまでの短い間を与えることができます。ここが多くのバイトが生まれる時です。魚がルアーを追ってきていたときにその短いポーズを与えられると、ブレードが回転している時よりも良く見えるようになるため、バイトしてしまうのだと考えます。

 

スピナーベイトの使い方:スローロール

Photo by anglr.com

この短いポーズのことを「キル」と言います。

何らかのシャローカバーのそばを通り過ぎるときにスピナーベイトにキルを入れることは、あなたにとって忘れられない瞬間となるはずです。 時が経つほどに、です。 14年前、父と一緒に行った釣りでいまだに忘れられず鮮明に覚えている出来事があります。 父はスタンプにスピナーベイトを通し、キルを入れました。水面近くを通っていたルアーがフォールしかけた時、大きな口を開けたビッグバスが狙いを定め、反転するのが見えました。ファイトの末、6パウンダー(約2.7キロ)の魚をランディングしました。 こんなことはめったに見ることができません…私だったら良かったのですがね。

 

スローロールのやり方:タックルが重要

Slow Rolling a Spinnerbait: Line
I’m fishing for big fish that are typically around rock, wood, or vegetation when I’m fishing this way so I like to use big line. It’s either 40-pound Sufix Braid in shallow, muddy water or 17-pound Seaguar InvisX in clear, deep water.

Slow Rolling a Spinnerbait: Reel
I use the same reel for each, a Lew’s Super Duty. Again, I like the 7.5:1 to ensure that I can catch up to a fish that strikes on the move. This is also a powerful reel that’s built for big line, big baits, and big fish.

Slow Rolling a Spinnerbait: Rods
For the shallow setup I like a Fitzgerald Rods Vursa 7’ Medium Heavy or sometimes a 7’ 3’ Medium Heavy if the cover is really heavy. For the deeper water setup I like a 7’ 6” Medium Heavy Vursa. I use the longer rod for deep water to gain the advantage on a fast moving fish that has a little more line to work with than the shallow water fish.

スローロールのライン
この方法で釣りをするときは、岩、木、ウィードの周りにいるビッグフィッシュを狙っての釣りになるので、太めのラインを使うのが理想です。マッディ―シャローではPE40ポンド、クリアウォーターのディープではフロロの17ポンドのどちらかです。

スローロールのリール
私はそれぞれに同じルーのスーパーデューティというリールを使っています。 繰り返しになりますが、巻いている最中に追いバイトをしてきたときに魚に追いつくことができるようにするには、7.5:1のギア比が好ましいです。 これはまた、太いライン、ビッグベイト、そしてビッグフィッシュのために作られた頑丈なリールでもあります。

スローロールのロッド
シャロー用のセッティングとしては、7フィートのミディアムヘビー、またヘビーカバーの場合は7フィート3インチのミディアムヘビーが好きです。 ディープ用としては、7フィート6インチのミディアムヘビーが好きです。 ディープで使うロッドが長いのは、巻きモノで釣る時、シャローよりも多くのラインを使うために有利となるからです。


 

これは私の勝手なイメージだったのですが、スピナーベイトのスローロールっていうのはボトムを通してくるようなイメージだったんです。

この記事を読んで感じたのは、スローロールはブレードを感じるギリギリの遅さで巻くことであって、ボトムとは限らないということですよね。

使うスピナーベイトによってブレードを感じるギリギリのスピードというのは違いますから、通ってくるレンジも違いますもんね。

当たり前のことだったと思うのでなんだか恥ずかしいのですが、イメージといいますか、思い込みというか、先入観みたいなものって、怖いですね。成長が止まってしまいます。

スローロールといってもボトムとは限らないわけですから、キルという短いポーズでフォールさせるテクニックもできます。

ヒロ内藤さんの動画を観ているとキルという言葉とテクニックが結構出てきますので、キルという言葉自体は知っていました。

しかしそれは、これもまた勝手なイメージでしたが、早巻きの時の専用テクニックだと思っていました。

私なんかは本当にまだまだ勉強不足で何も知らないので申し訳ないのですが、こういう記事ひとつで今までのイメージがあらたなイメージに書き換えられ、やってみたいことがまたひとつ増えるというのはとてもワクワクします。

スピナーベイトをシャローカバーのそばに通してここぞのタイミングでキル!下から6パウンダーが大きな口を開けてドーン!

これを味わってみたいものですね。

さて、当店にもスローロール向きなスピナーベイトがございます。

アメリカのローカルブランド、LOADED FOR BASSというメーカーが作ったスピナーベイトなのですが、ハンマードコロラドブレードを使用したシングルコロラドとダブルコロラドという、日本では珍しいタイプのスピナーベイトです。

さらに3/8オンスと1/4オンスがありますので、かなりゆっくり引ける調整ができます。

スピナーベイトの使い方:スローロールスピナーベイトの使い方:スローロール

スピナーベイトの使い方:スローロール

LOADED FOR BASS・アイクローザースピナーベイト 3/8oz&1/4ozの売場へ行く

 

LOADED FOR BASSはスモールマウスバスの本場アメリカ北部のコネチカット州にあり、製品テストは主にスモールマウスバスを相手に繰り返されております。そんなメーカーがリリースする小型スピナーベイトが次のクレイジーゲージスピナーベイトです。

スピナーベイトの使い方:スローロールスピナーベイトの使い方:スローロール

1/8ozと1/4ozという小型スピナーベイトでありながらやや小さめ&肉厚のシングルコロラドブレードを装着しているのが特徴で、そのウェイト以上のロングキャストができ、流れの中でも潰れずに適度なアピールが出せるスピナーベイトです。

1個580円というコスパの良さも魅力的でしょう!?

こちらの方もぜひお試しください。

スピナーベイトの使い方:スローロール

LOADED FOR BASS・クレイジーゲージスピナーベイト 1/8oz&1/4ozの売場へ行く

 

それではまた。

 

毎度ありがとうございます!