キース・ポシェの功績
Photo by MLF
こんにちは!店長の小山です!
本日は釣りのテクニックとは関係のない話ですが、メジャーリーグフィッシング(MLF)とキース・ポシェというバスプロについてお話ししたいと思います。
先日、アメリカのメジャーリーグフィッシングというバスフィッシングトーナメントのテレビを観ていましたら、チャレンジセレクト戦というのをやっていたんです。
メジャーリーグフィッシングはバスマスターとFLWの2つの団体のなかでも人気・実力ともに選りすぐりのプロを集めた少数のバスプロでのトーナメント団体なのですが、そこに次期シーズンから参加できる権利を獲得するための試合がチャレンジセレクト戦です。チャレンジセレクトは2年間にわたって行われ、1位と2位の選手のみが本メンバーとして新たに迎え入れられるという非常に狭き門です。
ちなみに30名ほどが参加し、2017年はキース・ポシェが1位です。(パラニュークも参加していますが彼をもってしても現在12位)
先日、2018年のセレクト第1戦が行われ、表題のキース・ポシェが優勝しました。好調ですね。
バスマスターエリート戦のキース・ポシェ
キース・ポシェ Photo by BASSMASTER.com
バスマスターを観戦していても、キース・ポシェの名前が挙がってくることはそんなにはありません。2012年にはバスマスタークラシックで3位に入りましたが、ビッグタイトルは獲っていません。
ただ、賞金圏内の30位に入る率は高く、これまで118戦して30位入賞は35回。約3割で賞金を獲得し、これまでの賞金総額は45万ドル(約5,000万円)となっています。
これだけを見ると、年齢が36歳ということもあり、年齢的にも実力的にもいわゆる中堅どころということになるのかもしれませんが、メジャーリーグフィッシングに参加した場合、またルールは変わり、5本リミットのウエイト制ではなくなり、釣れば釣るほど上位に行けるシステムのメジャーリーグフィッシング向きなのかもしれませんし、トップレベルで安定した釣果を出すアングラーというのは怖い存在になるのかもしれません。
このままセレクト戦を勝ち、本戦で見てみたいアングラーだと思います。
キース・ポシェ人気の秘密
メジャーリーグフィッシングに参戦するには、ちょっといやらしく聞こえるかもしれませんが、アングラーとしての人気もひとつの選考基準になっているようです。本当かどうか、実際は分かりませんけども…。
これはこのトーナメントの母体がテレビ番組であり、「テレビ映え」するアングラーの方が視聴率が取りやすいということを考えると、無い話でもないような気もします。実際は分かりませんけども…。
ちなみに日本の大森貴洋プロも日本人で唯一、メジャーリーグフィッシングに参戦していますが、彼のアメリカでの人気、リスペクトはすごいみたいですね。普段の謙虚な姿勢がすごく称賛されているようです。
では、キースポシェの人気はどこから来たのかというと、彼の人柄を表すひとつのエピソードがありました。
彼は2017年の夏、故郷のアラバマ州の近くのテキサス州が巨大ハリケーンに襲われて洪水の甚大な被害が出た時、被害に遭った方々の救助に向かったのです。
エリートシリーズの試合は8月27日で終了(チャンピオンシップは9月ですがポシェは不参加)し、そこから約1700キロ離れた自宅でアルミボートに積み替え、さらに数百キロ離れた現場へ向かい、29日にはもう救助活動に参加したそうです。
Photo by BASSMASTER.com
彼は「できることをやろう」と決め、助けられそうな人を安心させるため、警官たちと手を取り、アルミボートで救助に向かいました。
レスキュー隊のほか、警察官も救助活動をしていたようですが、警官隊ではどうにもならない強い流れで、警官隊のボートも転覆しその警官たちを助けることにもなったようです。
その激しい流れのなか、バスマスター・エリートプロの操縦するボートはさすがの安定感だったようです。さらに彼は15歳の時に船舶免許を取り、ダムの下流の岩場の急流で培ったボートスキルも役に立ったようです。
また、レスキュー隊のボートでは侵入できないところもアルミボートでは行くことができ、人やペットを助け、水や食料品や薬などを必要な人に届けられたそうです。
そうして彼は、終日働き続けたそうです。
この行動が認められ、ヒューストン警察から人道奉仕賞を授与されたようです。
実は彼の家族も以前に洪水の被害に遭ったようで、その時に助けられたのだそうです。
彼は賞が欲しかったのではなく、助けが必要な状況だと聞き、以前に家族を助けていただいたお礼に、今度は自分が助ける番だと思ったそうです。
一応、メジャーリーグフィッシングの話題にかけて、このエピソードを出しましたが、これがメジャーリーグフィッシングに出られる理由の全てではもちろんないと思います。
しかし彼のこの行動は同じバスアングラーとして尊敬できるもので、バスフィッシングをしていたからこそできたことでもあると言えます。そんな彼にはもっと活躍してほしいと願ってしまします。
この話から学んだことは、自分がこれと同じことをしても周りの人の足を引っ張るだけだと自覚していますので、できません。
ですが、キース・ポシェの「できることをやろう」ということがすべてで、日常の釣りライフの中で、いろんな人から「バス釣りをしてるやつはいいやつが多いんだな」と思ってもらえるような行動をしようと思いました。
何をやるというわけではないのですが…。
まずは、こんなかっこいいキース・ポシェを応援しようかと思います(笑)
まとまらない感じになってしまってすみません。
さて、メジャーリーグフィッシングは次は本戦、5月12日からチャレンジカップが始まります。大森選手も出ると思います。
何か動きがあったり、良いエピソードがありましたら、ここで紹介させていただきたいと思います。
それでは、また。
毎度ありがとうございます!