この夏、セカンダリーポイントを釣る方法と理由
Photo by scout.com/ David A. Brown
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”How and Why to Fish Secondary Points this Summer”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:scout.com”How and Why to Fish Secondary Points this Summer”By DAVID A. BROWN 08/06/2017(海外サイトです)
セカンダリーポイント…。春のスポーニングシーズンのころに、よく聞くキーワードですよね。
この言葉には誤解がありまして、日本でいうところのセカンダリーポイントとは、「スポーニングに入る前に、ディープから上がってきたバスが立ち寄る中間地点」みたいな表現をされますが、アメリカのバス用語(地理的用語)の観点ではズバリ「岬・半島」のことを指しています。
尖がった靴のつま先のことを「ポインテッドトゥ」と言ったり、フックの先端のことを「フックポイント」というように、尖ったもののことをポイントと言います。湖の中で尖ったものと言えば、岬ですもんね。
そして、アメリカの記事では、湖のなかで主要な岬のことを「メインポイント」というのに対し、主要でない岬のことを「セカンダリーポイント」と言っています。ですのでセカンダリーポイントという言葉が出てきた場合は、「中規模な岬」と私は翻訳するようにしています。これは水中岬になっているような隠れた地形も当てはまると思いますが、厳密に「セカンダリ」の部分が何を指しているかは完全にはわかっていません。すみません。
結果的には、バスがスポーニングの前に立ち寄る中間地点であることに変わりはないので、日本で書かれたセカンダリーポイント関連の記事が間違っているということではありませんが、ちょっとした認識の食い違いが生まれる場合もありますので、このブログ内では岬なんだなという風にお考えくだされば結構かと思います。
さて前置きがくどくなってしまいましたが、この記事は、デビットブラウン氏によるインタビューで、アメリカの人気プロアングラー、マイク・アイコネリ氏がそのセカンダリーポイントについて解説してくれています。
セカンダリーポイントについて更なる理解を深めるため、読んでみたいと思います。
セカンダリーポイントは、マイクアイコネリの春・夏・秋のゲームプランに組み込まれます
Few would miss an obvious point of land sticking out into the water as a bass fishing opportunity, but it’s not uncommon for anglers to overlook secondary points when bass leave the spawning areas and head to their summer haunts and even into the summer as great locales for resident fish.
Iaconelli points to a bass’ need to acclimate, rest up, feed up and fin up for the next seasonal move as to why secondary points are so important to his bass fishing.
バスの釣りにおいて水中に突き出る明白な岬を避けている人はほとんどいませんが、バスの夏の狩り場でもあり、素晴らしいリゾート地にスポーニングエリアを離れて向かうとき、中規模な岬を見逃すアングラーがいることは珍しくありません。
アイコネリ氏はバス釣りにおいてセカンダリーポイントがいかに重要であるかについて、バスが次の季節へ移行することに順応するため、休息をとったり、フィーディングや回復のためにも必要だと指摘しています。
Photo by scout.com/ David A. Brown
“Points are a prespawn, post spawn, summer and fall thing, but especially in the post spawn," Iaconelli said. “They’re stopping places for bass for short windows. When you look at fish moving in and out of spawning grounds, they’re transitional; they don’t go straight in or out.
“When you look a spawning pocket, creek or cove and as you go in, there will be contour points that stick out and break the monotony. Fish travel along the break line, they travel along that drop. So, when you have a point that intersects that drop, that’s their stopping point.”
Noting that not all secondary points are created equal, Iaconelli looks for additional features like brush, isolated grass or little rough spots that hold bait and attract more fish. Once he locates an attractive scenario, he’ll pepper the spot with thorough casting.
アイコネリ氏は、「岬は、プリスポーン、ポストスポーン、夏、秋の季節に重要となりますが、特にポストスポーンです」と述べています。 「バスは短い期間ですがそこに留まります。スポーニングエリアから魚が出て行ったように見えるなら、彼らは移動途中です。 まっすぐどこかへ行くわけではありません。」
「スポーニングのためのワンドやクリークから、等深線を伝ってみると、その単調なラインが岬によって崩れているのがわかります。 魚はブレイクラインの落ち込みに沿って移動します。 だから、あなたがそのブレイクラインが交差する岬を知っているなら、それが彼らのストップポイントです。」
すべてのセカンダリポイントが同じ条件になっているわけではなく、アイコネリ氏はオダ、ウィードパッチ、または餌となるより多くの魚を引き付ける小さな起伏などの追加条件を探します。 魅力的なものを見つけたら、彼はそこへ徹底的にキャスティングをします。
Photo by scout.com/ David A. Brown
“I’ll start in the left cup and work all the way around to the right side cup,” Iaconelli said. “The other thing is I quarter cast them. I don’t parallel them, and I don’t long cast straight onto the point. I cast at a quartering angle.
“So in the course of my cast, whether it’s a Rapala DT crankbait, a Carolina rigged plastic or a big jig, I’m covering the break line from the top of the breakline all the way down that break. If you quarter cast all the way around, you dissect that point perfectly.”
Iaconelli employed this strategy during a recent Bassmaster Elite Series event on Toledo Bend. With the exception of about 45 minutes spent on the morning shad spawns, he devoted his days to running secondary points. Giving the fish different looks proved essential.
「岬の左側からスタートしたら、右側のほうまでずっと投げ続けます」とアイコネリ氏は語った。 「もう一つ重要なことは、45度の角度で投げることです。 岬と並行ではなく、岬にまっすぐにキャストではありません。 45度の角度で投げるのです。」
「私のキャストのでは、ラパラDTクランクベイト、キャロライナリグ、ビッグラバージグのいずれであっても、ブレイクラインの上から下までそのブレイクのすべてをカバーしています。 45度のキャストで回れば、その岬を完全に探索することができます。」
アイコネリ氏は最近のバスマスター・エリートシリーズのトレドベンド大会でこの戦略を採用しました。 朝のシャッドスポーンのパターンに約45分を費やしたことを除いて、彼はセカンダリーポイントでその日を過ごしました。そこで魚に異なった外観を与えることが不可欠であることが判りました。
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“I’ll make that normal pass all around the outside from the deep and quarter casting up; but before I leave, I’ll change the angle,” Iaconelli said. “A lot of times, I’ll cast from the shallow side, out to the deep. A couple of my bigger fish, including a 7-pounder on the second day of the tournament, came while I was casting out, instead of casting up.”
Iaconelli said individual fish response dictates whether they like baits moving uphill or downhill, but only a thorough effort will uncover their preference.
“If there’s a little rock on that point, when you change your angle, your bait deflects off that rock a different way and that makes the fish react a different way,” he said.
Notably, Iaconelli will look at those secondary points in the fall, but he typically expects less concentration than he’ll find during pre and post spawn movements. That’s because spring movements are driven first by reproductive instincts and then by the transition to summer patterns namely chasing forage out off the breaks.
Both movements find the fish methodically following a well-defined course, whereas fall brings a sporadic scramble defined by appetite. Find a point with bait and you’re in business which is why secondary points are always part of Iaconelli’s bass fishing program.
「まずは岬の外側の深い側から、45度の角度で、ルアーをひととおり通したとします。しかし、立ち去る前に、角度を変えてみましょう」とアイコネリ氏は言った。 「浅い側から深い側へもキャストしてみるのです。トーナメントの2日目に7ポンドを含むビッグフィッシュのいくつかが、浅い方へ投げるのではなく、深い方へ投げた時に来ました。」
アイコネリ氏は、ルアーが上っていくのと下がっていくのとどちらが好きであるかどうかは魚によって反応が違うと指摘するが、徹底的な努力によりその好みが明らかになるのだと述べた。
「その岬に小さな岩があるとき、あなたの角度が変われば、ルアーもその岩を別の角度で逸れていき、それによって魚の反応も違うようになる」と彼は語った。
また特に、アイコネリ氏は秋にもセカンダリポイントに注意していますが、通常、スポーンの前後の動きの中で見つけるよりバスは濃くないと予想しています。なぜなら、まず最初の春の動きは生殖本能によるものであり、次の夏のパターンへ移行するのは、ベイトがブレイクラインの外へ出ていくのを追っていくからです。
春と夏の両方の動きは、秩序だって魚がはっきりとしたコースに沿っているのを見つけることができるが、秋は食欲によって定義されるので、散発的で突発的なものになります。アイコネリ氏にとってセカンダリーポイントは常にバスフィッシングプログラムの一部となっていますので、あなたも岬ではベイトを探すようにしてください。
Photo by scout.com/ David A. Brown
いかがでしょうか。
セカンダリーポイントは、春のプリスポーンのバスが立ち寄るだけではなくて、アフタースポーンのバスも立ち寄る場所だから、見落とすことの無いよう細かく刻んで探ってくださいね、とアイコネリは言っているんですね。
アイコネリは、浅い方から深い方へ(アップヒルで)も投げてみろと記事の中で言っていましたね。たしかに、湖でボートで釣っていると、私の場合ですがなかなかその方向へは投げません。
根掛かりしてしまうのが嫌ですからね(笑)
でも、そういう感じでアップヒルで探る人が少ないならば、チャンスですもんね。
地形変化に乏しい皿池や平地の湖沼などはなかなか当てはめることは難しいかもしれませんが、もしご自身の通われているホームレイクで思い当たるような岬があれば、ぜひ丹念に攻めてみてはいかがでしょうか。
アフター回復のビッグワンが、誰にも気づかれずにひっそりと休憩しているかもしれませんよ。
ちなみに、野尻湖や木崎湖にはもちろん、そんなセカンダリーポイントがございますし、スモールマウスの動きも、時期はズレますが、ラージと同じです。
当店のオリジナルマップを見ていただければ、スポーニングエリアの隣の岬や地形変化が一発で分かる正確な等深線が入っておりますので、プリ、アフター攻略にぜひお役立てくださいませ。
それでは、また。
毎度ありがとうございます!