スモールマウスバスの好奇心

2017年5月1日

スモールマウスバスの好奇心

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Smallmouth curiosity”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com”Smallmouth curiosity”By Stephen Headrick October 7, 2013(海外サイトです)

 

皆さんはスモールマウスバスを釣ったことがありますでしょうか?

ラージマウスバスとスモールマウスバスの違いについて、見た目以外のこと…性格というのでしょうか、なにか気付かれたことはありましたか?

経験豊富な皆様ですと、いろいろ気付かれたことがあるかと思います。実はこういう、魚による性格の違いを見つけるのも、魚釣りの楽しさだったりしますよね。

同じバスなのにこの辺が違うんだな…ということが言えるのは、ラージもスモールも釣ったことがある人の特権かもしれません。贅沢ですね(笑)

この記事は、B.A.S.Sのツアープロ、ステファン・ヘッドロック氏が「スモールマウスバスの好奇心」をテーマに書かれています。

私の意見では、例えばトラウトにあてはめて考えると、ラージがブラウントラウト、スモールがレインボートラウトの性格に似ていると感じています。ブラウンは目の前をルアーが通った時に食うかどうか判断し、レインボーはルアーを発見するといち早く見に来るものの、見切るのが早い…こんな感じでしょうか?レインボーの方が好奇心旺盛というか、そんな風に感じていました。

これは私の釣り方に対しての魚の反応を見て思ったことですので、別の釣りをする方であればこうは思わないかもしれません。たとえば、の話ですね。

ほかにも、SNS上ではカサゴとメバルの例にたとえられている方々のツイートや会話もあったりして、「そうそうそうその通り!」と感じたりもしました。本当に魚って面白いですよね。

さて、私の意見よりプロの話ですよね(笑)、このヘッドロック氏はとりわけスモールマウスバスが好きなプロのようです。どんな意見なんでしょうか。読んでみましょう。

 

スモールマウスバスの好奇心

In last week’s column we talked a little about smallmouth aggression. A trait that goes right along with that is curiosity. They’re the most curious fish I know.

What’s the big deal, you ask? Everybody knows that a lot of animals are curious. We’ve all had deer watch us mow the grass and we’ve all seen dogs and cats check something new out when we bring it into the house. Have you ever watched your dog or cat walk around, sniff and paw a new piece of furniture? It’s something different in their world. They want to see what it’s all about.

Smallmouth bass do the same thing. That can be used to our advantage as anglers. All we have to do is make sure we attract then in some way without scaring them or running them off.

I’ve often fished with a Texas-rigged worm by throwing it into a rock pile and wiggling it around while never moving it out of place. It’s surprising how many bites you get after two or three minutes of doing that. Some anglers believe that the bass watch something like that and then decide to attack. It’s too enticing to ignore, they’ll tell you. I’m not so sure.

It could be that what’s really happening is that the smallie hears, or sees, the worm and comes over to investigate. It’s not big enough or noisy enough to be scary or to be threatening. All he or she wants to do is check things out. What’s making that noise? Is something going on that I should know about? Then, when they get over to it they decide to eat it.

 

スモールマウスバスの攻撃については、好奇心がそれに伴ってそうさせる特性があります。スモールは私のなかで最も興味深い魚です。

それがどうしたの、と思いますか?多くの動物が好奇心を持っていることは誰もが知っています。私たちは鹿が草を食べているところを狩り、(剥製にして)家に持ち帰ると、何か新しいものが来たぞと犬や猫がきてチェックするのを見ますよね。歩き回って、においを嗅いで、新しい家具をたたいたりするのを、犬か猫がこれまでにしませんでしたか?自分の世界にはない何か違うもの、彼らはそれが何であるかを知りたいと思っているのです。

スモールマウスバスも同じことをします。それは、釣り人としての我々が効果的に利用できるものです。私たちがしなければならないことは、彼らを怖がらせたり、逃げたりさせないように、何らかの形で引き寄せることだけです。

私はしばしばテキサスリグのワームをロックパイルに投げ込んで、そこから動かさないようにわずかに動かしながら釣ったりしています。 2〜3分の間に何回バイトがあるかは、驚くほどです。釣り人の中には、バスが何かに似ていると思って攻撃したんだという人もいると思います。無視するにはあまりにも魅力的だったのだろうとね。私にはちょっと確信が持てませんが。

実際になにが起きたのかと言えば、スモールがワームの音を聞いたり見たりして調査しに来たということです。恐ろしいほどには大きくはなく、騒々しいものではありません。彼らがやりたいことは、それがなにかをチェックすることです。「この音は何なんだろう?私が知らない何かが起こっているのかな?」そういった疑問を乗り越えたら、彼らはそれを食べることにします。

 

釣れた!と、釣った!

I’m well aware that what I’m saying here isn’t provable. There’s no way we will ever know what’s going on down there for sure. We can’t talk to the fish, and it may be that the fish doesn’t even know what’s happening. Maybe it’s just instinct of some kind. It’s inside them but they don’t know that.

Let me give you another example. We’re all familiar with the idea of throwing a buzzbait over the same water time after time until we finally get a bite. Some anglers think that makes the bass mad and he or she attacks with the intent to kill it. Others will tell you that it irritates the bass until he grabs it just to shut it up.

That might be the case, but it’s equally likely that there’s no fish around when we first throw our lure. It’s possible that our bass came from some distance away to see what all the fuss is about. Again, think about your dog or cat. If everyone is in a back room laughing and carrying on, it won’t be long before they show up. They want to know what’s going on and they want to be a part of it.

Lately I’ve been spending more and more of my time on the water thinking about the why of smallmouth fishing instead of just fishing to catch fish. This is one of many things I intend to work on in the coming years. It could make a big difference between going fishing and going catching.

私がここで言ったことは証明できないということはわかっています。そこで何が起こっているのかを知る方法はありません。私たちは魚と話すことはできません、そして、魚は何が起こっているのかを知らないかもしれません。多分それはある種の本能なのです。本能は彼らの中にあるのに、彼らは本能のことも知らない。

別の例を言わせてください。私たちは皆、バズベイトを同じ場所に何度も投げるというテクニックをよく知っています。何人かの釣り人はそれがバスを怒らせ、殺意で攻撃すると考えています。またある人は、それを黙らせようとしてつかむまでバスをイラつかせているんだと言うでしょう。

それは事実かもしれませんが、そもそもルアーを投げたところに魚がまったく存在しない可能性もあります。バスは遠く離れた場所から来て、その騒音が何であるかを見にきているのです。もう一度、さっきの犬や猫について考えてみてください。となりの部屋でみんなで笑いながら持っていると、そう長いことかからずに彼らは現れます。彼らは隣の部屋で何が起こっているのか知りたいと思っていて、その輪に入りたいのです。

最近、私は魚を捕まえるために釣りをするのではなく、なぜスモールマウスは釣れるのかという理由を考えることに多くの時間を水面で費やしてきました。これは、私がこれまでの数年間にわたって働いてきた理由の一つです。それは「釣れた」と「釣った」の間に大きな違いが生まれることになるのです。


 

いかがでしたか。

ここでもやっぱりバスが他の動物にたとえられていましたね(笑)

昔から、「バスは猫」なんていうことも言われてきましたね。子猫のうちは何にでも好奇心旺盛でじゃれてきますが、年を取るとそうそう飛びついてきません。大人になっても(空気を読んで)じゃれてくれる猫はいますけどもね(笑)

猫は開けている場所の真ん中を歩きませんし、何かの中に入って隠れるのが好きですし、暖かい場所を見つけ出す名人です。バスと似てますね。

実家にいるときは家でずっと猫を飼っていたので、猫の気持ちが少しわかりますし、猫の扱いが上手い、猫の興味を引くのが上手い人も猫との接し方を見ればわかります。

きっとバスも同じで、ずっとバスを見てきた人にはわかることがあるのでしょうし、そういう人にはわかるバスが興味を引くやり方があるのでしょう。

「釣れた」から「釣った」に変わるときというのは、そんな風に少しずつでもバスのことをより理解してきたときなんだと思います。

そうしてバス釣りがまた面白くなり、他のことも試してみたくなり、またルアーを買っちゃう。

ルアーを買っちゃうのは愛なんですよね。まったく、釣り人というのは魚を愛さずにはいられませんし、私はそんな釣り人を愛さずにはいられませんが、このヘッドロック氏も相当ですよね(笑)

 

こんな風に、科学的根拠も何もない、誰も証明していない、だからといってオカルトでもなく、自分しか知らないかもしれない真実を見つけては、他の人と議論することも釣りの楽しさなんですね。

そんな間接的な釣りの楽しさにも、当店がお役に立てたら嬉しく思います。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!