トレブルフックのシャンクってどれくらいがいい? 短い?長い?それで釣果が変わる!

2017年2月26日

トレブルフックのシャンクってどれくらいがいい? 短い?長い?それで釣果が変わる!

Photo by scout.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Short-Shank vs. Long-Shank Treble Hooks for Bass F”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:scout.com”Short-Shank vs. Long-Shank Treble Hooks for Bass F” by WALKER SMITH
12/06/2012(海外サイトです)

トレブルフック。ハードルアーを選ぶときは、メーカーはどこか、アクションはどんなか、飛距離はどうか、耐久性はありそうか、デザインは好みか、などなど、色々な要素を鑑みて、迷いに迷って決めたりしますよね。

では、そこに付けられているフックについてはどうでしょうか。

ここ数年でのフックの性能の向上は、地味ですがものすごいものでした。顕微鏡レベルで尖がらせた科学研磨のフック、フッ素加工されたフックなどの技術の進歩によるもの、または素材の進歩によるもの、または角度や長さなどの違いで用途に合わせたものなどがあると思います。これによって釣果がアップしたか、バラしが減ったかと言えば、私のレベルではそれほど体感できていませんが(笑)、フックを選ぶ楽しさが増えたことは良かったと思っています。きっと皆様はちゃんとお気に入りのフックなどがあるのでしょうね♪

ちなみに、昔からあるフックにありがちな、「研がなければ使えない」という特徴はデメリットとは言い切れません。研いだら性能が持続するのですから、安くて長持ちするという良さもありますからね。科学研磨したフックは研いだら性能がかえって落ちますし、少しでも刺さりが甘くなったら即交換という諸刃の剣ですのでご注意ください。

ルアーメーカーは、自社で発売するそのルアーのコンセプトに則した高性能なフックをあらかじめ装着して販売される形をとっているものまである一方で、どうしようもない安物フックが付けられ、交換して使うことが前提なのではないかというほどのルアーを売っているメーカーまであります。パッケージを開けたらまずフック交換が必須、そんなルアーもありますのでご注意ください。ただし、それによりルアーの販売価格が抑えられているという側面もありますので、批判とは捉えないようお願いします。

さてこの記事では、アメリカB.A.S.Sトーナメントで5度の優勝経験のあるKevin Short(ケビン・ショート。愛称はK-ピンク)がハードルアーに付けるトレブルフックの特徴の一つ、シャンクの長さに焦点を当てて、フック選びの基準が書かれています。

上記のように、何らかの理由でハードルアーのトレブルフックを交換するタイミングがあったり、現場で以下の記事の内容に遭遇した時などに、参考にしていただければと思います。

ショートシャンク トレブルフック

The introduction of short-shank treble hooks has changed the way many fisherman fish hard baits. While not ideal for sluggish bass, they can wreak havoc on big, aggressive bass. When K-Pink is targeting these bellicose bass around wood cover, he never hesitates to switch to short-shank trebles.

“Like every angler, I want to avoid hang-ups as much as possible,” Short said. “When the bass are really eating a crankbait, such as a Zoom W. E. C. around wood cover, I switch to Mustad KVD Elite 1X Short Shank Triple Grip Treble Hooks.”

Over the years, Short noticed the majority of his snags being caused by the front hook getting lodged into wood cover. In an attempt to fix the issue, he began experimenting with short-shank trebles. Because these hooks don’t hang as far off of the bait, they allow for a more compact approach while drastically decreasing the number of his hang-ups.

Even if bass aren’t blistering his bait, Short still opts for a short-shank hook on the front of his baits when fishing around heavy cover. In order to increase his chances of hooking finicky fish, he leaves a long-shank treble hook on the back of his bait.

“Long-shank hooks give the bass a little bit more hook to grab, so I just like to replace the front hook with a short-shank when the bass aren’t biting well,” Short said. “In essence, you’ve got all of your bases covered by having a snag-resistant hard bait that will still hook timid bass.”

Conversely, when Short gets on a hot bite, it’s short-shank all the way for him. Changing both hooks to short-shanks allows him to cast into some of the nastiest stuff on the lake while giving him the confidence that the bass will get hooked every single time.

ショートシャンクトレブルフックの登場により、多くのアングラーのハードルアーでの釣りが変わりました。低活性のバスには有効ではありませんが、アグレッシブなビッグバスにとっては素晴らしく効果があると言われています。K-ピンクがウッドカバーの周りにあるこれらアグレッシブなバスをターゲットにしているとき、ショートシャンクのトレブルフックに切り替えることを躊躇しません。

「すべてのアングラーと同じく、可能な限り根掛かりは避けたい」とケビンは言います。 「バスがウッドカバーの周りでズームW. E. C.のようなクランクベイトに実際にバイトがあるとき、私はMustad KVD Elite 1Xショートシャンクトリプルグリップトレブルフック​​に切り替えます。」

トレブルフックのシャンクってどれくらいがいい? 短い?長い?それで釣果が変わる!

Photo by scout.com

長年にわたり、ケビンは、悩みの大部分がフロントフックがウッドカバーにかかっていることが原因だと気づきました。問題を解決するため、ショートシャンクトレブルで実験を始めました。これらのフックはルアーの遠くで振られていないため、根掛かりの数を大幅に減らすことでカバーに対しよりタイトなアプローチを可能にします。

バスがルアーにバイトしてこないときはへビーカバー周りを釣りますが、そのときはフロントフックのみショートシャンクフックを選択します。警戒心の強い魚をバイトさせる機会を増やすために、リアフックにはロングシャンクのトレブルフックのままです。

「ロングシャンクのフックはバスのキャッチ率を少し上げるためのフックなので、バスのバイトがないときは、フロントフックだけをショートシャンクに交換します。 基本的には、カバーの中にいる臆病なバスに対しスナッグレス性能の高いハードルアーで釣るためです」

逆に、バイトが数多くあるのなら、迷わずショートシャンクです。両方のフックをショートシャンクに変えることで、厄介なカバーにもキャストしやすくなり、バスが毎キャストごとに釣れてくることもあるはずです。

ロングシャンク トレブルフック

When faced with suspicious bass or thick vegetation, anglers will notice an increase in hookups when using long-shank treble hooks on hard baits. Short utilizes these hooks most frequently when fishing in the early spring.

When the water reaches the upper-40s or the low-50s, grass-related bass have the tendency to drive anglers crazy, as they are notorious for slapping at crankbaits without ever getting hooked. The way Short sees it, the more hook you’ve got hanging behind the bait, the better your chances of catching slapping bass.

“If they made an extra, extra long-shank hook, I would use it when I’m throwing lipless cranks or squarebills around grass,” Short said. “I want as much hook hanging out there as possible.”

While many anglers will change bait colors after noticing a few bass barely hanging on by the back hook, Short believes that long-shank treble hooks will most often fix the problem. If you’re still noticing some borderline hookups while using long-shank hooks, upsizing is usually the next-best option.

“The best way to eliminate back-hooked bass is by upsizing your back treble hook,” Short said. “If the back hook is a no. 4, don’t be afraid to slap a no. 2 on the back. When fish are hooked on the very back hook, a bigger long-shank treble will give you a much better chance at getting that fish in the boat.”

Even with the best hard baits in the market, knowing why and when to use long-shank hooks and short-shank hooks is an outstanding way to increase your success. If you follow Short’s guidelines and keep an open mind, not only will you get more bites, but you’ll land more fish as well.

警戒心の強いバスがウィードの奥に隠れてしまっているような状況では、ハードベイトにロングシャンクのトレブルフックを使用することで、フックキング率が上がることに気づくことがあったと思います。ケビンは春先の釣りでこのフックを最もよく使います。

水温が4℃台から10℃台に達すると、ウィードに絡むバスがクランクでも釣れるようになりますが、ショートバイトも多いので、アングラーをイラつかせる傾向があります。ケビンはこんなとき、リアフックがもっと後ろにあるほど、もっとバスをキャッチできるのに、と思います。

「もしエクストラロングシャンクのフックがあれば、ウィードの周りにバイブレーションやスクエアビルクランクを投げるときに使うでしょうね。できるだけ遠くにフックが欲しいのです」

多くのアングラーはバスがかろうじてリアフックに掛かっていないんだということに気づいた後、ルアーのカラーチェンジをしますが、ショートさんはロングシャンクトレブルフック​​が問題を解決してくれると信じています。ロングシャンクのフックを使用してもまだフックアップに至らないと気づいた場合は、次の手としては、フックのアップサイジングをします。

バック・フック・バス(リアフックにさえ掛からないバス。この場合はクランクを巻いていてバイトがあるのに乗らない状態を指す)をなくす最善の方法は、リアフックをアップサイジングすることです。 リアフックのサイズが#4であれば、#2に交換するのを恐れないでください。魚がリアフックにばかり掛かってくる場合、より大きなロングシャンクのトレブルフックに交換することでより多くの魚をボートで得るチャンスが与えられます。

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マーケットにおける最高のハードルアーを使用したとしても、ロングシャンクフックとショートシャンクフックを使用する理由と時期を理解することは、成功を向上させる優れた方法です。あなたが素直な心でショートさんのガイドラインに従うならば、より多くのバイトを得るだけでなく、より多くの魚をキャッチすることになるでしょう。


いかがでしたか。

トッププロの世界では、シャンクの長さだけでもこんな明確な使い分けをしているのですね。

たしかに、例えば春にシャッドやジャークベイトで釣りをしていると、リアフックにやっと掛かった状態で釣れてくることが多い日がある気がします。

こんな時、実はリアフックをロングシャンクにするだけでもっと多くのバスが釣れるはずだよと、こう言っているわけですよね?

ガッツリとフロントフックから食ってくるときはそれほど気にしなくてもいいけど、リアフックのみが多発した時は試してみたほうがいいのかもしれません。ルアーのバランスが崩れないように…ですね。

せっかくルアーに反応してくれたバスですから、ルアーの直前まで来てターンされることがないようにしないとですね!

さて、釣具屋さんに行っていつも買ってるフックにロングシャンクバージョンがあるかどうかチェックしなきゃですよ(笑)

それでは、また。

毎度ありがとうございます!