春から秋のバスの居場所

春から秋のバスの居場所

Image by fix.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Locating Bass All Season Long in Unfamiliar Lakes”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:fix.com”Locating Bass All Season Long in Unfamiliar Lakes”WRITTEN BY JOE OVERLOCK January 5, 2017(海外サイトです)

 

皆さんはバス釣りに出かけるとき、タックル以外でなにか事前対策をしますでしょうか。

私の場合は、野池などのフィールドの規模であれば特に何も考えずに出かけるのですが、湖という規模になると予習をすることがほとんどです。

具体的には

  1. 地図を見る(グーグルマップなど)
  2. 湖沼図を探してみる
  3. 家にあるフィールドガイドに載っていれば読む
  4. Youtubeでその湖での釣りがあれば見る
  5. フィシングガイドさんがいるならそのブログを見る
  6. 一般アングラーさんのブログを探してみる
  7. レンタルボート屋さんのブログを見る

こんなことをしています。どうでしょう、やりすぎですかね…(笑)

私がこの中で最も重要視しているのは②の湖沼図です。

湖沼図は、バスの行動パターンを読むのに不可欠な水中の地形変化を表す等深線が精細に書かれていればいるほどいいのですが、それほど精細でなかったとしても、GPS魚探の無いレンタルボートなどで出るときはかなり助かります。

いくらプロガイドさんのブログを読んでも、同じボート、同じ魚探、同じ頭脳に同じテクニックがなければ残念ながら同じ釣果にはなりづらいはずです…。ですが、そういったものを揃えられないにしても、こういった地図、それから水温計、偏光グラスを揃えることができれば、行き当たりばったりの丸腰で挑むよりははるかに良い勝負ができそうな気がするからです。

それ以外の情報は釣り方を参考にするというよりはモチベーションアップの意味合いが強いかもしれません。

 

この記事は、アメリカのアウトドアメディア「FIX.com」の記者、ジョー・オーバーロック氏が、よく知らないフィールドでもひとつの地図と水温を例にして、春から秋までのバスの付き場の絞り込み方を解説しています。

初心者・中級者の方で(私も含めて)、遠征先でも地図を読み、なるべく自分の力で、自分の釣りで自分の魚を釣りたい方にとっては最適な記事だと思います。ぜひ読んでみて下さい。

 

地図の重要性

In these maps, we are looking for contour lines that show lake depth. The closer together the contour lines, the steeper the underwater drop-off. The further apart they are, the flatter that area underwater is.

The above illustration demonstrates a generic map of your local lake that you may find online. Even though we don’t have all the great depth lines that come with a navigational map, this is still a highly valuable tool.

Here, we want to look for areas where bass might congregate. Coves that shoot off from the main body of water offer protection from winds and currents. Islands offer good shoreline habitat. Most of these maps will also indicate what type of boat access is available to you, whether there’s a ramp for putting in boats with trailers or only access for small craft, like canoes, that are hand-launched. This gives you a good starting reference.

春から秋のバスの居場所

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こういった地図には、湖の深さを示す等深線が表示されています。等深線が近づくほど、水中の落ち込みが急になります。また離れているほど、より平らな部分を表します。

上の図は、一般的な湖の地図を例として示しています。等深線入りのフィッシングマップはすべての湖にあるわけではありませんので、あれば非常に価値のあるツールとなります。

ここでは、バスが集まるであろうエリアを探したいと思います。ボディーウォーターから離れた小さなワンドは、風や流れからの緊急避難所となります。島のショアラインにはバスがつきます。これらの地図のほとんどは、ボートトレーラーを入れるためのスロープがあるか​​、手漕ぎカヌーのような小さなボートでのみアクセス可能なのかなど、ボートでのアクセスのタイプも表示されています。これはあなたに出発点を教えてくれます。

 

春のバス

Now that you have a general idea of a few places to boat to, water temperature and time of season are critical. Bass spawn in the springtime. During the winter months, they generally hang out in deep water (up to 60 feet is not uncommon) and don’t feed or move a lot, since their metabolism has been slowed by the cold.

Pre-Spawn: (Water Temp 50-55° F) Water Depth 10-15 ft
Once the surface water temperature starts reaching 50-55°F, the bass will start migrating out of these deep areas and start staging in the mid-depth areas of 10-15 feet for the pre-spawn period. Feeding will start to pick up, but it’s best to fish slow lures on the bottom at first since the bass may still be a bit lethargic. As the water temperature increases, so will their aggression to faster baits higher in the water column.

Spawn: (Water Temp 55 – 70F, 66°F is optimal) Water Depth 0-10 ft
Once the spawn starts, it goes on in stages. Not all bass will spawn at the same time. Any bass that are still in the pre-spawn areas will be a lot more aggressive and chase your lure. You will probably also start seeing bass sitting on their spawning beds in shallower water.

Post Spawn: (Water Temp 70-75°F) Water Depth 0-15 ft
At this point, some bass will still be spawning, while others have moved off to other parts of the lake that offer them good opportunities to ambush bait fish. The bass that have just spawned are usually pretty hard to catch, but will sometimes strike at something that antagonizes them, like a top water bait. You’ll probably have better success chasing down bass that have moved to summering areas.

春から秋のバスの居場所

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ボートで回ろうとするエリアがいくつか見当が付いたら、時期と水温が重要になってきます。バスは春に産卵します。冬の間、彼らは一般にはディープで過ごし(水深18メートルまでは珍しくありません)、寒さによって代謝が遅くなっているため、積極的にフィーディングせず、大きく動くことをしません。

プリスポーン:(水温10-12.7℃)水深3-4.5m
表水温が10-12.7℃に達すると、バスはディープエリアから移動し始め、3-4.5メートルのミッドディープエリアでプリスポーンの段階に入ります。徐々にフィーディングを始めますが、バスはまだ無気力であることが多いため、最初はボトムでの遅いルアーで釣ることをお勧めします。水温が上がるにつれて、より浅い方でファーストムービング系ルアーへの反応が良くなります

スポーン:(水温12.7-21℃、19℃が最適です)水深0-3m
産卵が始まると、段階的に進んでいきます。同時にすべてのバスが産卵するわけではありません。プリスポーンエリアにまだ残っているバスもより積極的になり、ルアーを追いやすくなります。シャローで産卵床を守っているバスを見始めるころです。

ポストスポーン:(水温21-24℃)水深0-4.5m
この時点で、まだ産卵前のバスはいますが、ほとんどは湖の他のエリアに移動し、ベイトフィッシュを待ち伏せて捕まえようとチャンスを伺っています。産卵を終えたばかりのバスは、通常は釣るのがかなり難しいですが、時にはトップウォータールアーなどに我慢できずヒットしてきます。避暑地となるようなエリアに移動したバスを探すと良いでしょう。

 

夏から秋のバス(水温24℃以上)

Now is the time to start looking for areas where the bass like to hide to ambush their prey. Look for areas on the map that offer steep underwater ledges – these let the bass move to cooler water quickly if they need it. Look for weed beds, docks, and bridges. Bass will hang out just outside the entrances to shallow coves if there’s a quick drop-off. Also look for any submerged trees, logs, rocks, etc.

Once the water starts cooling in the fall, bass will aggressively chase down schools of baitfish. If you suddenly hear or see a bunch of small fish break the surface (it will sound like soda fizzing quickly), then chances are there are some bass chasing them down. This is a good time to throw patterns that look like wounded minnows.

春から秋のバスの居場所

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この時期、バスたちは獲物を隠れて待ち伏せできるようなエリアを探し始めます。急な水中の地形変化があるエリアを地図から探します。これにより、バスが必要に応じて素早く涼しいエリアに移動できるのです。ウィードベッド、桟橋、橋を探してください。浅いワンドの入り口の外側に急な落ち込みがある場合もバスはそこに溜まります。ここでもまた、水没した木、丸太、岩などを探します。

秋になり水温が下がってくると、バスは積極的にベイトフィッシュの群れを追いかけます。突然、小さな魚が水面から飛び出すのを見たり聞いたら(「ジョワッ」とソーダが泡立つような音に聞こえる)、何匹かのバスがその下でそれらを追いかけているはずなのでチャンスです。負傷したようなミノーを投げるのに良いタイミングです。

 

Fishing is as much a science as it is an art. These above methods are the same used by most touring pros, but don’t assume that your first day on the water with this knowledge will guarantee you success. These methods will help you refine your strategy for that day, but lure selection and more are still up to you. To quote the wise angler: “If fishing was that easy, it’d be called ‘catching’!”

釣りとは科学であり芸術でもあります。これらの方法は、多くのツアープロも同じことをしますが、この知識が遠征先の初日ですぐ釣れることを保証するわけではありません。これらの方法は、その日の戦略を練るのに役立ちますが、ルアーの選択やその他のことはすべてあなた次第です。昔から言われている言葉を借りて言わせてもらうなら、釣りが簡単なものなら「逃がした獲物は大きい」なんて言葉はなかったはずなのです!


 

いかがでしたか。

「ジョワッというソーダの音」なんて書かれていました(ベイトフィッシュが追われて水面に集団で飛び出るのをナブラと言います)が、みなさんはナブラの音を聞いたことがありますでしょうか。見たり聞いたことのある方ならご存知かと思いますが、ここに書かれている通りまさにジョワッとか、ショワーとか、シャシャシャシャーと、ソーダのような音がしますよね。海でも湖でもこの音は激アツで、ベイトフィッシュを追っている魚と同じ気分になってしまいますよね(笑)

 

この記事については、言うほど細かい解説ではなかったかもしれませんが、春から秋について、ざっくりとでもバスの居場所がイメージできるのではないでしょうか。

これを細かく解説しようとするとそれこそ、1冊の本ができあがってしまうのでしょうし、ざっくり解説されることで、そこから先の自分のイメージの世界を楽しむことができ、それで釣ったらそれが「自分の魚」になりますよね。

自分の判断で、地図や水温計を読んで、魚を探して釣った時の充実感はやっぱりたまりません。

ホームレイクである程度釣れるようになったら、遠征をしてみてはいかがでしょうか。きっと今までにない楽しさや悔しさが体験できると思います。

 

野尻湖や木崎湖をまだ体験されていない方には、当店の高精度マップもあります。きっと役に立つと思いますので、これで自分の魚を探し出してみてはいかがでしょうか。

春から秋のバスの居場所

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ぜひ遠征を楽しんでくださいね。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!